今思えば・・・・半月ほど前の土日休日出勤から、忙殺の日々が極まったのだった。そんな地獄の日々がスタートした朝、この一杯を食ったのであります。
早朝出社と深夜残業を繰り返す。帰りが遅くなって、仕方なく深夜タクシーになるとき、首都高速外苑入口を利用することが多いのです。そして、いつも入口近くの信号待ちで見かけるラーメンが昔から気になっている。あまりにも有名なブランド、有名な店舗ゆえ、いつでも行けると思って何年放置したことか!とある雨降る休日出勤の朝、思い腰を上げるようにようやく訪問です。タクシーの運転手さんや、深夜から朝まで肉体労働に勤しんでおられた方たちが利用か。店先には、そういう感じの車が路駐されているので、何と無くわかる。
【スープ:朝ラーメンというより、朝帰りラーメンとしてなら食いたい、その臭気!】
<そこに居るだけで衣類に染み込む豚骨臭ですな ^ ^ >
とにかく、湿気が高い朝もやの中、その黄色い看板が見えたあたりから匂いが漂います。神宮外苑と言えば、超高級億ションなどが建ってる界隈。この近くでこの匂いは、ちょっとミスマッチ感覚がありますな。などと考えつつも、結構待ったような気がするのは、私の方がせっかちということか?立ちカウンターだ気が短くなるのかもしれない。
配膳されたその一杯。もわっと臭気を引き連れながらほわっと登場。麺顔は、いかにも東京豚骨醤油であるラクダ色が占拠します。ラードの海、背脂の島嶼、反り立つチャーシューともやし。スープの中に小さいメラネシアの海を連想してしまうがな。なかなか手をつこうとしなかったスープを味わう。いかにもフェチ系の旨味ですな!臭気がないと物足りない豚骨系の旨さ。ゲンコツもそうだけど、カシラのエキスの煮出しと醤油ダレの結びつきが、さらにこの味わい臭気を強固にしていると思ってしまう。
<ケミカルエッジな塩気とネギ苦味のせめぎ合い>
塩気で食わす豚骨系であります。そこにケミカルな味わいが何とも言えず、それがないとこれまた成立せんと思えるから不思議。味わいをまろやかにするために、大量のラード、背脂が投入されとるようなイメージ。
また、ネギを忘れてはならん。辛味のタレもあるのだが、ザルに盛られた入れ放題ネギの方にどうしても手が伸びてしまう。そして、つい入れすぎてしまうのが生まれ持った意地汚さを感じて自省してしまう。臭気、塩気、ケミカル感、脂海コク、そして、ネギの苦味が対峙する。何の味にしたいのだと当事なかれ。強いていえば、「男臭い味」にしたいだけさ。などと考えつつ、今スマホで電車の中で文章を打っているわけだが、私の衣類に豚骨臭が移ったと思われ、隣の女性が席を立って別の席へ移動した。私いま、相当男臭いっすよ。(・_・;
【麺:素朴な趣きが質実と感じられる、褐色の中太ストレート】
<むしろ麺の素朴さがウリ!ストレート麺が太くしなる>
さてさて、男性的なスープの一方で麺はどうかというと、これまた男っぽいのだけど、個人的には素朴に感じられるという印象。やや褐色の中太ストレートが、実にうまそうに思えてなりません。私、個人的には、スープより麺の印象の方が強いっすよ。形状は正方形に近いながらも、つけ麺としても通用しそうな中太さがいい印象。素朴でいて滑らかな滑りがいいね。芯を感じることなく、粘度の低いグルテンのような腰つきが、ニュルリンとしていて好きです。
<モヤシとコラボな歯ごたえとすべり>
ちょうど添えられたもやしと同じくらいの太さです。なので一緒に絡まりてすすりあげる時の、滑らかさ。その途中段階で、ゴツゴツとし、前歯での千切の段階でヌチッとする部分と、シャリッとする部分が織り混ざって嬉しい。 なるほど・・・・両サイドの常連と思しきお客は、もやしラーメンというチョイスなのが分かるような気がします。ネギラーメンなら無料でやりようがありそうだが。麺を感じるために、もやしを追加投入したがるという天邪鬼な私の本分がのぞかせます。
【具:ロールバラ肉をスープが支配する】
実に普通に今そうなロールバラ肉でして、うがった言い方をすれば特徴的なものがあまり表現しにくいんですよねー。むしろ、欠点がないといったところか。スープの衝撃度で肉自体の味わいが分かりにくいですが、バクバクろ食えるところが気兼ねなくて良いですな。ほぐれ度合い、脂の甘みほどほどと言っておきましょう。
総じまして、旨さ臭さが表裏一体の一杯!男の酸っぱさを久しぶりに連想してしまったが、実際の味わいとは無関係なのであしからず。ラオタなら一回食っとけといったオーラも感じる存在感は流石!本店、元祖、本家などのネームバリューには弱い私なので、何とな〜〜〜制覇気分を感じつつ・・・なので詠います!
朝靄に
低い雨雲
入り混じり
雨の匂いと
豚骨臭気
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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