「稟議」というのは難しい。組織ってやつは、重要決定事項などはどこの会社でも、そこそこ偉い人のところに説明に行って、説得して、いろいろなご質問に答えながら、なんとか承認印をもらい回り・・・・最終的にはボスキャラへとたどり着く。だいたいだな・・・・営業とか、経理・財務とか、人事、法務など・・・・その道のプロフェッショナルに、こんなしょぼいオヤジがそれぞれの分野で太刀打ちできんっちゅーの! 説明内容が建設的でないから、これまた凹む(苦笑)。しかし、試されていると思えば仕方ない。それほどの説明苦難を成し得てもやりたいことか!やるべきことか!ということだろう、組織的には。ただ、それがなぜオレなのかが未だに分からない。責任者は誰か・・・・。
・・・などと考えつつ、そろそろ明日はしばかれる・・・といった思いで首を洗いにかかるような夜。最期の晩餐になろうとも食いなしといった一品を食いたくて、今回は渋谷に出没です。このエリアはそこそこ油そばには困らないエリアなのだが、それ専門店に行ってもなんとなく味の想像がつきそうで気分がなえる。どうしようかと渋谷に辿りつくまで、スマホを山手線でいじりながら検索していたのだが、意外と穴場があった!「煮干王」・・・。ニボニボパンチでエキストリーム系で打ちのめされたい系のお店に、なんと汁なしメニューがあるとは意外でしたわ。駅からも近いし、言うことなし!早速突撃でございます。
入店時そこそこ7割方の埋まり具合。適当に座って食券を渡す。座った席にこれがある。ああ・・・・そうそう、思い出したわこの店の特徴。誰か押すとどうなるか結果を教えほしいものだ。・・・とほくそ笑んでいたら意外に早く着丼。仰せの通りにまぜまぜタイムをしばらくしてから・・・・いてもたってもいられず貪り食う最期の晩餐っすよ。嗚呼、しみじみ感じます。
めさめさ、うまいがな!煮干しの香りもちゃんとしてるのに、実は油そばの豚コク広がりつつ・・・最後までサッパリと食える!旨し!!
【タレ:苦みもあるけど・・・・甘さと薬味のチューニングもいい!ありそうでない・・・煮干香る油そば】
<仄かな煮干の苦味とマッタリとした魚介の甘み!優しい濃厚さ!>
「凪」というブランド。がっつりとした煮干し感と濃いめの味わいを期待させまして、なかなか普通の方ならとっつきにくいかも。ですが、われら麺フリークとしては、その名前の響きだけでどこかワクワクしてしまう。やはり麺顔もその強めな味わいを連想させるものでして、麺がタレにそまった色合いの濃さは、期待を裏切らないですな。煮干はここ東京では「極ニボ」といったエキストリームが、ある一定のプレゼンスを築いた感があるものの、そのムーブメントに「凪」の存在は欠かせないかもしれません。そんな「凪」の「煮干し」を題した油そばですから・・・期待が高鳴ります。
「時間がかかりますがしばらくお待ちください」と店員さんがおっしゃるので、10分は覚悟したのだが、意外に早く着丼して、一通りの撮影を終えて、いざ麺をすすってタレの味わいを確かめにかかる。すると、「お!煮干しが活きているね〜」というほんのりとした苦みが舌に広がる。そして瞬く間に魚介系の甘味に支配されるといったファーストインプレッションだ。しかし、甘ったるいというほどでなく、甘さの奥には醤油ダレの香ばしさとカエシがちょっといい仕事をしてくれていて、苦さ・甘さ・塩気・香ばしさがいいバランスで保たれております。中では甘さが頭一つ抜きんでているけどね・・・・。これ好き!といえるブレンド感ですよ!このまま、何も足さずに一気食い!というのも悪くない。しかし、油そばたるもの、自分なりのチューニングを施さないと気が済まないという不思議な食べ物。辣油を2周半、お酢を1週半かけてみました。するとやはり!こっちの方が旨い!
<辣油で引き締まる醤油感!酢で引き立つ甘酸っぱさが食欲そそる>
甘さが主体のタレと辣油が喧嘩しないかと思ったが取り越し苦労でありました。辣油を垂らすことで一気に油そばの魂が呼び覚まされたような引き締まりが出てきまして、特に醤油ダレの味わいと結びつく辛さに変化します。そのため自然でシャープな辛さとなりまして、これがなかなか良くて、食欲のギアが一段上がる思いです。視覚的にも辣油の透明感ある赤さは、褐色の麺の色合いとも非常にマッチしますし、目でもうまいと感じさせる。
そして酢がまたたまらん!甘さと上手くバランスして甘酸っぱいという不思議な感覚へといざないます。そこに、ほのかに残る煮干しの爽やかで素朴な苦さが入り混じる。煮干しの汁なし系ってどうなのよ・・・・と実は少し頭をかすめたが、来てよかった!と思える「ここだけで味わえるプレミアム感」を覚えます。酢は、円やかにするだけでなく、そのまま酸味を活かして味を華やかにするのですね〜。
【麺:オイリーなスベリが艶めかしく、密度感ある弾力が凛々しい】
<想像以上にトゥルットゥル!に滑るオイリー感が凪らしくも感じる>
トロトロとした油のゆらめき。汁なしという割にはやや汁がある方でして、それでいて液体というより粘り感があるオイル系なタイプ。なので麺のスベリとなると、つるつるという一般的な表現を越えて、「トゥルットゥル!」っといった感覚に舞う。ズボボボボボボーっと一気に勢いよく啜りたてると、間違いなくハネが飛ぶので注意しましょう。遠慮せず、オッサンと言えども紙エプロンを所望することをお勧めいたします。やや緩やかな捩れが、スベリ感にも微妙なアクセントを与えますし、ちょっとしたワイルド感も見え隠れする。そいうったエッセンスが、ただの油そばではなく「凪」らしい油そばと感じます
<もっちりと弾み、くっちりと千切れる密度感ある太麺>
750円で、300g・400g・500gと選べるシステム。これもいいコストパフォーマンス。300gと言えばそれだけでも少しお腹が膨れすぎると思いがちですが、不思議と油っぽとは言え、300gがペロリと一気に胃に収まります。食が細くない普通の胃袋でも400gは結構平気だと思います。それだけ食欲をそそるということかもしれませんが・・・。
さて弾力はというと、これがなかなか、いい仕上がり感です。少し加水が多めの太麺やや捩れなフォルムの麺。弾力も品質良く、前歯の刺さり具合がプツリと短い感覚で千切れる。そして奥歯でややヌチっとしながらもややしっかりとした弾力の後にクチリと押し潰される。この一連に麺じたいの密度が高いのを感じまして、そういうところに高品質を感じます。ああ、やっぱり、400gにしておけば良かったと思う後悔がたつ。
【具:シンプルなようで・・・何気に味の濃淡、歯ごたえの多様さが光るかも】
<面白いほどに容易に裂けるブロックチャーシュー>
よく醤油タレが染みこんだ赤身を感じるブロックチャーシューです。ところどころ脂身もランダムに入り混じり、何となく腕肉を思わせる脂と赤身のバランス感。そして柔らかく煮付けられた大和煮のごとくの、肉塊のほぐれが特徴的です。これも・・・焼酎に中々合うと思わせる味の濃さがありますね〜。前歯を立てると面白い程に縦にさけます。ストリングチーズとは言い過ぎなたとえでありますが、まぜそば系には、麺に良く絡みながらも肉の食べ応えを演出する、いい肉塊だと思います。量もそこそこであることがまた嬉しい。
<香ばしさ最高の海苔とやや冷たいほうれん草>
汁なし系であるためか、海苔が実にぱりぱりして、そして香ばしく大変おいしくいただけました。家系の海苔を彷彿とさせる肉厚さも感じる一枚海苔。麺と絡めて食うとまた最高に口にの中に香ばしさが広がりました。そして、ほうれん草もなかなか、柔らかいてもクタクタでなく、甘味を感じさせる旨さが印象的。ただほんのちょっとだけ、冷たい部分があったのだが、気に掛けるほどでもないかも。また、メンマは非常にポピュラーなタイプでして、人気ありつつ探せば割と簡単に見つけられそうな感じ。味の染みこみがやや深く、クニャリとした歯ごたえと裂け方が一般的と言えば一般的で憎めないタイプ。
<フレッシュ玉ねぎが実はまとめ役かも>
何気にフレッシュ生たまねぎのみじん切りが良い仕事をしている。全体的にオイリーな一杯のなかに唯一の清涼感を覚える部分でありますし、歯ごたえのシャリシャリ感がたまらん。また噛みつぶしたあとは、野菜ならではのナチュラルな甘さを引き立てて、オイル部分をさっぱりとさせますしね〜。実はもっと欲しかったかも・・・・。
総じまして、「やはり煮干しの苦旨さを思い起こさせられた・・・・」といった気分。煮干しスイッチが入ったか、入らなかったか・・・・微妙なれど、これはまた通りがかったならまた食いたいと思います。
わりと年度末なので忙しいけど、しんどい時ほどこうやって麺を食っては思いを書くことで、何かを発散しているような気分。その発散は・・・冬の終わりの柔らかな風にのって・・・センター街方向へとなびく。なんだか今夜は、井の頭線で帰りたいな。ちょっと寄り道をして帰ろうっと・・・。なので詠います!
晩冬の
風もやわらぐ
凪の夜
しっとり気分で
ガッツリ煮干
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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