診断が終わり漸く遅めのランチにありつけます。こういう機会は逃したくないので近場でラーメンを食いたい!気持ちの良いほど空気が澄んだ秋のある昼下がり。ちょっと贅沢したしたラーメンをくいたくて、それならと「らぁめん ほりうち 新橋店」へと向かいます。チャーシューざるでも食ってみっか!と思って入店したけど・・・・1100円もするのね(泣)。先日、「1英世」を超えるラーメンは食わんと誓ったばかりです。泣く泣く別のメニューを探すばかりです。
まず「メンマらぁめん」・・・よくあるね。次に「月見らぁめん」・・・?そばうどんにあるなら、ラーメンでもいいか。そして「納豆らぁめん」・・・!!なんじゃそりゃ!予想外のボタンの発見に思わず壁に貼ってあるメニュー写真を伺うと・・・なんだか誘いかけてくるような錯覚。なんだか分けもからずボタンを押して店員さんに手渡しました。「並と大盛りとどちらにしますか?」の問いには「並」と短く告げましたが、これは失敗予防のため。ああ・・・今思い返すと、大盛りにしておくのべきでありました。それほど、今回に私としてはハマった一杯!
【スープ:あっさり醤油が納豆風味と溶き卵のコクで、ヘルシー系にこってり!】
配膳の瞬間が、胸が高鳴る瞬間ですな・・・。馴染みのあるクリアーな醤油ブラウンに、納豆のネバネバが浮かぶ様は、奇想天外であります。納豆もしっかりと溶き卵が加わっていて、そのままご飯にのっけて食った方が旨いのかもしれないという猜疑心もよぎります。まさに最初の一口までは、こころのどかで疑心暗鬼が潜む・・・。とりあえず、普通のスープ部分にレンゲを忍ばせて味わうのですが、・・・やはりあっさりしていて非常にいいですね。胃もたれとは皆無な、ライト系醤油に軽い動物系のコクが広がります。ゴクゴク飲み干せる程度の塩気と甘さある醤油タイプ。正直、このままでも良かったのではと、後悔すら覚える。
しかし、納豆混じりのスープを啜った瞬間、初めて食べたとは思えない馴染みすら感じます。納豆のクセ、風味がふんわりと広がり、それがあっさり醤油とすごく合う!そりゃ納豆と醤油はベストコンビネーションですし合わないはずはない。テッパンの旨さと感じます。馴染みがあると感じるのは、納豆パックに付属するタレを連想するからか?など感じますと、果たして今オレは、納豆パックの汁を大量に啜っているのかという錯覚すら覚える始末。
さらに、生玉子はしっかりと投入されておるところにまた感心させられます。納豆としては当たり前なのですが、ラーメンスープが非常にライト系醤油であるために、コク深さを一段と補強してくれます。また、醤油と玉子のコンビネーションもベストでありますので、醤油スープ×納豆×生卵という倍倍ゲームで旨さが広がると思えます。正直言って・・・・納豆入りのラーメンがこんなに旨いとは全く想像できませんでしたし、笑撃であり衝撃であります。
【麺:納豆のスベリなのか、麺のスベリなのか・・・もはや分からんほど滑らか!】
ただでさえ、多加水の一品でスベリとモチモチ度を楽しむ一品。一応、混ぜる前のオリジナルもひと啜りいたしますが、なかなか密度感を感じさせずライトタッチな歯応えがスパスパと小気味よくリズミカルです。地肌もモッチリしていてツルツルっというのど越し。あっさりスープが程よく染み入りスベリも中々高性能で、万人受けする親しみ易さが満点です。
そこにわざわざドバ〜っと納豆を投入してありまして殆ど麺を啜り出すと、直後に渾然一体となります。麺の隙間に見える納豆の粒。ネバネバが麺に張り付き泡立つ。その状態で一気にすすると、思いもよらぬ高速なスベリが体験できます。ズボボボボボボボボボボボボーーー!!っと一気に口の中に投入されて、そのもぐもぐ感とやらは、麺を千切っているのやら、納豆を咀嚼しているのやら、分け分からずそのまま嚥下してしまう。このネバネバ感が、麺のツルツル館と一体となっていて・・・非常にエンターテイメント性に優れる味わいです。もはや麺の風味など感じるはずもなく、納豆の風味に酔入れて啜るのみ。ただ、この粘りも体験してきたようで、実はあまりないかな・・・。ぬめりもスープに溶け出すと力が弱めになりますが、麺に張り付くネバネバ部分に含まれるナットウキナーゼは健在でしょうな。
【具:薄味肉厚チャーシューと納豆という組み合わせも悪くなかった!】
なんと、納豆に酔いしれて・・・このシンボリックなチャーシューを置き去りにしてしまったのです。で、改めて肉をパフっと食むと、ああやはり・・・ほりうちの肉!と感じますな。分厚さと大きさもさることながら、その薄味の風味が実に醤油スープ同様にあっさりとしていて、肉自体の品質がストレートに伝わります。非常に繊維自体もきめ細やかで、スポンジのようにスープが染みこむ。それでいてカスカスとしておらず味わい深い。それを・・・・納豆まみれのスープに沈め込み、汁を改めて吸わせて味わう。これまでになかった風味があってまた旨し!
さて納豆は、麺に張り付いてズボボボボーっと殆ど食い進めてしまったと思っていたけど、実は相当に丼の底に溜まっている。なのでこれを残すのも忍びなく、スープを完飲することによって、最後の一口で一網打尽にして食うしかない。で、それが実は旨い!程度に納豆のエキスが抜けたやや出し殻っぽい納豆もまた楽しく味わえるのであります。
総じまして、「これは定期的に食う!」と、純粋に思えますよ!そんな感動を与えてくれました。
次回は、「納豆ざる」だなと心にも決めたりしたりする。いやはや・・・それにしても、名物は「チャーシューざる」だけではないのですね。思いもよらぬ定番メニューを思い知った昼下がりでありました。本当に旨いのかぁ?としり込みする前に、前向きに食ってみるべきであります。なので詠います!
ミスマッチ
思いもよらぬ
旨さなり
やはり天才
日本の納豆
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にご馳走様でした!!!
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