グローバル。最近は、海外展開って言い方はしないのね・・・・。海外へ出るという発想がすでにDomesticなのだろうか。当たり前に世界的視野に立てという意味合いで「グローバル」という言葉が好まれるのだろうと勝手に解釈しています。そんなこんなで我が社の組織名も好んでこの言葉が使われる。さて、英語ができる人材って見渡すと結構いる。では海外経験が豊富かと言えば、不思議なことにそうでもない。仕事絡みで身に着けるしかなかったというのが実情でして、これまでは無造作や乱暴と思われても、結構現場に放り込まれたのだそう。韓国・中国の有名企業も実はそうやっているらしく、それをもっとインテリジェントにやっているらしい。日本も負けてはいられないね・・・・。
・・・などと考えながら、今回は大崎へ。天華(芝浦)、天華(品川)ときて、もういっちょ!と行きたかったが・・・誠華さんがネット検索の結果だったので素直にしたがってみた次第。それになかなか評判が高いようで、しかも「みそラーメン」がいいとのことですし。そろそろ暑さも峠を越えたところですし、みそもいいかと思い訪問を決意です。大崎駅界隈は、随分と開けてから時間が経つが、まだまだ工場や住宅地がそこそこあって、昼飯を求める労働者が多いのね・・・。入店直後、次から次に労働者が来るわ来るわで埋まっていく。明らかに半分以上の客が「みそラーメン」をオーダーしておられました。
【スープ:クラシカルで実力派な味噌スープ!シャープさと熟成度を楽しむ!】
<ピッチリとした味噌感覚!そしてどこかレトロな味噌感覚!>
いや〜配膳の瞬間から、店の雰囲気と同様にレトロな味噌ラーメンの風貌だとしみじみ眺めます。なんとなく色合いが焦げ茶っぽくて、昔からよくあった味噌味と似ていると思えます。写真で見るより実際は深く感じる。それに中華鍋で炒めた風合いがスープ全体の湯気の時点で感じます。ちょと柔らかい香ばしさという感覚ですね〜。
味噌自体は、酸味と塩気のバランスよく、味わいとしてまったりとではなく、キリリと料理と味わいを引き締めるといった感覚です。味噌もペースト感というより、もろみのような粒粒感がそのまま残っているかのような風合い。味噌の豆が自然な発酵で崩れたような、荒削りさが見て取れます。田舎味噌と言えば少々語弊があるか・・・。基本的に味の強い味噌ダレを、鶏ガラスープと野菜炒めの汁で優しく覆っているという感覚。そして薬味等でしっとりと仕上がっている様子です。だから、見た目にヘビーのようで、実際はゴクゴクと最後まで飲み干せてしまうほど、アッサリとしていると言えなくもない。昔の中華屋で良くオヤジが食ってたあの味噌ラーメンを思い出してしまいましたわ。
<ゴマと一味の風合いが熟成された塩気に響きます>
黒ゴマも炒め作業に参加しているのか・・・ほのかな香ばしさが、味噌の香ばしさとオーバーラップして中々芳しいです。そして熟成された唐辛子の欠片の真っ赤な地肌。それが味噌の風合いに相まって、甘さと辛さとコクを上手く融合させているかのようにも思える。塩気は確かにあるけれど、こういった薬味で味が底上げされているような感覚を覚ます。熟成度がアップしたというか・・・そんな感じ。味噌味が幾重にも重なったような厚みと複雑さがグレードアップされるかのようです。レトロなのにね・・・、なのになんだか一周回ってこういうのが新しいと思えてならない。味噌スープも熱々だし、基本的なことをちゃんと押さえられています。
【麺:味噌系に、細麺と縮れ麺とアルデンテは最高に合う!】
<これまた誠にクッシリとした細縮麺!アルデンテ感覚が粋です!>
これがまた旨しな麺でして、実に個人的趣向にはビビっと来てしまった!黄銅色のスープの底からサルベージされたそれは・・・京都丹後の縮緬にも似たシワシワとした風貌が粋であります。またそれらが絡み合っていてスープの持ち上げも良さそう。良く見てみると、表面に軽い透明層があるように思え、空腹でたまらず食むと・・・これが実に「クッシリ」とした感覚でナイス! 完璧なアルデンテ感覚やん!如実に熟成の効いた芯の部分が奥歯に当って固めのテンピュールのように沈み込む。前歯の当たりもワンテンポ置くようなクニリとした余韻を感じる。さらに後追いで感心することは、これが細麺であるということ。太麺でクシリとしいた歯応えはどこか当たり前的な感覚もありそうだが、細麺縮れでここまで一本一本主張するような歯応え感覚は、最近なかなかお目にかかれないというもんです。
<なかなか汁浸透が低く、最後までズボッと男性的にゴツゴツとしたスベリ>
表面のコーティングが功を奏しているのか・・・熱々のスープの割には、グルテンの変化が少ない。汁の吸いこみ自体も少ない。加水がやや低いと感じられたので時間経過によるニュアンスの変化を予測したのだけど、あまり差異を感じません。最後までクッシリと美味しくいただけるとう顛末に非常に満足。このシワシワ加減を一気にずぼぼぼぼぼっと吸い込むのだけど、内頬の当たりが実に男性的と思えます。いやはや・・・大衆系の店って判で押したような黄色い中華麺だと思っていたけど、考えを改めないといけませんな・・・。
【具:野菜炒めが芳ばしい!肉と幾多の野菜で栄養バランス!】
何といっても味噌ラーメンの醍醐味は、野菜摂取にありましょう!日頃偏食が過ぎて大丈夫かと心配されとりますが、こういう一杯や、タンメンを食うと健康的に野菜を摂取できますからな・・・実にヘルシーと言えましょう。もやしも多いけれど、キャベツの割合も高いし、また玉ねぎも結構入っておりまして自然な野菜の甘味が広がります。野菜の甘味と味噌の辛さが相まって非常に食欲がそそられる。最初は食傷気味で食べられるかなと心配もありましたが、食いだすと一気に完食ですよ!炒めの技はやっぱり中華にはかなわないなと思う。やはり、ここに来てよかった!また来るだろうな・・・。
総じまして、昼飯のプチ遠征は最近大衆系で決まり!というパターン3連発!!!今回も成功ということで。それにしても、気候が変ったような青空ですな〜。満腹満足感で空を仰ぎ見るとこれまた幸せを感じます。そして、帰途につき帰ってからの地獄を思い出して泣く。そうしたらまた空が見たくなって仰ぐと・・・より青さが強調されたように心に染みますな。見方によって感じ方も違う。気持ち次第だね。なので詠います!
盛夏過ぎ
空高くなり
気も早く
秋を味わう
さっぱり味噌にて
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
div>誠華