ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1374】 中華そば しば田 (東京・仙川) 煮干しそば・大盛り

 年末が近づき、ファイル整理などをしていると昨年のスケジュール管理帳が出て来た。ああ・・・実に、命を削った感のある殺人的なスケジュールがそこにあります。あれを乗り切ったのが今でも不思議でならない。で、今は何をやっているかというと、顧客にカレンダーを配って歩いている。もろ現場に出て、一からやり直しているのだから人生何だかよう分からんのです。


 ・・・などと考えながら、年末のご挨拶回りのノルマが終ったとことで・・・いい時間なのだから、そのまま退社させていただきましょう!本日中に片付ける仕事は、スタバとPCと無線LANがあればいい。ちょこっと集中を重ねてバリバリこなすその訳は・・・・「中華そば しば田」に早く生きたかったから(笑)。メールを打つ早さは、この瞬間だけは日本一であったでしょうな、私は・・・。そんな経緯で降り立つ「仙川駅」。久しぶりに二郎に行こうか?いやいやうそです、うそに決まっている。楽々ファンであった私は、暗い夜道をひたすら歩くのです。すると発見するのは、暗闇にプチ行列。大人しく従って、20分前後でその一杯と対峙いたしました。

  





【スープ:そろばんが合う旨さ!ライトテイストな煮干しなれど、深味も感じるバランス感覚】


<ライトで上質感あるニボ風味!加えてぴっちり感ある醤油のシャープさ!>


想像と実際とでは少々イメージが違ったというのが本音でして、いやはや〜、なんとも上質を感じる透明感です。もう少し、ニボエキスが漂う風貌を予想していたものでして、正直言って奇麗すぎてつんのめる感覚でありました。されど、ゆっくりとスープを啜り出し味わい出すと、これはもう「煮干しエキスの上澄み」を想像させる、すっきり感と旨味が混在となっておるのを感じざるをえませんw。余計なものを削ぎ落としたような・・すっきりとした煮干し感が、もはやすまし出汁と化しています。いや・・・透明感はすまし感あったとしても、煮干し感は円やかに濃い感じか・・・。


 それに、醤油ダレがハッキリ言ってすごくマッチしていると思えます。ピントがあったというか、ピッチリとした醤油感が漂い、煮干しの後味に結びつくような酸味を醸し出します。溜り醤油のような濃厚感やパンチ感はなくとも、まろやかな醸造感も仄かに香るかのよう・・・。上品なニボニボ感とのバランスがとても良いです。仄かに香る香味油とのバランスも良いし、これは一気にグビグビと飲み干してしまいたいと思えるスッキリとした完成度です。





<塩気がまったりと溶け込み、やはり鴨か!?すっきり濃厚な動物感>


 先入観。こちらの中華そばは鴨出汁ということが頭にインプットされておりますので、動物系の煮出しぶりに・・・どうしても鴨の余韻と感じ取って結びつけてしまう。鶏のコクが円やかでスッキリしている。それでもコクが深い何かを感じる。単に鶏ガラと煮干しが結びついているだけだったりして(笑)。なれども味わいの深みを楽しみたい感覚が大きいです。これは・・・・近いうちに、デフォの中華そばを食して比べてみたい。


 そして、塩気がまたいい!煮干しの苦みと結びつく部分もあり、また、醤油の円みと一体となす部分もあり、はたまた醤油ダレの後味酸味とのマッチングもまたよし。塩気を感じてこそ、東日本の煮干し系という感じがしますな。






【麺:実に歯応えがリズミカルであり・・・固ゆでの楽しさを伝えてくれます】


<クツクツした感覚が最高に楽しい!>


 茹で上げのコントロールが実にあざやか!細麺ストレートで加水もやや低めな麺が生きます。粉の熟成も感じる風味があって・・・こういったクッシリとした固ゆで系っていうのが大変好みでさります。その歯応えたるや、前歯ではクツクツと乾いた抵抗感が織りなすリズミカルな歯応え。奥歯に送り込んで束になってもクシクシとした弾力が実に楽しいです。鼻孔を駆け抜ける風合いもナイス!食うこと、咀嚼すること自体が楽しいと思える逸品ですな・・・・。




<ハッキリとした舌触りと喉越し感覚!>


 旨すぎて食うのが異様に早かったので参考にならないのだが、麺の汁吸い込みはあまりなかったように感じました。最後までクシクシ、カツリカツリ感がある程度キープできていたと思われます。そしてその分、舌触りが麺の一本一本を感じ取れるくらいに、はっきりとした舌触りがあります。それは、のど越しにも言えていて、かなり蕎麦感覚で駆け抜けて行く・・・・。ずずずっと啜ってくって余韻を楽しめるという粋な性格もありますな・・・。




【具:素朴さ溢れる懐古系なバラチャーシュー】


 さてチャーシューは素朴であります。少々小さいサイズですが、3枚がデフォルト投入。醤油ダレの染み込みは表面層だけに深く入り込み、全体的には薄味なれど、香ばしさを残すという感覚。歯応えは柔らかいけど、ところどころ繊維質部分がクシリとして旨い。脂の旨味を楽しむ系統か・・・・、わりとハッキリした脂身と筋肉質の3層が鮮やかに浮かびます。見た目は、ひとえに懐古を感じるスタイルかも・・・。それだけに、余計なトッピングは興ざめであり、あとはメンマとカイワレが少々のみ。メンマも薄味系で、しゃりしゃりっとした歯応えが楽しい。大衆系の味わい。ネギは・・・・やはり煮干し系スープにとっては無くてはならない薬味ですね。煮干し苦みのスープに、フレッシュ系苦みを放つネギ薬味は、最高に合います!





 総じまして、「行列店になる前に来れて良かったわ」と・・・つくづく思う。早く次の実食に来ねばならぬ。


 さてさて・・・、何度も繰り返してぼやくが、この1〜2年は、実にいろんな苦労を仕事でさせてもらいました。この期間で増えたのは、白髪と煙草の本数。実に苦い思いをしてきて、来年こそはと思うのです。しかし、もし苦労してなかったら・・・もっとつまらんかったのかもと思うと、苦みの意味を改めて考えさせられるのであります。苦みのある煮干しと、甘みのある煮干し。どちらが好みか。選択の責任は自分自身でありますな。なので詠います!




   素朴さと
   新しさかな
   煮干し味


   苦味あっての
   生まれる深み




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




  



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