生活にメリハリは無理矢理にでも付けるべきと思って、無理矢理休んだ休日。当たり前の話が当たり前でないのが説明できないが、事実そうなのだ。ま、それはいいとして・・・・・そんな夏の日に無理して遠出してまで食いにいきたくない。チャリで気軽に行ける範囲で、それでも冒険心を満たす未訪問店として検索するとこちらが引っかかった次第。あ・・・・あの吉祥寺の名店の系譜をひくお弟子さんの店の居抜きか・・・。潰れたのかと心配になってネットで調べるに「引っ越し」だったので安堵を覚える。やはり、ラーメン業界というのも過当競争の極地。サラリーマンの私が仕事がキツイとか述べたところで、明日の仕入れとか、天気による客入りとか、バイトさんのハンドリングとか・・・いろいろ頭を悩ませずにいられるだけ、生温いのだな・・・・。
・・・・・などと考えながらも、入店したものの、店内に流れるBGMがレゲエ。程よい天気と風の流れもあって、なかなかいい感じの店内雰囲気でります。夏のビーチでカクテルという小洒落た発想もないオッサンゆえに、ちょうどこの感覚がプチレジャーな感覚。きわめて小物な人間性である自分を認めざるを得ない。
ともあれ日頃は、クドい役回りをこなしているのだ。この上週末まで、食事まで・・・・クドいというか、こってりとしたものを受け付けたくないという自己防衛本能。濃厚が流行っている昨今で、濃厚が得意な店主が挑戦した「あっさり系」に今回は、敢えて挑戦であります。
【スープ:ライト系の中でもしっかりとした魚介甘み!動物系や薬味のバランス考えているね】
<確かに魚介風味!魚粉を濾した感覚ある魚介風味!>
配膳されたその麺顔。隙がないが、またお目にかかりましたね的な雰囲気漂いますが、これはもはや予定調和の域。長年サラリーマンやってる人間ならすんなり受け入れられるような・・・万人への優しさが伺える一杯のようです。スープの色合いも、透明系クリスタル度をアピールするでもなく、ハンドメイド感たっぷりに素朴に問いかけるでもない。まことにナチュラルスタンスな一杯と言えましょう。
さてそのスープを味わいだしますが、いやはら商品名の通りの順番に味が感じられるというか・・・押し寄せてきますよ。まず魚介がふわっと来ます。その出方ですが、個人的にはフィッシュパウダーを濾過して出て来たような確かなる魚介風味を醸し出しますかな・・・・。かと言って、ニボニボ感とはほど遠く、あくまでバックアップ系の出汁としての奥ゆかしい主張度合いであります。
そして醤油が響きます。・・・・と伝えたいところですが、正確には醤油カエシがキッパリと出てくる風でもなく、さらに一歩奥ゆかしい醤油感覚。甘みとか塩気は、他のエッセンスに任せているような貢献度ですね・・・。それでいて、全体的に薄いと感じさせない何かがあると思わせるところが、これまた実力度と申せましょう。
<わりと鶏ガラ豚コクがじんわりと響いていると思います>
別の角度から言うと、動物感もホドホドの濃厚さであっさり系。されどしっかりと丁寧に煮出された豚感と鶏ガラのゆったり感覚が伝わるスープかもしれません。表層に浮かぶ細かい泡と油の斑点は、いかにもガラ系の旨みが封じ込められていると予測されようもんですよ。それらが誠にじんわりと押し寄せてくる・・・・・。簡単な構図のようで、ずずずーーーーーと肉厚にお思えるそのスープボディ感に今後も期待ですね。あとは、柚子の余韻が後半に残るというところかな・・・・。見ため通りのあっさりコクに柚子はほのかに広がる程度の味わいで、柚子嫌いな方には影響しない程度かと思います。
あと、口当たりの良さの要因としては、野菜系の旨味でしょうか。魚介がほんのり・・・・のようで実はシッカリしている。そしてそれを和らげているのはむしろ野菜の汁の影響かもしれませんな。なので、動物系もやさしくほんのりでも、そこそこ丸い味わいとしたシッカリ味が生まれるのかとも。
【麺:こいつ・・・・やるな!と思ったら実はカネジンだったのだが・・・】
<非常に艶やかな中太麺!多加水ながらややクッシリとした歯ごたえ残す>
表示には「細麺」とありましたが・・・・・これは明らかな「中太」麺ですな。最近になってのアレンジでしょうか。見た目からして艶やかな多加水系。食後に店先で偶然みつけた麺箱にはカネジンの文字が入っておりました。モチモチというところもあるのですが、もっと麺密度が詰まったような潰し込みも感じます。芯を確実に感じる二段構造的な歯ごたえじゃなく、もっと全般的なクッシリ感が織りなします。前歯の当たりは割とスパスパと小気味よいタイプですが、奥歯のすり潰し感覚が、いかにもプニッとした弾力を感じさせる一方で、しっかりとした歯ごたえ感。そんな全体印象ゆえに、単純に、モチモチ麺とは言いがたい性格なのです。
<表面のつるつる感はさすがですな・・・・・非常に食べやすい太麺です>
表面のつるっとした感覚が秀逸でして、これはつけ麺にも期待が持てます。いやいや・・・・汁なし系の方がいいかも。お隣のそれがなぜかとても旨そうに思えて来たのだから仕方がない。つるつる度合いゆえに、あまり汁の染み込み期待はできないものの、なんとなくするっとスープがまとわりつくような感じはいたします。それに麺の風味自体はしなやかですので、あっさりスープとの絡みが少なくとも、十分すぎるほどのバランスの良さです。太めの麺の流れが奇麗。中太麺の選択は正解なのかもしれません。
【具:出汁を染み込ませて食うタイプ、非常にほぐれ度合いがよろしく、手頃なサイズ感】
ロース部分のチャーシューは大きさと厚さとも申し分ないかと思います。箸で持ち上げるとすでにほぐれてしまうというほどに柔らか仕上げですが、決して頼りないということなく、肉味を存分に楽しめます。全体的にも薄味で、濃厚系のつけ麺との相性にも計算が及んでいるものと思われます。すかっとした部分と、脂の部分の割合も絶妙ですし、まさに定番的な腕のいい職人芸と言えましょう。
残りは、ナルト、メンマ、ノリ、薬味ネギという定番の構成。たしか麺は大盛りまで無料だったという事前情報あれど、円安等の影響で断念との店内告知がプチ寂しい。だけど、素つけめん、素らーめんという格安企画もありましょうし、経営努力が伺えますな。
総じまして、なかなか自由度ある雰囲気ってのが、飲食業としてもとても大切な要素だと感じた次第。もちろん、味が優先なのはあきらかで言うべきでもないとした前提。人もラーメンも、その土地でこそ生かされるってのがあると思う。例えば、この一品が新橋にあったらば、ここまで感動しただろうかとか・・・・。吉祥寺という土地柄と、レゲエと天気と風。そして・・・ご店主の気さくさと、味わい。この偶然の出会いがあってこそ、ああ・・・・・休みの日に食いに来て良かったと思えるひとときなのであります。なので詠います!
昼下がり
レゲエ聴きつつ
夢心地
カウンターにて
思わず居眠り
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした
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