ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1293】 蒼龍唐玉堂 吉祥寺店 (東京・吉祥寺) 汁なし担々麺

 子供の躾けって・・・難しいよな〜。段々と成長するに従って、わがままの質も変わってくるし、クチゴタエやヘリクツもややこしくなってくるのです。ウチの子は、根は本当にいい子なんですって・・・・安っぽいドラマの台詞も思い浮かべるが、親の行動の鏡かと思うと何だかやるせなくなる。今のうちに本当に熱中できることを一つでいいから見つけてもらいたいと思うこのごろ。自分が子供のころ出来なかったくせにね・・・・。本当に勝手な親の話であります。






 ・・・などと考えながら、吉祥寺で買い物をしていたら疲れてしまった。スタバや、しオーレ、ドトールなどは、どこも満席状態でして座るところも見つからないというジレンマに陥る午後3時。かったるいなと思いつつ、デパートの茶店コーナーへでも行くかと思っていたところに、通し営業のラーメン店の前を通り過ぎる。「!・・・・コーヒーでなくても生ビール!生ビール!」ビアホールやワインバルという手もありましょうが、どうせ混んでいることでしょうから・・・・ここはラーメン屋の方がゆっくりと過ごせると踏みました。餃子でビールか、チャーシュー皿でちびちびとするかが迷いどころですな。さて、先ほど通り過ぎた店に引き返してみると、そこは「担々麺中心」の店だと後から思い知りましす。ワンタンと葱豆腐等2点をつまみにするかと思えど・・・そこそこのお値段。だったらラーメン食うか?いやいや・・・汁ものとビールは時間的につらい・・・・。結果的に、汁なし担々麺でしのぐことにしたのですが・・・・・、全くラーメンレビューするモードではなかったので、今回はちょいと楽に書かせてもらいます。


  







【タレ:甘め肉味噌感覚メインな仕立てで仄かな山椒がピリリ!】


 さて配膳の瞬間・・・写真ではそうでもないが、実はボリューミィーに感じてしまって計算を外した感がある。ちょっと大人の一息的に、汁なし担々麺でビールを一杯と思っていたのだが、これならガッツリと晩飯になってしまうではないか・・。よくよく見てみるとニラの変わりに葱小口切りがふんだんに使ってある様子。代用とは考えたくないな・・・。あ、よく見るとニラもあるか・・・。ぱっと見て中国山椒のまぶし感覚というか、粉感トッピングの脅迫ぶりが見て取れず、穏やかな肉味噌感覚が広がるね。これは、後半には辣油の助けが必要だろうなと思いつつ、まぜまぜを始める。




 おっとっとっと・・・・その前に、タレの確認が必要だ。レンゲを底深く差し込み、麺を端によせて溜まったタレを視認する。なるほど深い醤油色の中に深い濁りを感じる味噌感あるニュアンスだわ。これは甘い系かと予測しつつ、箸の先っぽをちょいとタレに差し込み味わう。ほぼ予測通りなのだが、魂は忘れていなかった!山椒のピリリ感!!そうそう、それを求めて来たのだよと胸を撫で下ろす。そして・・・・まぜまぜを徹底的に行うのであります。



 ・・・・ううん、 どこか焼きそばっぽいビジュアルだな(笑)。実はメニューを見たとき、汁なし担々麺のことを「元祖タンタンメン」と添え書きがあったのをチェックしている。実は本場四川では「汁なし」こそが本流の担々麺なのでありまして、今、流布している担々麺は、陳健一先生が日本風にアレンジしたものというのは、少し有名な話だ。そこをわざわざメニューで押さえてくるから・・・ちょっと期待のハードルを上げてしまったのだと回想する。ガチな本場の担々麺は、大阪天満宮のさる店で勉強させてもらったが、若者闊歩する繁華街吉祥寺とあっては、そうもいくまいなと、妙に自分を納得させてしまいます。








【麺:多加水平打ち系やや縮れ麺、ここは日式なニュアンス】


 加水多めの平打ちニュアンス。そしてやや捩れているフォルム自体は悪くないどころか、個人的にはド・ストライクなタイプであります。ただ、汁なし担々麺に求めるグルテン感覚には、個人的には別のところに求めていた次第。細麺にて、ビリビリ痺れを効かせたタレが、細麺で強烈に絡み合って、啜り上げると蒸せてしまう。そんなマゾヒスティックなシチュエーションを予定していた私。ま、私情は別にして、これはこれで食べやすいし、分かりやすい旨さであります。


 麺量が多いな・・・と思ってみていたが、混ぜ合わせると底からモヤシの山が発掘された。もやしのかさ上げ感が、私にとっては救われた。だって・・・おやつ感覚でビールのアテとして頂きたかったからね(笑)。まぁ、このタイプにスベリを求めてはイカン。むしろねっとりとした非スベリ感覚が求められる。ねちょねちょとしたところが口の中にまとわりつき、それをビールの泡と炭酸で洗い落とすという作業が楽しいのだ。そういう期待についていうと、この平打ち多加水麺はよく期待に応えてくれていたと思う。一見して四川式なフォルムでなくとも、日式な麺は実によく性能を発揮してくれたと思えてならない。









【具:もやしが・・・この一杯にはベストマッチさ!】


 汁なし担々麺でモヤシを投入すべきかすべきでないかは、賛否両論だと思います。この場合は、日本人に合うように元からアレンジされておりますので、許されると思うのだがいかに。意外にタレがコテコテしているので、モヤシの水分がまた機能的である。さらに、麺がモッチリとしているので、モヤシのシャキシャキ感がコントラストを与えてくれて嬉しい。できれば3人くらいとシェアして、餃子を追加して、わいがやとビールやら紹興酒やらで食って笑って過ごしたい。日本人の求めるちょっと本場な四川系・・・・。そんな雰囲気がいいと思うのだが・・・・ビールが少し回ってきた頭ではそう感じる。








 総じまして、本場系と期待し過ぎて・・・ちょっと肩すかし感があった担々麺専門店系の汁なしでありましたが、私的にはトータルでは満足させていただきました。久しぶりに、麺くいながらビールもいかせていただきましたし・・・・。さて、不謹慎かもしれないけど、午後3時以降は喫煙可能となるこのお店。喫煙者としては、正直嬉しいこともある。めったにラーメン店ではタバコはしない喫煙者なのだが、汁なし担々麺など中国山椒系がビリビリ効いた食事の後に吸う一本は・・・・実にタバコが旨く感じるのですよ。それでも周囲に気を使いながら、がら空きっぽい店内を見渡しながら、ゆったりと一本味わって、残ったビールを胃の中へ流し込み、店をあとにしました。ああ、たった30分間弱の休日の夕方。地元の一杯。明日への活力。こんど家族で来ようかな。子供は辛いの苦手みたいだからやっぱりだめか・・・。なので詠います!



   気を抜かす
   あえて休日
   気ままなり


   昼のビールは
   意外に回る



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

(PS、結局・・・長く語らないつもりがこういう長さになったな・・)






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激辛 汁なし 担担麺

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