ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1402】 柴崎亭 (東京・柴崎) 塩煮干そば


 昨年末に、自発的に人間ドッグに行ってきました。この2年弱は、いろいろとストレスも多くて煙草の量が増えるやら、不規則な生活が続いたもので、あちこちが痛んでいるような自覚を覚えたためです。詳細な診断結果は、もう少し先になるのだけど、やはり体は大切なものと改めて思います。多忙を極めている時は、いっそ病気になって休みたいとまで追いつめられたもんですが。随分と自分も身勝手なもんです。きっと結石とか、ポリープとか言われるのかな(キャー!)。怖い怖い・・・。

  







 ・・・などと考えながらも、もう残りない年始休暇をだらだらと過ごすのです。こんな日に、妻と息子は、私を置いて実家の家族とプチ旅行。ちょっぴり会社を休めばいいじゃん!なんて言われたものの・・・・、仕事始めの日にはさすがに休めないじゃん! 分かってくれろと思うけど伝わらんだろうな・・・・。てな感じで、今回は、一人TOHO府中で映画を観る時間調整で途中下車して、名店を探索いたしました。京王線柴崎駅とくれば、柴崎亭!このちっぽけな駅の界隈は、実はいいラーメン店が集まっていて、個人的には注目エリア。そして・・・敬愛する先人方々が食って、妙に旨しと評判の一杯を頂きます。今回は、「塩煮干そば」。そして・・・いい正月休みだったと言わせしめる感動の一杯でありました。私は、心の中でこう叫びます・・・。



 これは参った・・・、塩煮干に思わずツンデレしてしまう私を許して欲しい!めっさ旨いがな!!







【スープ:透明感とコクの豊かさが非常にピント良くまとまった一杯!】


<澄み切ったスープ感、きっちりピントの効いた塩加減、煮干のバランス感覚・・・三位一体>


 これは、冒頭から参った・・・という感じ。モロ・タイプな麺顔であり、決めポーズがビシッと決まったオーラ感がたまりません。透明感溢れるスープ感には、トパーズの煌めきすら感じます。どこまでも透明で麺の全貌が見て取れるばかりか・・・ひょとして丼の底が伺えるほどの透明度がすばらしい。雑さがあろうはずがありませぬな・・・・。


 てな感じで恐る恐るスープを頂くと、やはり期待を裏切らないスッキリさには、雑味が一切もなく旨味そのものに透明感すら覚えますよ。まぁこの時点でメロメロであったことは疑いようもないな・・・。二度三度とスープを頂くにあたり、レンゲが止まらない。塩加減がまた丁度ええというか、塩気と旨味の区別がつかないどころか、塩気に甘みを感じたりして、もう訳がわからんという己の為体だ。なれどその塩気には、きっちりとピントが合ったというシャープさが伺えて、どこか凛としている味わい。ツンデレ系な私にはぴったりな塩スープなのかもしれません。


 そして・・・煮干の出汁加減がまた唸ります。練馬・板橋・中野あたりの濃厚ドSな煮干しもハマるのだけど、この対局的な清湯系煮干のふんわり感は何ぞやと!透き通ったような煮干しの甘みがしっとりと広がり、またその独特な腸感が微かにありフィルターをかけたような洗練すら覚える。甘みに透明感ありつつも濃ゆい・・・・。





<鶏のコク豊かさに加え、温度管理もさすが>


 塩気と煮干ばかりではありません。鶏のコクもきっちりと煮出しが効いており澄み切っております。円やかのようでもあり、淡麗系の引き締まり感もあります。表面にうごめく油の輪がすごく煌めいて上質感を漂わせます。丸鶏のような揺らめきというより、濃厚鶏ガラをスッキリさせたような感覚か??(もはや意味不明)。


 さらに基本的なことですが・・・やはり、温度管理。熱々なところがいいのです!ピッチリ感溢れるこのスープに、一番適した熱々温度・・・みたいな感覚がありまして、ひときわ熱さで全体が引き締まるような感覚。ああ・・・ここの塩系をはじめ、メニュー制覇したい気分にさせられます。








【麺:ほどよくパツっとした感覚!淡いアルデンテ感が食欲を誘う】


<中加水でパツッとしたストレート感覚が気持ち良いすべり>


 麺箱に「田村製麺」とありまして、無知な私はそれがどういったものかも知りません。されど、麺もいい品質・仕上がり感でした。茹であげコントロールも良いのでありましょうが、中加水のようでありつつ、前半は弱いアルデンテのような、淡いクッシリ感があります。それが全体的に「パツッ」としたように感じられて、しなり方も含めスベリが非常にはっきりとしている。残像感を与えて非常に良いです。表層一枚軽い透明感もありつつ、しなやかな口当たりとのど越しであります。




<くっしり感覚もあり密度感を与える歯応え>


 その一方で歯応えも中々・・・・。密度感もしっかりと感じますので、前歯で切った切断面を覗き込みますが、明確なアルデンテを示す芯はありませんでした。されで一本筋が通ったような歯応えがナイス!後半になりやや熱と汁を吸い込み、フィーリングが変わるところがあるのですが、だらしないところは一切ありませんでした。うう・・・・この麺なら、何くっても旨そうであります。







【具:必要十分なバラ肉チャーシュー、これも品質感ありナイス!】


 具は、必要十分なボリュームだけ。おそらく、これ以上だったらスープの出来映えの印象が薄くなるかも。スープメインというわきまえある分量でありますし、また優秀な脇役でありました。そんなチャーシュー感です。脂身の多いバラ肉を丁寧に染み込ませたタレ。それを表面軽く炙り薫製したような外周が少し塩気を感じ風味を増します。噛むと柔らかく上質な肉の脂身が広がります。薬味のネギとカイワレは、妙に存在感を感じた。スープを啜った当初、微か〜〜〜に、清涼感を感じたのだが、柚子を発見できず、生姜では強すぎる・・・・、だったらネギの香味か?と感じたりしたが原因は不明。チャーシューのつけダレのエキスが影響したのだろうか・・・・。




 




 総じまして、「これは定期的にまた来る!」と確信いたしましたこの一杯!山椒そば等、他に魅力的で創造豊かな一杯もあり、楽しみは続きます!


 しかし、こうもビシッと決まった好みな一杯を食うと・・・何だか背筋が伸びますな!食って目覚めた、そんな妙な感覚を覚えつつ、帰りの京王線に乗り込んで帰ります。調布エリア、これから目が離せません。いろいろこれからますます忙しくなりましょうが、凹んだら・・・これ食おう(笑)。なので詠います!



   一月を
   気持ち引き締め
   スタート也


   食って目覚める
   仕事のシャープさ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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