混雑は苦手だけど、渋谷は特に苦手だな・・・。一時期、東横線祐天寺あたりに住んでいて、若かったから渋谷で夜遅くまで飲んだり、週末は遊びにでかけたり、買い物にでかけたりした街。今ではセンター街などはもう避けて通りたいくらいに、人混みに億劫になっています。なので、渋谷に来るたびにあの店に行きたいな・・・と思っていても、どこか別の店に足を向けてしまう。私にとっては、「喜楽」さんはそんな感じで随分ごぶさたです。カレンダー配りもまだ残っていたり、外出が最近多くて、早めに帰宅できた機会に、さくっと寄ってみました。
・・・などと考えながら、しっかし・・・、久しぶりに入店して、さも常連のごときサクッとオーダーを通すものの、初めて見る光景。調理を一時中断して、厨房のプチ掃除をしとるがな(笑)。こびれついたステンレスの汚れをごしごしと濾すっておられるご店主。いつ調理が始まるか検討が突かぬのでしばらく見とれておりました(爆)。ものの10分少々で終ったのだけど、初めて見る光景だったかも。おそらく、湯釜の交換とかちあったのだろうね・・・。そんな珍しい光景に出くわすのもラーメン巡りにおいてロマンなのかもしれぬ(うそです)。
【スープ:醤油ダレのゆったりとした甘み、ゆるいラードのコク甘みが非常にバランスよし】
さて、待ちこがれたそれは、まさにつっけんどんで、そっけなく配膳と相成るのですが、それが許される雰囲気がこの喜楽の一部でありますな。ま、気にせず味わうのですが、実に久しぶりの喜楽ということもあって、あれ?こんなに醤油ダレが効いた甘コクだったっけか?というのが正直な感想。誠に人間の記憶というものは、曖昧なわけです。
甘みと言えども糖分のことではなく、脂の甘みと申し伝えたい気分。醤油タレのさらりとした醸造由縁の甘みもあり、甘みと辛さが調和しているマイルドな感覚。それが鶏ガラスープと相まって甘く感じるという感覚です。しかしそれだけでなく、一番甘さと響くのは・・・・ラード感かな・・・。当初このラードは、焦がしネギの欠片と思っていたのでして、確かにそれらしい香ばしいところが食欲をそそるというものです。
しかし、背脂のように浮かぶそれは、実はコリコリとしていたり、グニグニとしていたり、変化に富んでいてこれらからとても香ばしい旨味を感じる次第・・・。正体不明。まるで、ラードで脂のカスを揚げたような感覚でして、関西でいう「かすラーメン」の浮遊物がこんがり揚がったような味わいの深さがありますな・・・。汁の吸い込み加減で歯応えが随分と変化に富む。滲み出る脂は、透明感ある旨味コクを発して、大衆中華の中でも一つ上行く旨味と昇華するかのようです。
【麺:トッピングもやしと同直径でクシリとコントラスト感じる】
よくお目にかかる中華麺とは少し違って、やや太めなフォルムが実に食べ応えを与えます。前歯の千切りにおいても、歯の刺さり具合から切断の瞬間まで、スローモーションのように一連の感触が分かりやすいような弾力です。ムチムチしてるというより、小気味いいスパスパとした感覚がとても印象的です。カンスイの影響度も少ない健康的な黄色めの色合い。汁をやや吸いがちな性格でして、潰し込みが強すぎないところがまたいいです。啜り上げる動作の中に、太さの割にたおやかな・・・しなやかさを感じます。
何といっても、偶然の妙というやつで、トッピングのモヤシの直径とやや似ているところが実に良い。もやしと絡みやすいし、歯応えがスパスパと淡白な麺に対して、シャキシャキとしたモヤシの歯応えが、実に気持ち良いコントラストと思えてならない。香ばしさとともに、歯応えもとても印象的な一品なのであります。
【具:やはり、中華の炒め技が光るもやし!】
以前、これを食って常連さんから指摘を受けた、喜楽のもやし。やはり・・・中華鍋で炒めてたような感覚。どちらが本当なのでしょうね。されど、こちらのもやしはやはり旨い!今回は、少しばかりのニラと人参・・・そして豚コマの欠片がわずかにあった程度ですが、見栄えも良いし、シャキシャキとした歯応えが天下一品であります。やはり、炒めの技が映える!と、個人的な見解です。
総じまして、「宵の口の渋谷に来たなら必ず食いたい!」と思える不動のクリーンナップ的なお店です。これからもお世話になりますね〜。
などと言ってはみたものの、なんと・・・すぐソバには、「花田」があるではないか!オープン間近と見ましたが、これはこれは・・・・悩むな・・・・・。営業時間次第で棲み分けが効くかもだが、この一角が非常に熾烈になること必定かも!?また近いうちに来るでありましょう・・・道玄坂です。なので詠います!
緩やかな
坂道登る
喜喜として
シャキッと歯応え
楽楽気分
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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