最近、有楽町っていろいろよく見てみると、庶民性がある街と思えてならないので、この夜も出没です。とは言う理由は半分だけ当たりでして、定期券が使える駅から近くにあるラーメン屋を探索する。すると、最近このエリアに目がいくだけの話。特に今回は、改札口から、10歩で行けるお店「四神」さんに突撃するしかないという慌ただしい夜でございました。嗚呼・・・・やっとありつける晩飯。この改札口の目の前にあることが、もはや眩しく思えてならない。しかも格安!どうかしてるぜ!
店先の券売機で食券を購入しお姉さんに手渡すがもはや満席!?ほどなく2階席が空いたということで上に上がると、多少ピッチリ感があるカウンター座席に通される。なんと・・・・ほぼ二階席8割方がみな中生ジョッキを注文しているではないか!全く見知らぬもの同士が・・・ピンの客ばかりでこの光景は、いささか面白い(笑)。こんなことならオレも注文をしておくべきでありましたわ・・・。寂しいから早よラーメン持って来てくれ・・・・。
【スープ:非常にクセの無いライトな博多系・・・背脂投入にオリジナリティ感じる】
<背脂が浮く博多スープ?ライト系豚骨でクセなく飲み干す>
配膳の瞬間、おお・・・・ちょっと個人的な知識とは違和感を覚えるスープ感です。何やら豚骨の油の中に淡雪のようなものがうごめいておりますが、よく見ると背脂? これは、コッテリな豚骨、オイリーな豚骨、サラサラとした出汁系の豚骨などいろいろありましょうが、背脂というのは珍しい。実は、本場博多には一度も足を踏み入れたことなく、関西転勤時代に博多系にどハマりし、食いあるいた程度ですが、どれにも当てはまらない新ジャンルか?と思える驚きです。豚骨こってりに背脂投入でギトギト攻撃かいなとも考えましたが、これは邪推でして単なるコクプラスという程度のこと。ならば相当あっさりな豚骨スープかと思います。
さて、豚骨と言えばあの臭気ですが、これは東京ど真ん中の有楽町にあっては不釣り合いか・・・・。確かにあの匂いは店内と店外にはなく、何となくセンターキッチン製造の温め直し戦略か?と推察いたします。いえいえ否定はしませんよ。珍しくないどころか、価格を抑えるならば必要な戦略ですし、この効果があって450円というデフォルト価格を、有楽町のど真ん中で食えるとあっては、ぎゃくにありがたいです。聞いた話ですが、百貨店の催物会場で有名豚骨ラーメンを提供する際に、気合いを入れてちゃんと骨から現地で煮出して提供したところ、百貨店フロア一面に臭気が広がり大変な状況になったとか・・・・。温め直しも必要な手段だという話。うまけりゃいいだけなのですよね〜、場所に合わせて。
味わいについては確かにライト系・・・・、背脂の役割も感じます。なのでスルスルと後ろめたさを感じずに食えるといった感覚でして、これなら〆の一杯にも通用しそうです。クセが非常に少なく嫌味がない。なので女性の方に是非オススメしたい一杯ですし、男性にも生ニンニククラッシュをセルフで存分に効かせることができるので、ガッツリとチューニングしていただける。ひょっとしてとても重宝なスタイルかもしれません。
<塩気が超マイルドな博多系・・・女性客もご安心なしっとり感>
食べやすさでもう一点あげるとそれは「塩気」のマイルドさ。塩気という点でも、私の知っている中ではかなり抑えめなフィーリングでして、紅ショウガを投入したり、ニンニクを投入したりしたくなる。また替え玉用のラーメンたれも設定してありますので、これれらで調整されてもよろしいかと存じます。これならますます女性ウケもしそうだと思うし、事実、女性比率もそこそこありましょう。まあ・・・・この点でも私的には〆のラーメンということで丁度いい塩梅かもと・・・。
【麺:加水が低すぎない博多麺・・・・】
<粉感覚が低めな加水ぶり・・・細さは博多サイズ>
麺もだが・・・ちょっとどこかイメージが違うのだよな・・・・。加水が少し多めかもしれません。完全なる低加水とは言い切れないのであります。見た目にも少しグロスを塗ったようなフィーリングを感じますし、また噛み締めた味わいとしても、あの独特な粉感が少ないように思えるのです。しかし、サイズ感としてはぴったりの極細麺ではあるわけでして、何とも言いがたし。博多イメージからどうのこうのということ無く、そのままとして評価するなら、とてもアリな麺ではあります。
少し角ばった形状がとても見栄えにも奇麗でまとまりやすく、さらに前歯で千切るフィーリングは、クツクツと感じる部分があります。この感覚は、個人的には好きでして認めるところです。流通チックな部分はありますが、普通に醤油スープに出て来たらブラボーと心の中で叫んでしまうかもしれません。
<仄かに外固にも感じるスベりが一般には受けるかと・・・>
そんないつも博多系とは違った風合いはスベリにも感じるところがありまして、ややざらつきを期待するころが、表面の外固なフィーリングがミスマッチと思えるが、それはそれで別として愉しめるという感覚もあります。なので喉のつっかえが少ないのでこのスベリなら東京では一般受けするかもと、嫌味なく思える次第。汁の吸い込みが、いつもの博多麺より少なく、最後まで一定のクツクツ感で愉しめるというもんです。今回は、夜も遅かったため、替え玉は控えましたが、味玉を追加せず替え玉でもよかったかもと思っている次第。
【具:家庭的な半熟玉子に親近感を覚える】
半熟な味付玉子。まさしく食む前はスープカラーとマッチした染まり具合ですが、中身の黄身は純粋なイエロータイプ。鶏に与える餌の違いを感じます。そのイエローぶりがどことなく家庭的に感じられる。外側は固ゆでっぽくて、中に入るい従いトロミが増す。全体的に潰れる寸前に割れるような弾力が、ちょっと懐かしい。
またチャーシューは、バラ肉部分が一枚ぺろっとある程度で食ったあとは寂しさを覚える。ハーフカットではなく、一枚肉でいただきたいものであります。またキクラゲはやや少なめ程度。葱もそんな感じで、あっさりと食わす分には十分かと。テーブルセットの、生ニンニクとクラッシャーがあるのは評価ポイントで、思わずひとかけら試してしまったがな・・・。臭いまま中央線でそのまま帰宅ということで・・・。
総じまして、東京・有楽町とは面白い街で、ハイセンスな一面もありつつ・・・・駅前でこんな格安な一杯が食える街。イメージ格差が激しいですな・・・。またこんな格安で庶民的な一杯に出会いたいものだ。有楽町で逢いましょう・・・・。なので詠います!
東京の
流儀に倣う
博多系
気軽な気持ち
〆にもナイス
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

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