ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1424】 自家製麺 伊藤 銀座店 (東京・銀座) 中華そば・中


 「人手が足りない、何とかならないか・・・」という相談を持ち込まれることが多い。立場上、そうなってしまうのだが・・・・以前なら、そういう相談には具体的に乗れたのかもしれないが、未だにそういう相談が多い。まだ、私の今の組織ミッションが組織全体に理解されていないのかも・・・という思いもしてならない。しかし、放置もできないのし、どれも切羽詰まった課題なので、無視などできない。


 そいういう現場からの相談で多いのが「窮状を訴える」ことに重きを置いて説明展開をすることだ。確かに、窮状は十分に理解できる。おそらくどこに相談してもダメだったのか、相談のしようもないため、私に相談したのだろう。しかし、これでは実際問題として、有効的な解決策が導き出しにくい。そんな悩みを持ち込んでくる管理職に対して、いつも私は思うのだ。ならば「ビジネスプランをベースに説明展開して欲しい」と。


 今大変だから、緊急事態だから、というのはみんな言うことなので、経営幹部に対して具申してみても、「みな同じだ」「そういう中で何か上手い手を考え抜くのだ」としか返ってこない。まだ少し筋がいい説得としては、予算必達のためには・・・・リソース計画が、どうのこうのと・・・・いうような話。これにしても、やはり、予算は組織員全員に割り当てられたもののため、特別扱いはできず、結局却下されてしまう。


 だから、私は「現状の体制と、ビジネスプラン(当初掲げた計画)のGAP」、「そのGAPが近い将来どのような不都合、インパクトを与えるか」、「自社と他社の体制の違い」、「ありたい/あるべき体制、そしてその活動プラン」、「どのくらいのビジネス規模/OPをいつ達成するのか」、「達成したあとはどのように考えているのか」・・・・・などといった、「ビジネスプランのどれかでも証明できないものですか」としか言いようがない。人的リソースも資金要請も、もとはビジネスプランに必要なもの。だから、今走っている/走らせようとするビジネスプラン上のリスクとして、検証して証明してみせなければ、人事権を握っている経営幹部の心を打ち砕けないと思う。


 しかし、このビジネスプランというのは、非常にハードルが高い。今走らせているビジネスをなんとなく引き継いで、遂行しているというスタイルが現実には多いのかもしれないから。真にビジネスのオーナーシップをとれる人、そうでない人とでは、貴重なリソースを分け与える度合もおのずと違ってくる。従来の流れでリソースが足らないというのではなく、新しい打ち手や事業戦略のために、人的リソースが足りないという伝え方をしなければ、ハートを打たないのかもしれないのだと・・・・。


 ここまで言うと、現場のハートが折れるかも。そして、私は理想家か口だけ人間として、その後妙な扱いを受けることとなる。苦しい時こそビジネスは、計画通りには行かない。なのでいろいろ考えるわけだが、もう一度改めてビジネスプランを考え直すことが大切なのかもしれない。こう言った「ビジネスモデル作り」は、一部の企業家たちの専門業ではなく、一般企業の管理職としても、プロセスをある程度身に着けておかなければならない。身に着けられなかった管理職が問題かもしれぬが・・・、そういう風土作りを怠った組織の罪は重い。はたして、責任者はだれか・・・。

  









 ・・・などと思いながら、銀座を歩く。昼飯も食えず会議が続いて、そして外出だ・・・。腹が減るとかいう感覚が最近無くなっていて、気が付くとガス欠状態。夕方前の冬の銀座は、夜の支度の真っ最中という風景もあったり、はたまた・・・どんな仕事しているのですか?と問いたい超高級車を乗り回す中年男や、いまだに三越や和光でショッピングという化石的なマダムの巣窟であります。日本の富が一極集中しているのを肌で感じますな・・・。しかし、そんな銀座五丁目交差点界隈の、路地の地下に「自家製麺 伊藤」という看板がまぶしい。ラーヲタに限った話になるが・・・。

  



 地下につづく階段。銀座B級グルメの店が並ぶ飲食テナント。その一角にあった。銀座にあって嬉しい「通し営業スタイル」。この時間に銀座でラーメン食う客はおらんやろと思える午後4時過ぎに、一人マダムが先客としておられた。うーーーーん、潜在的需要を感じるな〜。なんて考えて、私は、券売機で定番の「中華そば 中」をチョイス。わざわざ「(ねぎのみ)」という但し書きがある券売機のボタンが少し笑わせる。何も知らんと中華そばを注文して・・・出てきたのが「素ラーメン」だったら、怒る客も中にはおるでしょうからな・・・・。



 それにしても、通し営業とは言え、基本的に夜営業に備えたアイドリングタイム。スタフの数も極端に少ないのか、少し配膳までに待ってしまった。その待ち時間が、放置プレイというものか・・・・余計に食欲だけをそそりあげる時間帯になりまして、配膳完了の約8分後には・・・思わずよだれが出てしまう。待ちこがれた一杯なのか・・・、一口スープをすすれば・・・心の中で叫ぶしかないです。



めっさ、めっさ、旨いがな!! シンプル・イズ・ベストを体現したかのような一杯! 煮干しの加減にひたすら泣く・・・。








【スープ:他店舗よりも濃ゆくないとことを、この店のならではの個性と捉えるべきかもね・・・】


<意外にさらっと出汁で食わせるニボニボスープ>


 おお!?実に久しぶりの「伊藤系」ですが、ここまですっきりしてる麺顔だったかと思う。たしかにいわゆる「素ラーメン」状態であるからすっきりと受け取るのも分かる気がするのだが、スープにどことなく透明感を感じるのは、これまでのイメージとは少し違う気がする・・・。と思い、実は食ってから帰宅途中に過去レビューの写真(他店舗)と見比べるが、やはり私のイメージの中の伊藤は、やや深緑がかった・・・じっとりとした感覚が広がる濁汁。そこに脳天から煮干しの濃厚さを感じて、初めて食った時は相当のショックだったのが、昨日のように思えてならない。それも、関西拠点にラーメン活動していたころだったから、東日本の煮干し文化というものもじわじわと感じたものだった・・・。


 でも、これはこれで「アリだ」と思うのは、依怙贔屓と言われても、節操がないと言われても、正直な感想なのだから仕方がない。「伊吹」や「凪」など、パンチ系な煮干しも良いのだけど、落ち着い中にややアクセル効かせた煮干し。それが、銀座という洗練された地区にはお似合いなのかもしれない・・・。


 煮干しの出汁。従来の伊藤系とは違うとは言っても、ややその淡い色合いの中に、煮干汁特有のすり潰したような、浮遊物と深緑のような色合いのエッセンスはしっかりと受け継がれている。DNAは引き継いでいると思う。最近もうこってりなものが重いと思えるようになったから、余計にそう思えるのかもしれぬ。しかし、この程度が実は私にはちょうど良いと思えるのだわ・・・。それに、やっぱり世間一般的にはとても煮干しの効いた汁に他ならないと思うし。





<程よい塩加減と浅苦いエッジングにゴクゴク一気に飲み干す>


 要するに、動物系の下支えが薄い為に余計煮干しがすっきりと感じて旨しと思える!さっぱり系と言えども、しっかりとした塩味が煮干しの苦さと結びついて味に立体感を感じる。


 そして「塩がさわやか」な感じもする。こっぺりとした濃厚な出汁を塩で補強するのはよくあるけれど、「さらっと一杯、酔った勢いで食う」煮干しとなれば、これは最高にうれしいではないかな・・・。この界隈でなら、飲んだ後に「いし井」や「朧月」、「篝」で〆るというのも醍醐味だが、ここに新たに「伊藤」が加わるとなれば、ラーメンラバーなら銀座はたまらんエリアとも言えましょう。どこぞのVIPがもし万が一、ラーメン好きならば、私は最高の接待ができるかもしれませぬな(笑)。もっとも、クラブなど全くもって無縁な男なので、そういうことは一切ないと言い切れますが!








【麺:嗚呼、伊藤のポリシーを感じるところです】


<このパツパツさは流石に伊藤健在なりの安定感>


 この麺があれば、トッピングなど無用である! 私はそう言い切れるほどに、この麺が好きであります。麺について言えば、嗚呼、やっぱり伊藤!という感動が100%なのであります。何なのだろう、このパツパツさは、伊藤系独特の個性がある。単に博多麺のちょい太い角麺・・・・というだけではない、伊藤オリジンを感じるのだが・・・。


 歯応えのパツパツさが堪りません。前歯での千切りが・・・パツっとしながらも断末魔にヌチりと感じる押しつぶし感。その瞬間に粉の熟成度が伺える香りがいい。その粉の香りに煮干しの風合いが入り混じって、「ああ伊藤系」と思える恍惚感。ほとんどマゾの部類な私です。煮干しマゾ・・・ニボマゾ。


 奥歯での押しつぶし、すりつぶしにおいても、固いテンピュール感が感性に響きます。茹で上げのテクニックもありましょうが、麺の素性の良さを如実に感じるのですが・・・・・。この麺があれば、大丈夫と思える。大東京のド真ん中、銀座で伊藤なりの存在感を発揮し続けて欲しいものだ。



<中盛りの後半で仄かに出汁を吸い込む、固さとしなやかさ>


 さて、どちらかと言うと男性的なこの麺ですが、汁を若干吸い込んで・・・女性的なニュアンスもありなむです。私自身が食うのが早い方なので、参考にならんのですが、中盛りという選択はかなり麺のボリュームを感じます。腹落ちするといった満足感。素ラーメンでここまでの満足感! 麺に非常に高い密度感を感じるため、すべりはややザラツキを覚えますが、後半になると汁を吸い込んで滑ややらかになる。表情がすこしほころぶ。これまで強さ一辺倒だった強情さが、ちょいと弱みを見せるようなところがかわいいとも思えたりする。固さとしなやかさ。背反する両方のエッセンスが、後半に融和する思いです。









 総じまして、「これからは銀座が熱い!」とラーメンに関しては凄く感じたところ。いろいろ、いい麺が集まって参りました・・・・。


 この界隈で飲んだ帰りの〆には絶好!と思えど、銀座で飲んだことってもう一年前以上にまでさかのぼる。あのころもしんどかったな・・・・と思いつつ、なので詠います!




   ギラギラで
   派手な銀座に
   羽目外す


   などと言っても
   千円未満



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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