来年のカレンダーを配りに外回り。いや〜今年もお世話になりました、来年もよろしくお願いしますよ・・・などと言う私の唇寒し・・・・。最近異動したばかりだから、今年がどんなだったか一切知らない(笑)。まー、引き継ぎもかねてもあるので、カレンダーといより、自分の顔を配っているようなものです。しっかし、顔と名前が一回で覚えられるものなのか。できることなら、交換した名刺とお顔を、スマホカメラで撮影&ファイルしたいものだが、何かよい方法ないものかね・・・・。
・・・などと考えながら、有楽町をふらふらと・・・いつの間にやら交通会館辺り。日が暮れだすと早いもので夕方なのに小腹が減ってきた。こうなったら、ちょっと「麺屋ひょっとこ」でもチェックするかな・・・と思いきや行列なし!ああ、もったいないこんなチャンスと思いすかさず食券買っている私です。食券を手渡す先のご店主は、相変わらずニコやか。和みますな〜・・・。それにしても見渡すと周りは妙な客層だな・・・・。二十歳前後の女性一人客が3名が、バラバラに座っていてその隙間に私。一つはさんで、外国人の方がこれまた一人で、箸で器用に啜っている。オヤジたちで埋もれているいつものカウンターとは真逆のカウンター風景・・・。とても座席間が接近しているので、撮影そこそこでいざ一杯と対峙です。
【スープ:今時「和風」って思っていたら大間違い!トラディショナルがかっこいい!】
<まさに和風出汁!はんなりする魚介の旨味が塩味と一体化>
いやはや〜、一口目から引っかかりがないどころか、日本人のDNAに訴えかけるような、染み入るだし加減ですよこれは! 久しぶりだとまた余計に嬉しく思えます。塩気と言うよりも、それは旨味そのものですよ。透明な出汁に何と無く、お吸い物を想像しますが、拉麺たるニュアンスはキープ。そんな大衆さは、魚介の風味のほっこりとさせる雰囲気で親近感を与えます。
魚介には、主に節系のあっさりさが支配的ですが、その他に昆布かいりこ系煮干が薄く刺しているかも。チャーシューに見受けられる濃い醤油ダレのニュアンスは、それほど滲み出ていません。どちらかと言うと、淡麗系の塩味。何だけど全体的に優しさが薫る。
例えば、薬味の三つ葉はどうだろうか。薬味としては、刻みネギの白い部分でシャッキリとさせたところで終わりとするのが一般的。なれど、そこに敢えて三つ葉だ。こういった何気ない気遣いが、日本料理であり、和風ではないかとしみじみと考え込むのですが、そんな私は病的なのかもしれませんね ^_^。
<控えめなれど染み入る程度の軽い動物感>
魚介メイン!?なのだけど、ラーメンたるもの動物系の煮出しを感じてみたい・・・。鶏ガラのあっさりさがあまりにも淡麗であります。むしろ豚肉か? この動物系の控え目加減が、「ひょっとこ」らしいといえばそうなのかもしれませんね。
柚子塩系が映えるに違いない。この動物系の出し方、控えめ加減が、始終ニコヤカなご店主の密やかな大目論見かもしれません。交通会館というレトロなテナントと、どこか戦略的に共通するものを感じます。有楽町界隈で、一攫千金狙う年末ジャンボの売り込みが騒がしい中、ひっそりと誠実と質実に悟ったような淡麗な一杯を供するー。どこかニヒルのようであり、真実であるかのような存在感。いいね〜〜〜 (^_^)
【麺:スープの優しい淡麗に目がいきがち。。。でも他にええもんありまっせ!】
<極めてシルキーなアルデンテ!軽いクツリ感>
実は、麺も美味い店であることを思い知りました・・・。迂闊。細麺ストレートとしか記憶のなかったのですが、実に趣の深い麺であります。軽やかな細麺の割りには、クツリとした歯ごたえを微かに残します。芯がなさそうで、実はあるような微妙なカツリとした感覚。微かに風味を感じます。その一連をシルキーと感じてしまうのですが、交通会館の地下一階の風景とは、まさに裏腹。実際には、食べ始めで麺の切断を視認する中心部が見て取れます。表面にヌメリなど一切なくて、すぱっとした湯切りを感じさせます。この狭い調理場で実に手際のよい仕事ぶりです。
<汁を吸い込んでよりゆったりと穏やかなり>
とは言え、この麺とこのスープは、芯をカッツリさせすぎない方がいい。大衆系と淡麗系の品の良さの中間にあるよう塩スープ。やはり麺はゆったりと泳いでくれるほうが似合うと思えるのです。特に細めんストレートならば。その期待をしっかりと表現したかのような、しなやかぶりですよ!特に後半は!それは微妙な汁の吸い込みがなせる技か・・・・。ともあれ、穏やかな旨さを麺にも感じます。
【具:いい一杯というのは、隅々まで気を配る!改めて引き締まる思い!!】
<かなりボリュームあり、トロトロアピールなチャーシュー>
あっさりとか、魚介風とか・・・いろいろあったけど、さて一方チャーシューはというとこれまた、中々しっかりとしているから泣かせる。6ミリはある厚さと、丼の直径八割型のサイズ感。それに・・・・バラ肉! さらに醤油ダレの濃さがたまらん!嗚呼・・しかも、トロトロであり解れるのであります。表層部分は醤油ダレに深く染み込んでいるものの、内部は脂の旨さ主導。デフォで650円。場所は有楽町。それでもって、この品質ならば大合格点であります。いや・・・むしろこの肉は、白飯と一緒に食いたい。それほど、度はまりな旨さなり。追加250円の価値あり!
<しっかり&しなやか!太系メンマ!>
陰に追いやられているメンマですが・・・これは旨い!材木系とまではいかないにしても、かなりの太さ。そして歯応えがどこを食んでも、程よいシャクリとした感覚と、クニャリとした歯応え。そして、味付けは薄めであり、支那竹自体の風味を食む度に感じる。しかも、これは酒のアテとしても中々高性能でもあります。デフォルト・メンマとしては、高ランクと思わせます!
総じまして、「昼間の外出に度々立ち寄りたい」と思わせる・・・ほっとするお店であります。
こちらもそうなんだけど、通いたい店ってのは閉店時間が早いのよね・・・・。午後8時程度なら何とかなりそうだけど、行列必至な店だけに、いつも訪問に躊躇する・・・。ま、早や帰宅の際か、ビックカメラの買い物帰りにでも寄ってみますかな。すでに街は、クリスマスイルミネーション。忘年会シーズンまっただ中。景気が良くなった感覚は一切ないけど、笑い顔が増えるシーズンですね・・・。なので詠います!
きらびやか
師走の風情
心浮く
騒ぐ酔客
顔はひょっとこ
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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