ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1384】 めん処 土田八 (東京・西大井) どたはち伝説中華そば


 外回っていい時間になる。このまま直接帰りたいのですが、そうもいかないこの年末。とても中途半端な時間なので、今なら一杯ひっかけてオフィスにもどるかということで、ネット検索する横須賀線車内の私です。普段、絶対下りない駅「西大井」にて、かなり以前にブックマークして忘れていた店を発見しましたので、こちらへ突撃。それが「土田八」さんです。

 さてこのお店「ドタハチ」という冒頓な音の響きがありながらも、店内は明るく、カウンターだけの小さいお店かと思いきや、奥にはテーブル席が臨時用として備えてあります。これは依然は小料理屋か居酒屋か?と思わせる作りでして、突発的な4〜5人の団体客にも対応できるという器用さです。

 また、自然食品の扱いが売りのようですね〜。豚肉や、牛乳などコダワリの仕入れ先が追加のメニュー表からも、壁の説明書きからもうかがえます。ラーメンメニュー表には、「伝説・・・・」という冠が気になりますが、コダワリ食材をふんだんに使った無化調ということで、伝説なのでしょう。塩系が得意そうだったので、鶏塩系の伝説中華そばをチョイスいたしました。









【スープ:超淡麗な塩加減・・・素材への自信の表れか!?染み入る滋味!!】


<まさしく健康食品的な安心感ある鶏ガラエキス!>


 さてその配膳の瞬間、これはご店主の風貌とは裏腹に(失礼!)、すっきり感漂う小料理屋の一杯という感じがいたします。すまし汁よりも少し茶色がかっているという程度の、薄ら〜な透明度に落ち着きを感じます。味わいとしては、これほどまでに引っかかりが少ないスープは、中々珍しいという感想です。あまりにも引っかからないので、テーブルセットにある、塩を振りかけてしまおうかとすら思えます。これは、私にとってはストライクなのですが、好みが割れそうですな・・・・。


 地鶏など売りにすると、すっきり感の中にも鶏油の濃厚さが色気よくアピールしてくるもんですが、こちらは実に素朴に、まじめに、アピールしてくるといった感想。魚介の出汁も感じず、鶏だけの味わいをじんわりと感じさせるとして、ここまで淡麗に仕上げるにも、どこかしら調理人も勇気がいるというか・・・むしろ野心を感じるというか・・・。


 しかし裏を返せば、これほどまでに体を気遣わなくていいラーメンはない!これ食っていれば、健康損なうことはまずないでしょう!という安心感が満載です。本来、日本人における料理味の濃さは、この程度でよいのかもしれぬと思えますな・・・・。




<塩気を感じさせない塩気なり>


 ただ、気になるのは塩気であることには変わりない。塩を振るか、振らざるべきかで悩む。たしかに、鶏の旨みは旨くて染み入るのだし、ネギの風味も実に合う。普段、ウイスキーは水割りで美味しくいただくというより、ロックのダブルでガッツリの痺れさせる。または、炭酸で割って刺激を増幅させるのが私の流儀。なぜ突然、ウイスキーの話かというと、水割りの旨さを語れる方なら、この出汁の旨さは十二分に分かってしまうのだろうなと・・・なんとなく感じただけ。塩気を感じさせない塩気。実は、出汁の本質のみで感じさせる塩気。なのかもしれません。







【麺:ずるずる〜っと蕎麦でも啜る感覚で食える、ライト&ヘルシーな細縮れ麺】


<極細縮れの多加水系!何杯でも食えるライト感>


 また麺もスープに負けず繊細なのであります。但し書きをみれば北海道産小麦を使用とのこと。極細縮れで捩れ幅も短いためソバージュのような麺です。そして加水は高め。しかしながら、かん水は控えめな感じがすることと、潰し込みが強めと感じるため、モチモチという感覚が前面にでるわけでもない。しっかりと歯ごたえも感じさせるのですが、極細ゆえに、淡くクツクツっと感じさせる感覚。

 しかもライト感覚ある麺であり、あっという間に平らげる。旨かったし・・・・もっとくれと正直思い、麺量を確認すると130gだったと記憶。ちょっと少ない。そんな850円。確かに全体的な素材感はあるので仕方ないことなのだが・・・。





<出汁染み込み感少なく、コーティング感じるすべり感>


 極細なので、ズボぼぼぼぼぼーーーーーっと一気にすすり上げるととても楽しい感触。まさに蕎麦を啜る感覚。つけ麺がメインのお店かもでして、そちらは太麺仕様でありますが、太麺のラーメンもあるとのこと(限定品?)。いずれにしても、多加水なりのコーティング感を地肌に感じるところもあり、中々のスベリの良さを感じます。出汁の浸透はそれほど強くなし。染みこんでも、超淡麗なスープであるので、単に分からなかっただけかもしれませんが(笑)






【具:注文を受けてから包丁を入れる丁寧さ】


 これだけ具材にこだわっておられるので、具の扱いにも気を使っているようです。ネギなどは、刻んだものをストックしておくのではなく、注文を受けてから、千切りを始める。そのため風味がとても残る。ネギ自体もどこかの有機野菜やもしれませぬが・・・・。 また鶏肉も、注文を受けてから、骨付き腿肉の骨を取り外し、食べやすいサイズ感覚にカットするようです。食材をとても大切に扱う姿勢は好きですし、全体的にはお気に入りかも。ネギと鶏肉の和え方も味わい淡麗で統一されている。ネギの歯応えも旨し。素材の味わいを楽しむ系ですな・・・。






 総じまして、「お金と時間の余裕ができたら・・・また来たい」と言ったところかと。


 まず、今回はたまたま横須賀線の帰途に時間が余ったので「西大井」に降り立ったが、全くもって地縁がなく要件もひねくりだせない。そして個人的には、デフォルト850円は重い(電車賃をプラスして考える前提)。地元であれば、間違いなく通いなのだが・・・・。他客を眺めると確かに常連。支えられているという感じがいたします。実は裏メニューや、限定品がとびきり旨いのかもしれない・・・。まー、年末で体がボロボロなので、こういう一杯は確かに、体には嬉しかったかも。なので詠います!


   ラーメンも
   極めてみれば
   ヘルシー食


   滋味染み入りて
   心身休まる


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  




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