ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1379】 品香亭 (東京・田町) ラーメン+半ライス(無料サービス)

 クラシカルなラーメンを急に食べたくなる。いつも疲れているときにそうなる。腹は減っているのでガッツリとつけ麺食ってもいいのだが、気分的に疲れるときは、いつもここ「品香亭」に来る。そして、ラーメン+ライスとあいなる。でも訪問するのは、単なる空腹しのぎだけでもない。こちらの女将さんの顔をのぞくというのもまた、ほっとさせるものがあっていいのだわ・・・。別に顔が割れた常連でもないのだが、やさしい対応がまた年季を感じる店と相まって和むのであります。そいうのも味わいの一つ。






【スープ:まさにクラシカル・・・節と昆布と豚肉に煮出し感が落ち着く】


 配膳の瞬間、タイムスリップしたような麺顔に思わず和みます。何回も拝んでおるのですが、トレードマークのような確固たる雰囲気を受け止めてしまう。とてもクラシカルながらも、清湯系な醤油スープ。明るいというより落ち着いたブラウン色であります。大体淡麗な味わいだと分かっているのだが、ときどき、こちらの女将さんが「コショウどうぞ・・・」とキャップを取って差し出してくれる。いえこのままでいいですよ・・・などと答えるのだが、いつもお構いなしだ(笑)。確かにコショウを少し浮かせると塩気もエッジが立ちそうだ。でも、懐古系なあっさり醤油を求めてこの店に来るのがパターンなので、今回もそのまま、女将の優しさをスルーしてしまう(ごめんね〜)。


 醤油ダレはバックアップ役。塩気を振るうこともなく、醸造由来の酸味も抑えめ。薄口しょうゆの品の良さが香る。そこにクラシックな出汁というか、節と昆布がほんわりと香るくらいの旨み成分が広がる。コクとしては、豚肉の煮出しかな・・・。豚骨というより豚肉といったあっさり感ある動物系。鶏ガラのコクがあれど軽やか。後口が非常にするするとしていて、サービスでついた白飯も米自体の味を楽しめるといった具合です。まさに、ゴクゴクと飲み干せる系。最近、近くの古い中華飯店が閉店したところですが、いつまでも楽しんでいきたい、クラシック醤油スープという感じですねw。





【麺:大衆的な多加水ストレートが、しっとりとスベリ・・・クチリ!と千切れる】


 麺は、教科書のような街中の多加水ストレート麺。標準品と言い切ってしまうとどこか失礼にあたるのでそう表現したくない。広く愛されている大衆麺と言いたい気分。大衆的なのだが、かん水系の黄色もきつくない。ツルツルと高速にスベリ、ギラギラ光る地肌というのとは、まったく別の品の良さも保つ。しっとりとした・・・そんなすべり感覚。なのだけど高級ではない。歯ごたえも容易にスパスパと切れる。前歯の千切れは多加水なりのモッチリ度合を少し切れる間際に、断末魔のように感じる。そして奥歯では、潔いと思うほどに噛心地は「クチリ!」としている。


 麺量は160g・・・程度?でも、夜の部は半ライスがサービスでつくので、トータルで言えば中々ボリューミィーと感じます。これで500円。ワンコインとしては、十分に楽しめる逸品であると思えます。昔は行列が絶えなかったのよと・・・女将さんが語るのだけど、確か聞いたの2回目か(笑)。





【具:薄味主体なチャーシュー肉に丁寧な仕事を感じる】


 小ぶりサイズだけど肉厚で、ロース肉がスポンジのように柔らかく、またスープを豊潤に吸い込んで旨し。質感として丁寧な仕上げに感じます。なるほど、ここにコショウが少しかかると、白飯に合いそうだ。でもそうしなかった。肉をかみしめて肉味をダイレクトに楽しみました・・・。


 さて肉以外では、メンマとワカメというありふれた顔ぶれなのだけど、これらが実に安っぽくないのがいい。高級でもないのだがちょうどいい品質感覚。シャクリシャクリと少し若い歯ごたえの薄味系のメンマ、そして磯系の香りが控えめなワカメ。ワカメ否定派な私も、こちらの一杯だけは許せてしまえる不思議さがあります。


 最後に半ライス。少し柔らかめな白飯で、ちょうど実家の炊き具合に似ている。たくあんが2切れつくがこれもナチュラルな色合いで好み。黄色過ぎず丁度良い。風味も増して感じるコリコリ感がまた好きであります。






 総じまして、「いつまでも営業しててね〜、食い続けるからさ」と和やかに応援モードを感じざるを得ませんな・・・。昼間は、そこそこ客が入っているのであまり心配はしていないのだけど、夜は少しさびしい。だから少し閉店が早いので、よくこの店は食べそこねる。ワインコインで腹いっぱい。このあとオフィスに戻って残業とあいなります・・・・。なので詠います!



   何時来ても
   混雑しらず
   時和む


   静寂響く
   啜る音かな



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



関連ランキング:中華料理 | 三田駅田町駅芝公園駅