仕事の内容が変わって、付き合い酒やら歓送迎会系の酒やら・・・肝臓が厳しいです。結局、どこで何をしてもしんどい(笑)。こんな毎日が続けば、そりゃー極煮干しなどより、「塩!」と体が求めているようです。そんな感じでよろよろと・・・新橋でタンメンねらったつもりが、「あれ?こんなところにあったっけ?」と発見したのが「しお福」さん。店名に「しお」とあったので、こりゃええわと、吸い込まれるように入店しました。元気のよいお姉さんの接客が気持ちよかったし、オッサンウキウキ状態で注文するのは「わんたんめん」!
【スープ:クドく雑多な新橋で・・・・、とてもすっきりあっさりな塩コク!】
<定番と安心のうす塩あっさりスープ!わんたん餡の肉汁豊か>
配膳の瞬間に、これほどすぐ馴染むとは。いきなり親しみ感を覚えるその麺顔は、崇高過ぎず、淡麗過ぎず・・・日常性をよく表したそれと言えましょう。すごくクリアーな汁にも興奮を覚えるものの、適度に濁ってシルキーに感じる優しさを感じさせる清湯です。まさしく、中華屋でよく食う一杯に似ておりまして和むのです。なんとなく、毎日でも食べ続けられる系・・・というやつか・・・・。
汁を啜る前から予測できてしまうのですが、塩系のあっさりスープ。豚コクと鶏ガラのエキスがほんのりと香り、微かな塩気が旨味と区別できないというほどの淡さ。薄味なのだけど、味が薄いわけではないという背反的なスープです。魚介封じな肉の香りだけ味わえるという優雅な一杯かもしれません。ベースの豚コクもさることながら、わんたんを投じることによって滲み出るエキス感もほんのりと感じる。餡から滲み出るわずかなコラーゲン感が揺らめくという感覚か・・・。ちょっと遊び心を感じる、糸唐辛子と辣油のエキスも微かに香る。
<野菜の汁のナチュラルな甘さが全てをまとめますな>
なんだかんだ言っても最後は野菜の汁が旨くまとめあげてしまう。タンメンにある感想と同じなのですが、旨いのだから許してしまおう。白髪葱の薬味系はほんのりと感じるが、スープの熱が高いばかりに少し飛ぶ。されどその熱で白菜の根に近い部分からでる瑞々しい甘さが引き出され、全体の円やかさに磨きがかかる。野菜の甘さが滲みでる。
しかし、野菜を甘いと表現して良いのかいつも迷うのだけどいかがなものか・・。煮干しとか鶏コラーゲンで感じる甘さとは別格で、雑味を削ぎ落とすような凄さを感じてしまうのですが・・・。白菜は甘い。そして白菜は天才。鍋ににしても、御浸しにしても、漬け物にしても、麺のトッピングにしても・・・・、オールマイティー!わんたんめんのスープで、完璧にやさしい一杯にまとめあげてしまってます。ただし、よくある系譜でありますがね・・・・。それでも旨しなのですが。
【麺:定番なる中華麺!卵のニュアンスでプリプリ&つるつる!】
<お約束通りの多加水ツルツルたまご麺>
太麺と細麺が選べるシステムとなっておりまして、しかも「大盛りサービス」。これは嬉しい! 通常大盛りなら+100円程度、ワンタンプラスなら+150〜200円というのが相場。760円というデフォルトでこれをカバーするとなると、これは非常にリーズナブルであります。・・・・そんな中で「細麺」「大盛り」なる卵麺をチョイスさせていただきました。
麺をリフトした瞬間にやや黄色っぽい色合いが中華麺のオリジナリティを感じさせます。艶やかな光沢に多加水の個性をありありと感じます。そして形状は角麺でしてエッジがキッパリとしている流れが妙に感性にそそります。すべりは表面の光沢が予測するようにツルツルとしていて実に高速!まさしく「お約束」なスベリを愉しめます。全体的にモチモチとした歯応え。前歯の感触もぷつりぷつりと穏やかな切れ味で、奥歯の押さえ込みも淡いモチモチ感。スープをあまり吸って感触の変化が少なしと思える質感です。
<高温スープになかなか負けないプリプリ感覚>
スープがとにかく高温。おかげで口の中の皮がめくれます。そんな高温なれど、やや汁を吸った程度で全体的にはスープに負けない抵抗力を感じます。なのでプリプリとした食感・歯応えが割と最後まで続くというイメージが残っています。私の中ではイエローヌードルって、どこかマスプロダクトなイメージあって印象が伸びないのだけど、こいつはその中でも品質感をちょいと感じる・・・。割といい印象。
【具:とろとろ&ちゅるりん!な・・・・わんたん!!そして貢献度の高い白菜】
<皮がとろとろ〜!半分溶けてそう ^_^>
さてメインの「わんたん」ですが、店の看板になっているだけあって、大ぶりで且つ肉餡が非常に大きく、食べ応えを感じさせる出来具合です。肉は生姜のような・・・中華スパイスのような・・・独特の甘さと顔値のハーモニー。白飯も欲しくなる系の味わいです。そして皮にあたる部分だが・・・熱々のスープの影響あってか、やや溶け出しているという感覚。でもそれが妙に高速なる「ちゅるりん」というスベリを産み出しているようでして中々侮れません。4つという個数も問題なしですし、デフォでこれなら合格レベルかと。
<白菜9割5歩、残り豚コマ肉>
さてこの一品・・・どこかやさしいと思えるのは野菜の豊富さでありまして、わんたんばかりに目を奪われておる次第。実は野菜もそこそこ投入されとります。その野菜たるや・・・汁への円やかさや、麺との歯応えコラボに貢献しているのです。その野菜の配合はというと、ほぼ9割以上が白菜です。豚コマはとても少ないのです。しかしながら、これくらいが「わんたん」とのコラボを計算しますとちょうど良い配合なのかもしれません。
総じまして、「新橋でアッサリ系食いたい!」と思いつくことあれば訪問するかも!という感想。
呑んだあとで、コッテリかアッサリか・・・その気分次第なのですが、アッサリならわんたんがむしろヘビーになるかもしれません。しかし、わんたんめんで、新橋で、800円切るというのは嬉しい限りで、「ランチタイム」なら食指がそうとうわきます。ただ、個人的には「ほりうち」と迷うところ・・・・。もし新橋の住人であったなら、交互に食いたい。なので詠います!
よろよろと
またわんぱたーん
わんたんめん
食って汗かき
秋風涼し
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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