ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1434】 豚骨一燈 (東京・小岩) 油そば


「ぶれる」というのは、時には気になるときはとことん気になる・・・・。例えば、いつもの馴染みの店で、ハウスワインをデキャンタで頼んでグラスをもらうと、何となく洗浄後の乾燥後が残ってたりする。馴染みなのだから、スルーしても良さそうだが、腹の虫の居所がわるいと交換してくれなどと茶々を入れたくなる。これが高級レストランなら当たり前なのだが、街中のカフェに毛が生えたような店だからスルーしても良さそうな程度だ。


 すこし気になる程度なので、グラス交換を要求すると、意外に早く対応してくれるものの、やはりグラスの状態は変わらない。「そこが気になりますよ」とわざわざ言っているようなものなのに、また同じような状態だ。「グラスを変えてほしい」と言ったのは事実だけど、真意は「グラスのシミが気になる」と言ってるのと同義だ。グラス交換を要求したからその通りに単にこなしただけでどうもいただけない。


 最初からその程度のサービスだったら、カチンと来ない。そこに割り切りがあるだろう。しかし、そんな店でもなかったはずなのにと・・・その今回のサービスの下ぶれに腹が立つ。たった一度の出来ごとでこれまでの評価が台無しになったりしてしまうので、誠にサービス業とは怖いものであります。そんな下ぶれのことを考えだすと・・・「ああ、あのラーメン屋はとことん高レベルで一定だったな・・・・」と妙に比較して思い出してしまう。

  





 ・・・などと考えていると、腹が減るとやはり「とみ田」か「一燈」に行きたくなって来るではないか。今は、「油そば」にハマってることもあり今回は「豚骨一燈」へとプチ遠征をさせていただきました。とある日曜日の午後、早朝からの休日出勤をした後に、割と早く解放されたのもありまして、黄色い電車をいつもとは反対方向に乗っていざ小岩へ出陣です。半端な時間でもあったためか、並びなしに座れたのも気分がよかった。相変わらず健康的でフェスティブな雰囲気が気持ちよい。いろんな意味でもやもやが吹き飛ぶ旨さに私は思わず心のなかで叫んでしまう・・・・。




 めっさめっさ旨いがな!!醤油ダレの香ばしさは武蔵野系とはまた別物で染み渡る旨さ!参りましたわ・・・・。







【タレ:豚コクと醤油の結びついた香ばしさに・・・節等魚介の甘さがナチュラルにバランスとっている】


<実に醤油のエッジと節の円やかさがピッチリとピント合ってます>


 実に熟成の利いたようなボディー感・・・これこそが豚エキスかもしれませんが、醤油の感覚がササーーッと利いたところに、なんとも言えない仄かな甘みがバランス良い。それも節が利いたというような甘みでして、クドいということはなく、オイリーなわけでもない。気持ちよく食えるサッパリ感とじっとり感が丁度バランス良くて、すでにチューニングなどしなくても完成型と思える。そんな質実さを冒頭のひとすすりから感じさせます。一燈というブランドによる先入観かもしれませんが、それにしても香ばしさがいい感じです。


 なんとなく、実に食べ慣れた味わい。そりゃこんだけ最近になって汁なし系と呼ばれる油そばばかり食べ続けているのだからでしょうが、何となく昔から食っているような・・・。割と新しい店舗で、しかもこのメニューは2月10日からスタートということですから、そんなことはデジャヴに他ならないのですが。などと考えていると、さる店を思い出してしまった。(この店には申し訳ないが・・・)




<兎に角を彷彿とせんでもない香ばしさがいいね>


 さる店とは松戸の「兎に角」。なぜか関西転勤中でも開業間もないころから知っているお店なのですが、そこの味わいを思い出すと、ちょいと分かるような気がする。この香ばしさには、節等魚介の甘みがナチュラルに響いているのでしゅう。しかし、豚骨の出汁やコクに加え、醤油の香ばしさがチャーシューダレのように「脂と結びついた香ばしさ」が何となく感じ取れて旨しと思えてならない。


 トッピングの鰹節の甘みも鼻孔に響くし、麺に貼り付いた咀嚼により甘みも感じられる。だけども脂が豚のエキスとして醤油と熱で結びついて垂れたような、そんな香ばしさを感じてします。この系統の香ばしさは、食欲が一気に進むというものです。またネギのフレッシュさとも実に合うし、味わいも旨いが、香味でもスルスルと食わせるといった、アクセル感覚を持ち合わせるタレに魅了されるわな・・・・。何となく、温泉卵が濃いしくなる。



<割りスープにつけ麺の良さを感じます>


 割スープがまたいい。さすが一燈系の出すスープという存在感でして、エグ味など一切ない醤油豚骨ダレといった風情。そこの落ち着き感を感じさせるのはやはり仄かな魚介のためか? とにかくそのまま啜っていても気持ちよい。しかしそれをあと四分の一で平らげられるという段階で一気に投入であります。まあ・・・見た目は美しくはないですが、何となく最後にラーメンを仕上げて食ったような二度美味しい感覚が広がる。そこに、お得感も感じますし、750円という価格がリーズナブルに思えて来る。ラーメン化して満足してしまいましたが、このタレ感覚なら、やはり、つけ麺の完成度が期待される。やはり、つけ麺も久しぶりに食いたいと思えてなりませんな・・・。

  







【麺:つけ麺でも十分通用する密度感あるクチリとした歯応え!】


<実に密度感あって短いピッチでクチリと千切れる太麺>


 麺の密度感が実にいい感じです。べつに加水が低いわけでもないのですが、モチモチっとしたというより、鮮やかにクシリと千切れるといった印象を持っています。太めな正方形が少しふくれたような切れ口、そして捩れの少ない太麺ストレート。流れが見ていて非常に奇麗です。前歯の刺さりもサクサクと入るし、奥歯ですり潰したときには、短いピッチでクチリと千切れる。柔くないのだが、しなやかさが広がる。ともあれ、質感ある麺でして、この点でもつけ麺にして、なにもツケずに〆ラレタやつをツルツルっと味わってみたい気にさせます。





<ぬるつきがホドホドでさっぱり感ある滑り>


 油そばと言えども、ニュルニュルし過ぎていないところがまたいい。確かに表面は光り輝いて、タレのまとわりつきがとても感じられる。されど、ベトベトした感覚がとても少なく、気持ちよくスルスルと食える。それこそ、「油そば」というより「和えめん」と表現した方が良さそうな落ち着きを感じるスベリ心地がいいね〜。ともあれ、ぬるつきが適度にホドホドでありまして、油そばなのに・・・・どこか一部がさらっととしているところが好印象ではありました。







【具:これはまさしくそれぞれが隙がない高品質!】


<2種チャーシュー・・・定番と得意版>


 ある意味で「二種類の定番」を感じさせるチャーシューです。


 まず一般的にオーソドックスと思わせる、「バラ肉ロールチャーシュー」がいい。周囲は醤油ダレがジワリと染み込みつつ、焦げ目を想像させるような香ばしさある塩気がいい。個人的には「白飯に合う」という感覚でして、適度に脂が落ちていて、これなら何枚でも食えるといった馴染み感がいい感覚であります。


 そしてもう一つは、一燈といえば・・・低温レアチャーシュー。それが棒状にカットされて投入されております。少し濃いめなピンク色が、控えめに隅に追いやられている。これは、白飯より「酒に合う」というタイプのチャーシューでして、酒の種類で言えば、焼酎か日本酒、赤はもちろん白ワインでも合うかもしれないというタイプ。そんなのが、何気にさらっと投入されておりますから泣かせます。正直申して、あまり私の行動テリトリーでは、お目にかかることは少ないかもです。こういうところで「プチ遠出してよかった」と感じてしまう私も・・・・相当単純な男です。




<ネギの思い切りの良さがいい>


 その他、ネギがデフォルトでもかなり投入されているので、さっぱりしていい感じ。関東らしく、白い部分が一定に細かい小口切りになっており、クセの無くジューシーな水分を内包する白ネギタイプです。これがまた、油そばのまぜまぜの後には適度に全体に散らばっていて、歯応えも清涼感も食うとランダムにアピールしてきて、見た目より軽くスルスルっと食わせてくれます。


 また・・・メンマもクラシカルなタイプの割りには、鮮度感あるコリコリとした歯応えでして、どこかしらネオクラシカルといった感覚もありなむ。まあ、具のファーストインプレッションは一定なのだが、よくよく食して味わうならば、エンタテイメント性もそこそこありなむといった感じです。







 総じまして、「もっと一燈系の定点観測もせねばな・・・・」と思い知った次第。


 この系列が新小岩を中心に3店展開されているというだけで、実に羨ましいと感じる。この界隈に住んでいれば、遠征してわざわざ時間とお金をかけなくても、毎日胸のすくような一品が食い続けられるではないか。まさに恐るべし「総武線」。なので詠います!




   休日に
   出勤爆睡
   乗り過ごす


   どこで覚めても
   まず麺ライフ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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