ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1388】 川喜屋 (東京・武蔵境) 煮干しらーめん


 週末の買い出しも、もうこの時期だと混雑で大変なのであります。分かっていたことなのだけど、前倒してことを運べない・・・。年末年始の準備がてら、近くのイトーヨーカドー武蔵境店に参ります。ぱぱーーーっと用事を済ませて、午後からは、ゆっくりと過ごすのだ。この一心で、店内をかけずり回って大量の買い物をして、クルマに詰め込んだところで午後1時半。もう腹ぺこなのであります。家では、家族は帰りを待ちきれず、すでに昼食を適当に済ませたとのこと(苦笑)。

  



 ・・・などと考えながら地下の大手チェーン展開のちゃんぽんを食するか、はたまた棒餃子をKIWAめたお店で担担麺でも食うか。ほくそ笑んでみたものの・・・・・、久しぶりにこちら「川喜屋」さんを訪ねてみたくなった。あまり有名でもないと思えるこのお店、個人的には、スタイルが好きで出来ればもっと通いたいと思っているのです。まず清潔感がありますし、分かりやすいシンプルなメニュー展開。そして、気軽に入りやすい雰囲気と、本格さを味わえるような雰囲気がいいのです。今回は、つけ麺?とおもったけど、やはり前回と全く同じメニュー・・・・・。煮干しらーめんを食いました。

  



 



【スープ:ちょいと甘い程度な煮出しの煮干しに、塩気が差し込むバランス感覚】


 意外と昼間は人気なのか・・・・、8割くらいの客入り。地元に根付いている感ありますね・・・。待つこと12分ほど。高いカウンターからこの一杯を恭しく受け取り、思わず見とれるのは泡立ち!クリアー感ある煮干しスープに泡立ちが加わるだけで、エキスのたっぷり感が伝わります。煮干しエキスの成分が微妙に浮いており、煮干しのアピールは控えめなれど、存在感はありますね・・。などと考えて味わい出すと、・・・・甘みと塩気のバランスに特徴を感じます。



 煮干しとしては、苦みが少ない系でして、腸の味わいがさらりとしている感覚。もう少しはっきり言うと、やや甘い系な煮出し感。されど甘さ主体かと言えば、その逆できっちりと塩気も味わえる。でも塩辛くない。苦みが塩気と結びつくような感覚は、これまで食って来た煮干し系の中でたびたびあったのだけど、その感覚が淡く、淡麗と感じる。食べ始めは、塩気のアピールに感覚が優先的に働くが、徐々に食い進めると仄かな甘さの上品さに支配される。


 醤油の感覚は、あまりせず黒子に徹したかのような感じ。醸造感などの風味も少なく、なので全体的には柔らかいフィーリングとして落ち着いた感じとあいなる。味の向こう側に柚子の風味が仄かに感じる。淡い優しさ感は、私のようなオッサンにはベストマッチかもしれんが、女性には受けるのではないでしょうか。








【麺:弱いアルデンテ感を感じる中加水ストレート、上品な仕上がり感じるスベリ感】


 さて、ほとんどの方がここではつけ麺を注文されます。つけ麺専門店でもないのですが、とくにこの季節柄か、あつもりが人気のようす。茹で時間10分はかかるらしく、私のオーダーは順番抜かしか?と期待するものの、そんなことはありません(笑)。さて、つけ麺も旨そうでしたが、この細麺ストレートもなかなかです。丸めんっぽい切り口で、穏やかでややおだやかな黄色は、食欲を誘います。


 歯応え的には中加水ぽい感覚で、やや潰し込みを感じる。熟成度合いもほどほど程度に感じる。そして地肌のきめ細やかさもいい感じ。茹で上げコントロールが良い感じで、柔らかさ一辺倒かと思っていたが、適度なコシを感じる。断面を視認すると、そこには淡い芯の部分が見て取れる。これが、前歯での淡い抵抗感を感じさせ、クチリクチリと千切る感買うが嬉しい。奥歯ではモチモチ度でアピールするというより、しっかりと一本一本が淡く抵抗するかのような反発。


 のど越しは、後半は汁を吸い込んでナチュラルな感覚。つるつるというよりは、やや抵抗感じながら、仄かなのど越しを感じて、一気にズルズルと食いきれてしまう。なので、思わず先客よりも早く食べ終えてしまって、バツが悪い。









【具:スポンジを感じるロース系、汁を吸い込むやさしい味わい】


 大判のロース肉が2枚。出汁生成で貢献したと思われて、コラーゲン感覚がやや吸い取られた感じがするスポンジみたいな風貌がまたいいです。なぜなら、スープを逆に吸い込んで、一枚肉では味わえない旨さの還元が期待できるから。醤油ダレの漬け込みも適度であっさりとしており、淡くとも肉の味わいも残る。箸でつまむとすぐに千切れるほどの柔らかさだけど、全体的な仕上がり感、品質感は一定以上と感じます。



 メンマは、意思をもったかのうように「柔らか系」です。タレの染み込み具合は普通ですが、柔らかさとクニャリ感が印象的です。細いコチコチとしたメンマの歯応えも良いけれど、このスープ感覚なら、この柔らかいメンマの方がマッチしていると思えますね・・・。







 総じまして、「次回は、家族で訪問したい!」と思えるお店の雰囲気、そしてその一杯という感覚です。


 さて全く話が変わりますが、週末は、秋以降、わりと普通に過ごさせてもらっておりますが、これが当たり前なのでしょうが・・・・、手持ちぶたさも少々感じるこのごろ。やはりワーカーホリックがまだ抜けていないのかもと感じることもあるのです。最近ラーメン食ってて、「はけ口」というような迫力がないなと・・・。でも、ここなら、はけ口ではなく、普通の週末昼飯にふらっと立ち寄りたい・・・という引力も感じたりします。図書館をぶらつくとき、ここで食うことが増えるかも・・・・。なので詠います!




   冬晴れの
   澄んだ蒼さに
   誘われて


   思わず道草
   煮干しを求めて




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした。!!!





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