以前、新宿駅南口で食ったときは、その海老の香ばしさとバジルペーストという斬新さに、ノックアウトしたような記憶があるこのブランド「五ノ神製作所」さん。つけ麺から段々と汁系にシフトした私の趣向のために、ずいぶんとご無沙汰しておりますが、通勤経路の「大久保駅」から数十秒のロケーションに、汁系メインな店構え誕生とのことで、これは実に嬉しい限りです。この近辺では、もう一軒、海老の旨い店がありますが、そういう競合はラーメンラバーにとっては逆に悩ましくも思う・・・・(笑)。などと考えながら、やはり寡黙な店主の以前の店の居抜きということに、これまた複雑な思いも去来しますな・・・。
【スープ:濃厚海老ポタージュな液体感!甲殻香ばしさに味を重ねて複雑にうまし!】
<どこまでも〜甲殻類の香ばしさが尽きませぬ>
入店してすぐにつくのは、カウンター。タイルばりというちょっとおしゃれでいて、拭き掃除のメンテが合理的な斬新なタイプ。注文の一杯が配膳されると・・・・なるほど、麺とカウンターの風景がしっくり来るね〜。と思えるほどに、相変わらず明るい洋風な麺顔に、思わず笑みがこぼれます。
トマト入りのスープと迷いましたが、今回は濃厚海老汁を正面から受け止めるつもりです。相変わらずブイヤベースの何倍も濃厚と思わせる・・・・トロミがある液体ですな。明るい味噌かと思えるほどに、赤茶げた色合い。レンゲを出し入れしているだけで、もう海老の香ばしさが鼻孔の中に突撃してくるようです。などと思ってまず一口!なるほど・・・・・いきなり「甲殻類」の個性が前へ前へと出てきますな。
海老の甘さというより、甲羅の香ばしさが一面に広がるような海老味。海老苦手な方なら卒倒しそうです(笑)。香ばしさが集まって味になっているかと思えるほどに、甲羅にいぶったような感覚が、実に深い・・・。食っても食っても、慣れてきて新鮮さが薄れるということが一切ないほどに、どこまでも、どこまでも、海老の香ばしさがつきません。
<抑え込まれたようで、シッカリ煮出しの動物系>
海老一辺倒のように思えて、それだけでないと思うのは、そのトロミ加減。鶏豚のエキスもコラーゲンも少々貢献しているはずと思えるけど、まったくもって・・・「鶏!」とか「豚!」とかアピールするものを感じませんな(笑)。されど食べ応えというか、腹持ち具合からすると、濃厚豚魚食ったときの胃もたれ感と同じ?
海老風味に全体的に封じ込まれた動物系かと思っています。でもベーススープとしては、とても奇麗と感じ、ヘビー系に寄与するキャラクターだと感じる。それ故に、トッピングが楽しくなってくる。
<重ね味に優れた個性を発揮しそうです>
この味わいなら、バジル(ペースト?)がよく似合う!追加50円だったのね・・・・帰りに券売機を確認するとき気がついた・・・。次回はかならトッピングしてみせます。また、テーブルセットにある、レッドペッパーとカレー粉でのトライもなかなか面白いと思います。最後の最後に、カレー粉をたらしてみましたが・・・・これならライスによく合うはず!いろいろバリエーション楽しめます。欲を言えばフランスパン!それでも成立しそうな洋風な風合いもあります。
【麺:パスタに匹敵するクッシリなアルデンテ感!箸が止まりません!】
<まさしくカタメ好きならTRY! クッシリ楽しい加水率>
また麺が非常に好みでありますな!あまりにもストレートが奇麗で、品質よい粉感ある白目な色合い。なぜだかパスタを連想してしまった・・・。でも歯ごたえはちょっと違っているようで、共通項もあるような・・・。例えば茹で上げは、まさにアルデンテそのもの!麺の芯の部分をしっかりと歯ごたえとして食わせてくれるのが実に嬉しい。これはカタメ好きなら是非トライしてもらいたい麺でありますな。
また、前歯と奥歯の当たり方もいい!前歯のスパスパっとした感覚のあとに、ヌチっとした芯を感じる。それがなかなか最後まで残っている。また奥歯のすり潰し感も固い沈み込みを感じますし、強烈な個性あるスープに一切負けていないと感じる。こいつなら、替え玉しても良いと思えるけど、お腹がふくれそうなので、やめときました。
<スープの個性に負けないバランス!風味もイイね!>
強烈な個性あるスープゆえ、動物系をあまり感じないのに、麺を食うと個性を通り過ぎて麺の風合いをまるで感じるようにも思える。思うほどにまとわりつかないスープとの相性なのか?ニュルニュルっとしそうな滑りを予測していたのだけど、想像よりはサラリとしていたその滑り心地。それゆえ、麺の風合いも楽しめたのか??ともあれ、風合いもしっかりしていて、より好きになってしまいましたわ・・・。
【具:目で歯で味わう・・・・トッピングの妙!センスを感じます】
<皮付き??ハードでアッサリ・・・歯応えチャーシュー>
皮部分を軽く炙ってあるのでしょうが、なんとなく脂身の境目を見ると・・・皮付きか?とも思えるちゃんとした作りを感じるチャーシュー。適度な厚みと大きさあり2枚なら文句なしです。食してみると意外にほぐれるような柔らかさはない。しっかりと、歯で噛み締めて肉味を楽しむ感覚でして、しかもタレの浸かり方が浅くさらっと食えたのが実に好印象でありました。スープがまるでソースのよう。ソースに付けて肉を味わうと考えれば、何となく味わい方が分かるかな・・・。
<ゆでキャベツという選択!ムラサキも映えるね!>
湯でキャベツというトッピングの選択がいい!しかも、紫キャベツというのだから、センスも高く感じる。麺顔の表情が2段階も3段階も華やかに見えると思える・・・淡い紫色。まるで、カイロに咲く・・・紫のバラのような繊細さを感じますがな・・。濃厚な味わいにあって箸休めにもなりますし、いろいろな意味合いで計算された存在やと思うのですよね・・・。
<シャクリ!とクニャリ!のバランスよし!なメンマ>
意外にもメンマが旨い・・・というか好みであります。深い色合いからは想像つかないマイルドな味わい。何よりも歯ごたえがいい。シャリシャリとした瑞々しい歯ごたえと、クニャリとした慣れた味わいが混在していて、バランスの良さも感じます。短冊切りでないというところも、またおしゃれにも感じてしまうのだが・・・。
総じまして・・・・新宿で芳ばしさに酔った夜!暑さが厳しくなってきて、いろいろな匂いや香りが気になる季節になってしまいました。なのでこういう香りの感じ方は非常に良かったな!なので詠います!
汗だくで
妙に香ばし
オヤジ臭
海老も香ばし
夜の新宿
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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