ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1244】 めとき (東京・新大久保) 小盛中華麺

 とある休日、決意して訪問。もうそれほど機会があるかないか分からないので、開店前に押しかけてしまうというオタクぶりを発揮してしまったのであります。しかし・・・そういう人もほかにいるわけで、お互い目を見合わせたりする(笑)。韓流でにぎわう新大久保を少し路地に入ると住宅とか事務所が立ち並び、静かさが取り戻される。そんな一角にかわいく、クラシカルな平仮名暖簾が店内に準備されておりまして「めとき」さん。ようやく訪問にこぎつけました。これまで何度ふられたことか・・・・・。開店準備をしている人のうごめく様子があって、胸が高まります。体調を考えて今回は「小盛」とさせていただきました。









【スープ:長年支えた感のある煮干の実績を感じるしっとりさ、醤油ダレのシンプルさがいいね!】


<クラシカルな煮干に基準を知る、甘みとは・・・苦みとは・・・>


 ズドン!という野太いところもなく、かと言って一般的な懐古系のあっさりさでもない。なのだが妙に虜にするところがあるなと感じ入ると、それはやはり煮干に他ならないと思えます。この一杯で甘みと苦み、そして塩気の煮干バランスを全部体感できるような・・・。


 まず甘みは、確かに煮干メインなところがあり、ベース出汁としてのバックアップレベルではなく、しっかりと味のメインとして引き出されています。スープの寸胴の中は木蓋に覆われて中身は見れませんが、どこかシャバシャバした音が救われるたびに響きます。煮干汁とでもいうか・・・淡い褐色のスープに多少の濁りを感じる。小魚系の柔らかいあっさりした甘みというより、ちょっと大きめの煮干みたいな肉厚な甘みで、軽やか過ぎないレベル感が身近に感じられて・・・いい甘さであります。



 そして苦みは、甘みと逆で軽やか。しかし甘みを暴走させないといったキッパリとしたニュアンスも響きます。香ばしいと決定づけるまでのエキストリーム性はない。舌にチリリ・・・・と感じる程度。その微妙な苦みがあるなしでずいぶんと煮干を受ける感覚が違ってくると思えます。淡いとか淡麗とかでもいいのかもしれないこの苦み。なのだけど、この苦みのスタイルが、どこかご店主のお人柄というか・・・誠実で優しい思いやりみたいなものと通じるものがありまして、捨て置けない味わいなんですよ・・・・。





<醤油ダレのシンプルさと塩気、そして豚コクが明るさを添える>


 醤油は、微妙に?少し強めに感じているのですが諸兄はいかがお感じでしょうか。微妙な酸味も発していると感じるのは、苦みと結びついているからか?塩気は醤油ダレから感じ取っている私なのですが、濃い口醤油のしっかりとしたボディー感があり、それが豚系のコクと結びついて、明るい味わいとして広がります。


 ということで、味のコアとしては煮干が内実的である一方、醤油は明るさというか広がり的に感じている次第でして、総合して大変まとまりがあるスープ感に、出汁素材のコントラストを感じている次第。長年培われた出汁に若造が何を言うかと叱られそうですがね。









【麺:柔らかすぎない中華麺、タッチは滑らかで汁を吸うタイプ】


<中華麺・・・大勝軒系らしい柔らかなタッチだけでない、程よさ反発>


 中華麺と聞けば柔麺を連想してしまう。結論から言えばそれほど柔らかくもなく、程よい反発もあっていい感じでした。丸い茹で釜に平ザルというスタイル。平ザルは全体的にご店主が使いやすいように曲げられていて、それが湯切りをする動作で程よく麺をまとめあげ、湯切りの労力も少なくてすむようになっている。さらに・・・・曲げられてるので、不使用時には、釜の端っこに網目の部分を引っ掛けられるようになっているのね・・・。レミパンもビックリ!?実用新案でも登録すればいいのに(笑)。


 基本的に麺は前歯でスパスパと小気味よくちぎれる系で、意識することなくスボボボーとまた次の一口を啜り上げている。奥歯のすり潰しに束になってこそクニクニとする部分がある。見た目以上に風味も感じる。スープとの相性もまたいい。




<やや捩れのちゅるっとした感覚に汁の余韻を感じる>


 やや汁を吸いやすい系統でして、後半になるほど麺がしなやかになっていく感覚。よっとスベリも後半に加速する。チュルリンとしたスベリ心地がいい感じでやや捩れていたり、縮れていたりする部分が程よい刺激となっていますな・・・。汁の味わいの移りも程よい。できれば大盛りにしたいところですが、普通の中華麺で2玉という設定。大盛りというカテゴリもないようなので、次回は相当腹をすかせ、もっともっと自由な時間を作って訪問して2玉を食いたい。






【具:ハグハグと一気に食ってしまった・・・チャーシュー!】


<意外に食欲そそる系の味付け!柔らかさも分厚さも魅力的!>


 意外とこのチャーシューがご飯に合う系だったような記憶。スープをよく吸い込むような不思議な繊維質でして、かといて脂の抜けた感覚も少ない。脂の旨味も程よい一方で、周囲に染み込んだタレが割とはっきりとした醤油味でして、その中に生姜のような香ばしさが溶け込んだ旨味がいい。このタレの味わいがご飯に非常に合いそうであるし脂が飯に合う。歯ごたえも柔らか。これはクラシカルなイメージもあり、かなり好きな系統かもしれません。




<いつもの3兄弟に風情を感じる・・・・海苔・ナルト・メンマ>


 これは特筆するところもないと思ったものの、全体として改めてよく馴染んでいるなと感じ入った次第。特にメンマは、非常にトラディショナルな仕上げでコリコリとクニャクニャの丁度中間的な歯ごたえがいい。味の染み込み具合は少し深め。スープの濃さとよくマッチしていて、バランス感を感じるという感じ。お手製かどうかは不明。







 総じまして、いつまでも大切にしたいラーメンとはこれだという感覚。流行とは無縁にこれは旨いと思える一杯ですね。醤油系煮干は飽きないものでしょうが、ありふれたようで強烈な個性というか何かがあると思える。本当にいつまでも食えたらいいのにと思えるのだが、体を壊さない程度に頑張っていただきたいですな・・・・。逆に、いくつになっても皆を魅了しつづけている仕事があるというのが、とても眩しく思えるのですが・・・・。なので詠います!


   わいわいと
   韓流活気を
   避け入りて


   ひっそり佇み
   静かに啜る



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!







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