ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1398】 新福菜館 本店 (京都・京都駅) 中華そば・並


 とても威勢がよい店内。おやつタイムに紛れ込んだここ「新福菜館本店」さんですが、行列が発生しております。しかも食った後にお土産を購入して帰る方が多数。店内が大変ごったかえしているなか、店員さんのかけ声が飛び交い、非常にフェスティブな雰囲気!年末〜・・・な感じがしていい感じです。今回の帰省では、どうしてもこれを食いたかったのであります!

  


  







【スープ:原油の如く漆黒な醤油スープが・・・実にあっさりとしている大衆系!】


<見た目と裏腹に、これほど塩っぽくないとは!改めて唸る濃口醤油マジック>


 ううぬ・・・・・、分かり切っていた塩気とは言え、久しぶりに食うと泣ける!旨し!!


 この一杯は、通算何杯っ食ったか数えきれず。知り尽くした一杯のはずだったのだが、久しぶりなこともあり懐かしさ半分、旨さ半分で泣けるほど旨しでありましたわ。ハッキリ言って依怙贔屓でもなんでも良い。胃袋と感性に染み入る一杯となりました。今回の帰省で少し無理して訪問した甲斐がありました。


 相変わらずの北海油田原油の如くのスープの漆黒さ。濃い口醤油がどんだけ〜というほど、投入されておるのが分かりますし、塩気を受け入れる準備をして身構えて味わいます。しかしながら・・・するすると角が無く舌の隅々にまで抵抗感なく行き渡ります。なぬ!いろいろな支店で食い続けたことが多かったとは言え、こんなにスマートだったのかと今更ながら驚く。本店至上主義なところがあって、何でも本店をありがたがる性格であることは確か。されどこれはやはり本店の方が旨しと言わざるを得ないかも・・・・。


 後から喉が渇くことが意外に少ない。塩気は軽やかとは言わないが、しっかりとした醤油の発酵系の熟成酸味がとても香ばしい。その香ばしさにパンチがあるのが特徴でして、これを求めて漆黒なチャーハンなどもサイドメニューとしてはとても人気だ。塩気が円やか。しかも非魚介系。見た目も味わいも大衆系の雰囲気がバリバリでして、崇高な高級感がないところが私にとって等身大の親しみを覚える。まさしく、これくらいが丁度よい。ラーメンとはそういうもんである。





<豚肉の旨味煮出しに甘みを感じる>


 豚肉のコクがとても深い。とてお煮出しを感じるしそこには豚骨のエキスも感じるものの、髄のエキスはホドホド。肉の味わいがとても豊かなのではないかな・・・・。お隣の第一旭さんも豚のほどよい煮出しを感じるのだけど、豚骨のエグミは双方ともなし。個人的には、豚肉のある脂身がコトコトと煮込まれたようなゆったりとした油感と、肉質から滲み出るエキス感がダブルで効いているような感覚。この煮出しを、漆黒のスープの奥に漂う濁り感に感じる次第であります。背脂を振っているわけでもないのに、脂の欠片、肉質の欠片が少々漂う。まさしく「肉そば」たる泰然たる風格がそこにはあるように感じる。









【麺:褐色に染まった地肌で決め!】


<褐色に染まる中加水系ストレート麺!汁を吸いてこそ本領発揮の熟成感>


 一つだけ忘れていたことがある。「麺カタメ」を伝え損ねたこと・・・・。この漆黒のスープには、麺カタメのアルデンテ感がとても合う。今回はデフォルトで対峙することになりますが、いやいやどうして×2!ちょいと柔らかめの麺もなかなかナイスではありませんか!


 冒頭から漆黒を吸い込んで、表面は茶褐色の様相を呈します。この風合いこそが新福菜館なのであって、麺リフトの第一投の醍醐味。加水的には中と思っているのですが、いつもより柔らかめとは言え、淡白な芯の部分も感じるか感じないかの程度。汁を吸い込んでいるだけ、全体的にはしなやかな動作が、大衆的な一杯の中でも美しく感じるかも。ヌメるような貼り付き感は少なく、非常にするするとスベリ心地とのど越しが良い。意外と麺の密度感を感じないけど、熟成感と食べ応えはある。醤油の香ばしさが食欲をそそるので、あっという間に食べ終える。




<スパスパと切れ方が潔く、淡く芯の余韻を感じさせる奥歯のすり潰し感>


 思い起こせば、前歯の千切り感は、スパスパと小気味良く切れ込むタイプで、最後にクニリ〜と淡く感じるところもある。そこに風味を少し感じて醤油とのマッチングを楽しむ。また奥歯でのすり潰し感は、明確にクニリと感じる部分もあるがコシとしてはマイルド。個性的な剛麺とかしなやか麺とは明確に違い、あくまで「大衆的」な麺。カンスイの残念感もなし!まさしく・・・このくらいが俺にはちょうど良いと思える。




【具:まさに・・・豚肉スライスの祭り状態なのであります】


 京都ラーメン・・・・豚肉スライスのボリューミィーなのが特徴。こちら新福菜館も例外ではありませんが、まさにいろんな部位の肉が入っとるのかと思えるほど、肉肉しいではありませんか・・・・。バラ肉部分のスライスは、トロトロな脂身がもはや透明になるほど煮込まれていて、食うと脂がもの凄く肉の甘みを感じさせる。そして赤身は、もも肉の如くさっぱり感が支配するものであり、醤油ダレの吸い込みと非常に合う。またロース部分は、繊維の切断が垂直なので非常に汁の吸い込みが良く、スポンジの如くスープをまとって食むと肉汁と合体したエキスを楽しめる。特に今回の一杯は、見た目以上にスープの下に沈み込んだ肉の量が多く、非常に楽しませていただきましたわ・・・。まさに「肉そば」。









 総じまして、「どうか東京に支店を出してください」と念じて止まない・・・関西の伝統系醤油拉麺。最近、東京でもご当地ラーメンの出店が勢いを増しておりますので、どうでしょうか・・・社長さん。


 さてさて・・・・帰省前に、東京でこれをオマージュしたような一杯を食ったものだから、意地で帰省中に食ったのだが、2014年は意地を捨てもう少し自然体で麺を食って行きたいと思いたい。拉麺断捨離。これをテーマにしようかしらん(笑)。なので詠います!




   むせび泣く
   大衆醤油の
   じっとりさ


   我がDNAの
   記憶揺さぶる




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  




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