ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1321】 上海麺館 (東京・中野) 鶏つけ・中盛


 これから年末に向かうのだよな〜・・・・、まだ今のウチは実感薄いけど、年末と言えば忙しさを連想するもの。その年末を迎える前に、この今までに体験したことのない忙しさということは、年末にはどのようになってしまうのだろう・・・と考えると背筋が寒い。そういえば、昨年末はびくびくしながらしてたもんな〜・・・・。


 ・・・などと考えながら、黄色い電車が中野止まりだったので、丁度、空腹補給に降り立ちました。なんとなく・・・つけ麺食いたい気分。ちょっと気持ちが高ぶっているのです。中野でつけ麺とくればあのブランド!なので脇道を抜けて行こうとしたら、あらら・・・目新しいお店を発見。なんだか清潔で気持ち良さそうな店内。なのでふらっと入ってしまったこのお店「上海麺館」さん。まったくこんな店があったとは知りませんでした。メニューも2つしかない「豚そば」と「鶏つけ」。なんとなく「鶏つけ」にびびびーーーっと反応してしまいまして、ボタンをポチリと押します。

  








【つけダレ:適度で飲みやすい濃度、甘みと辛みのバランスも感じる鶏コク】


ナチュラルな鶏濃度!甘めの醤油ダレ!>


 鶏つけ・・・というシンプルな名称。ここから想像するのは、鶏白湯系のこってりタイプか、鶏そば系の塩味清湯系のあさりタイプか、どちらかと推察するけど、正解は前者でありました。しかし、鶏白湯と言い切るには少し赴きが違いますな・・・。それはコクの構成の中に、醤油ダレのエッセンスが高いと思われること。このタレがまた甘いエッジングを醸し出していて、こってりつけダレがやさしい味わいにも感じます。甘ダレと言い切るまでもない淡い甘さがまたいい感じでありまして、主役の鶏のコクを邪魔しません。



 鶏は、そこそこな濃度感を感じますが、モミジが強いということもない、ナチュラルさを感じさせるトロミ。むしろ脂の旨味が滲むという感覚で、少しばかりの胡椒がいいエッジをかましています。表面の脂の層も細かい和が折り重なって厚みを増しています。




<一味?パプリカ??甘さに寄り添う柔らか辛味との一体感!野菜の甘みも感じる優しさ>


 全体的にこってりと感じさせますが、やさしい味わい。そこには野菜の旨味も貢献していると思われ、温野菜が覗いております姿がまた旨そうです。ネギの中心部分の甘みもなんとなくフィットしそう。さてそのネギの上に赤い粉がぱらぱらと・・・・。こいつが辛いのか、そうでないのか分からん。一味のようなパプリカの粉のようなものでして、こいつが実は何気に全体のとりまとめ役をしているのかもしれません。撹拌されてもあちこちに浮遊し、麺を投入すれば貼り付き、旨そうにも見栄え演出するという具合。


 全体的には、重さを心配するほどもないこってりさでありまして、その辺りが非常に食べやすい。鶏という一辺倒なテーマもどこか気を引く。こってりな味を食べたい女性にはぴったりな一杯かもしれません。この仕上がり方なら・・・もう一方の「豚そば」にも期待がよせられます。他客の注文を確認すると、半分半分な構成ですし、2トップ戦略が功を奏しているか・・・。どこかの二の舞にはなっていない様子でございます。









【麺:多加水系の丁寧な仕事ぶりを感じますな〜、もっちり感覚の旨さを再認識!】


<多加水のもっりち感覚が実に高品位!プリッと千切れる好印象!>


 また麺が実に良いではありませんか!あまりつけ麺自体を最近は食わなくなったのですが、この多加水ばりの麺は、実に見た目以上に食感としてしっかりとした「もっちり」感がありまして、食していて実に気持ちよい。弾みすぎないところがまた良くて、もっちりさに明るさを感じる。つけダレに投入する前に、そのままをひと啜りいたしますが、実に爽快な風味も感じますし!奥歯の反発は快感であります。


 また前歯の千切り感もなかなか良いのです。前歯を差し込むように麺にあてて・・・力を込める。その瞬間にプリっとした短いタップの中に弾むような感覚に教われまして・・・・実にこれも快感。自家製麺なのか、どこぞの有名製麺所なのかは一切不明なれど、これならまた食いに来たいと思える。基本的に、つけ麺なら尚更低加水好きな私なのですが、多加水も改めて見直したわ・・・。さて、この麺、中盛300gまでは増量無料ですので、オススメしておきます。




<水切り完璧ながらもピカピカの保水力!>


 基本的には中太ストレートでありまして、地肌が質素な小麦色をしていながらも、ぴかぴかと光るようです。瑞々しいとはこのことでして、かといって水切りはどうかというと完璧であります。乾いた風合いを一切感じさせないところがまた、保水力の高さを窺い知れます。なので貼り付くようなところも適度でよろしい。最近・・・疲れが溜まってお肌が荒れまくっている私とは偉い違い。鶏コラーゲンとつやつや麺を頂いて・・・今夜は栄養美容とまいりましょう。







【具:ここにきて「温野菜」がとても落ち着くのだ】


<鶏肉ブロックは少々小ぶり、キャベツが箸休め的でグッド>


 さて肉系の具と言えば・・・ま、デフォルトではこんなものでしょうという感じですね。小さくイコロ状に刻まれた鶏肉。モモ肉あたりか・・・ソテーしてあるのか・・・・香ばしさの皮の味も少々楽しめます。その一方で気になるのは、温野菜の存在。つけダレに最初から投入されておるのですが、これがまたホッとする存在感でして、何気に箸休め的な存在感であります。タレへの甘み放出も役割として果たしているのかもしれません。他にはネギか・・・・これは言わずもがなですが、海苔はそこそこな風味感。あまり記憶に残っていないけれど、もともとそういう存在かな、海苔ってやつは。





<ポットのセルフ方式、淡い鰹出汁で最後にあっさりと>


 最後は、カウンターの高い部分にちらばって配置されているポットに入った割りスープを頂くことに。割スープは単体で味わうと、淡〜〜〜い、鰹出汁風味です。それ自体に味わいを求めてはいけません。残ったスープとわると、味の方向性はそれほど割る前とはかわらないけれども、あっさりとグビグビと一気にのませる上品な旨さは感じました。








 総じまして、ちょっとしたストレスの発散に、自分らしからぬ濃厚系つけ麺でありますが・・・・やはり、内心溜まっているのを感じますな。この夜だけはさらっといつものように、一日が終るのがやるせなくてのプチ暴挙ですが(自分の中では)、優しく受け止めてくれたような気持ちがするのは、接客も要因が大きいと思うわけです。麺と接客のワンパッケージとしては、なかなか今回は染み入りましたぜ。なので詠います!




   佳境なり
   この半年の
   プロジェクト


   眠れぬ夜よ
   そろそろ断ち切り (・・・・たい!)




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。






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