ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1413】 三鷹大勝軒 (東京・三鷹) 中華麺 並盛


 元の部下が、異動することになりその挨拶もかねてちょいと一緒に飲むことにいたしました。彼は、若いのに実に気が利く男でして、機敏に動き回ってくれて非常に重宝しておりました。私は随分と助けられた思いなのですが、私自身が異動してしまって、どうなっているのか元の職場・・・・という感じで少し心配をしていました。ま、私が抜けたところで、全く大きな変動はないのですが、残った彼は、その後いろいろと考えるところがあったそう。なんだか今回の異動は、自ら進み出たらしく、本当に自分の成長を考えて異動を申し出たのだとのこと。たいていそういうのって突っぱねられるのだけど、相当意志も固かったらしく、今の上司が折れた形。いや〜、また縁があるかもと思っていたのだが、実に寂しい。しかし、物事は前向き。快く激し乾杯を重ねました。


 それにしても、何がきっかけだったのだろう。彼によるとこのままだと「また来年も同じことをするのか」と考えこんでしまったということ。実は、単調さの連続というというより、このままだと成長できないな・・・と感じたことがそれだったらしい。なるほど、単にキツい仕事はいやだけど、キツくても報酬があればそれなりに馬力で頑張れる。だけども、ハードワークを持続的に進めるには、単に報酬だけではだめだ。いつか疲れてくるだろうし、少しくらい・・・という油断も生まれるかもしれない。やはり、そこには自らの成長という要素がなければならない。キツイ仕事でも、これがステップアップになるとか、キャリアアップにつながるなどの明確なものが見えていたら頑張るのだろうと、最近は思えてならない。そういう成長って自らの責任がベースにあるのは大前提にあるとしても、そういう成長機会を閉ざしたような風土は、組織の責任が大きいと考える。成果主義の残骸がここにもまだ残っている。果たして責任者は誰か・・・・。






 ・・・などと数日前のことを考えながら、またまた仕事で遅れて晩飯を食いそびれた夜。最寄りの駅で一杯啜ろうと、「いなり食堂」を訪ねるが臨時休業ということで泣く。きびすを返して、大衆中華っぽく「みんみん」へでもと向かうが既に営業終了。そこで思いついたのがこちらの「三鷹大勝軒」さん。開店時からもだいぶんご無沙汰しておりますし、ちょいと定点観測ということで突撃をいたしました。夜の遅い時間に永福町系食って腹一杯の幸せをゲットする!・・・といいたいところですが、年齢も考えて、そこは並盛とさせていただきます。

  



 入店時、先客1名。そして、ドリカムのバラードっぽいBGMが、ドラマチックにお出迎えでございます。一方、券売機はいたってシンプル。中華麺と、メンマ、そして玉子程度のボタン配置。まったりと過ごさせていただきまして・・・・8分少々で配膳が完了です。最近、この待ち時間が異様に憩いを感じるのですが、微妙にラーメン食う回数が減っているからでしょうか(笑)。その割には体重は減りませんので、全く気のせいでしょうか・・・。しかし・・・ラーメンはやめられません。今回も一口スープを啜って唸ります。

  



 めさめさ、旨いがな!さらりと食える中華麺のつもりが・・・・想像以上に腹持ち良さげなシッカリ感!









【スープ:さらっとした煮干しスープのなかに・・・じっとりとした食べ応え感】


<ラード感とプラスアルファな豚コクが効いて・・・心地よい永福町系?ってな感じで和みやすい>


 あまり永福町系ってのは食わない方なのだけど、たった2回目の訪問なのに、この麺顔を見てなぜか帰って来たと思えるような安堵感。そんな油断を誘うオーディナリーな感覚がいいです。大きめの器はシンボルとポリシー。それに並盛麺とスープがたっぷりですから、全体的に洪水状態のような、一見真抜けたようなスタイルが、個人的には和むのでしょう。陶器のレンゲは使っていてやはり気持ちよい。・・・と感じながらスープを頂く。


 いや〜、やはりラード層の蓋機能がいいですな・・・。さっそくクチの中の上部を火傷してベロ〜ンとなったけれど、その熱さもまた味わいであり、また脂の風味も立つというもんです。この系統だと、豚系の動物系より煮干しが香ばしく、個人的には食後の印象では魚介なのですが、この味わいは、豚のイメージが同等レベル。ラードの香ばしさにプラスして、豚の煮出しをじんわりと感じる・・・。醤油のカエシとは結びつかないけれど、なんだか独特の食べ応えを感じる汁感。豚ってのはコクの感じ方を分厚くするものだなと、深く感じるところもありなむか・・・。




<ちょいとスパイシーなエッジングを残す煮干し感が、柚子風味と結びつく>


 さて本命の煮干し感ですが、白地の丼やレンゲには、煮干しの成分の貼り付きを視認することができるけど、ニボっていう感じはそこそこに抑えられている感覚。煮干しのふんわり感よりも、醤油由来の塩気エッジングと煮干しが化合しているような不思議な感覚。そこにやや金属的に感じる柚子の風味がさす・・・といったイメージ。その煮干し感がややじっとりとしているのだが、そこにも塩気を何故か感じる。そしてその煮干し感の後味が、・・・・どういう訳か、その日の体調もあってか、弱いながらも淡く「スパイシー」と感じてしまった。


 調味料系の旨味と塩気の境い目のない・・・いわゆる「旨味」なのかもしれない。それがややさらっとした鶏ガラ系の脂と上手くマッチングしていると思えますよ。









【麺:やわらかさが、むしろ「強さ」と感じるトラディショナル多加水ストレート麺!としか言いようがないか?】


<頑固なまでに・・・麺はいかにも永福町的なやわやわ麺!これはもうポリシー!>


 本当は、「麺カタメで」と伝え忘れたということだが、やはりデフォルトの柔麺ぶりがやはり伝統と思えますよね〜、この系統だと。モチモチ反発とか、クッシリ低加水などが、分かりやすく受けやすい一般風潮にあって、この「ゆるゆる」「やわやわ」な歯応え感が広く受け入れるところに、どこかラーメンそのものに、懐の大きさを感じてしまう。


 頑なまでに、やわやわな歯応え。茹で過ぎという見方もあれば、本来スペックという見方もありましょう。でもこれは、「こういうもです」としか言いようが無い。このスープとの一体感とか、スープの持ち上げや絡みなどをトータルで考えると、非常によく出来た麺なのだと感じる。多加水ストレートの麺は、前歯で面白いほどにスパスパスパっと切れ込んでいて、奥歯のすり潰しでは断末魔のように一瞬でクチリと潰れて喉奥へと落とし込まれて行きます。これら一連の作業そのものがオモロいと言える・・・・。





<ラードと混じり合い・・・チュルチュルとした高速感にプラスした・・・じっとりとしたスベリ感>


 この、やわやわっとした麺の最大のエンターテイメントは、「スベリ」に他ならないでしょう。ラード層をくぐり抜けたそのやわやわ麺は、ラードにコーティングされ、麺のお互いがマイナスイオンと、プラスイオンの結合のようなピッタリとした一体感があります。そこに、一縷のスキマにスープが入り込んで来て味わいを成すといった感覚かと。


 きっと他にも進化した麺というのはあるのでしょう。しかし、このままで、長く広く受け入れ続けられたということは事実でして、実際に私義理の叔父はこういう麺が好きで、旨いものと言えばこれがあがる。コアなファンには受けるソフト麺ってなぜかどこかに矛盾を感じるけれど、そういうものなのだろうね・・・・。







【具:スカスカっとした中に上質さを感じる・・・・そんなチャーシュー】


<チャーシュー:密度感とカスっとした歯応え!そして周囲の香ばしさがいかにもトラディショナル!>


 さて肉ですが、これはいかにもトラディショナルと言うしかないでしょう!確かに、赤身の中にも脂がさしているチャーシューってのは旨いに決まっている。だけど、筋肉質の旨さっていうのもあると思うのですよ。豚骨から出た旨味。脂身からでる旨味というのもありましょうが、やはり脂以外の肉質ってのも、非常に深い味わいというのがあると思える。


 その味わいというやつに、周囲に広がる醤油ダレの香ばしさが実によい。食欲を更にそそらんでもない。サイズ感としては、極めて標準サイズ。このチャーシューの標準サイズってのも、時代によって変化しそうだけどね・・・。一方、メンマ。まさにオーソドックス!高級感もがっかり感もないが、等身大の気楽さがある。このくらいがオレにはちょうど良い。









 総じまして、「次回は余裕をもって中盛り」でトライしてみたいと思う・・・。永福町系と言えば、やはりトレイに乗っかっていないと雰囲気でないかもだしね(笑)。


 しっかし、その余裕って・・・いつになったら、やって来るのかが未だによく分からん。一年一年・・・段々と怖くなってくるわ、この数年間。1月は、まだ終っていないがなんだか重くのしかかったスタートであったが、来月はもっと思いやられるぜ・・・。なので詠います!




   駆け抜ける  
   睦月忙し
   風邪もひき


   イベント続きの
   如月怖し



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




関連ランキング:ラーメン | 三鷹駅

これでいいのか東京都武蔵野市三鷹市 (日本の特別地域特別編集)

これでいいのか東京都武蔵野市三鷹市 (日本の特別地域特別編集)

これでいいのか東京都杉並区2 (日本の特別地域特別編集)

これでいいのか東京都杉並区2 (日本の特別地域特別編集)

あちこち 吉祥寺&中央線 さんぽ

あちこち 吉祥寺&中央線 さんぽ