いろいろと、モヤッとした仕事が次々と降りてきますな(笑)。誰もしないという単純な業務はまずない。だったらやれば済むことだから。「どこにふっていいかわからん」「とっても大事な仕事」ばかりがやってくる。しかも、「どこにふっていいかわからん」その理由というのは、「話がデカ過ぎるから」とか「偉い人オーダー」だったりするから・・・・・。以前、先輩が、「俺たちゃ、海兵隊だぜ」と言ってたのが、段々よく分かってきましたわ。海兵隊・・・・、そうだ、あの人最近何してる?
ビリー隊長!最近元気にしてまっか?
「ビリーザブートキャンプ」で一躍有名人になったおっちゃん。確か今は関西に住んでたっけ?関西転勤時代の上司が、茨木のスーパーで買い物してたとか目撃談はよく伺いましたがね・・・・・。最近、お腹も出て来たことだし、チャリでの運動に加えて、ビリーのトレーニングでもしたろかしら(うそです)。
・・・・・などと考えながら、つぎつぎと降りて来る仕事を処理して、かき分けながら、時間がぽっかりと急遽空いたので突撃です。いろいろと、日によって取り組みを次々と変化させている・・・・というところを勉強しにまいりました(これもうそです)。
【スープ:あっさりの中にしのばせる・・・分厚い旨味!そしてきっぱり醤油ダレ!】
<醤油清湯に濃いめにしのばせる・・・モミジコラーゲン>
つまり、曜日によって濃厚とあっさりとスープの濃度を変えて来るというこのお店。どちらかと言うと、アッサリ好みな私なので、訪問日が合致して何となくラッキー。狭いお店ながら一人でオペレーションのこちらの店主も小気味良い動きがナイス。またお休み返上で、鳥だけでなく、本来は豚骨使いな器用さも期待を寄せます。丁度、外出の中途半端な時間帯。夕方5時半開店に滑り込みました。
配膳の瞬間、アッサリ系とは言え、なかなか深い醤油の色合いとそのクリアーな発色に喜びを隠せませんな。しかも、香味油が程よく表面をコーティングしており、ワックス感も引き立てます。レンゲを使ってまずは一口。さてさて・・醤油の加減はいかがなものかと、自分のセンサーを働かせますが、そのセンサーが最初に感知したのは、醤油ではなくコラーゲン!
清湯やのに・・・粘り気あるやん!これは・・・モミジ!?
見映えと色合いから、サラサラっとした流れるスープを予測したのですが、これは感じ方、視点によってはコラーゲン感をたっぷりと感じてしまうではありませんか。醤油ダレの効果もあって、実にきっぱりとした味わいの中にも、ゆるり粘り気を感じるやおまへんか・・・。表面の油の輪も美しく散らばる。薬味の刻み葱も細かく、ぱっとちらばり、スープと一緒に食むとジリっとした歯応えに清涼感を残し消えて行く。
<きっぱりとした醤油ダレ〜!塩気と後味さっぱりと>
この醤油ダレ、じつに味わいがハッキリとしており、醤油の勝利を感じます。塩気というより、醤油由来のカエシがピッチリとピントが合っているというか・・・。塩気が醤油の熟成度にリンクし、さらに節系の旨味と結びついているかのよう・・・。昆布の風合いは、コラーゲンの味わいがあって、存在を感じず。
後味もコラーゲン感がある割には、サッパリとしている。醤油の後味の残り香り・・・・そこに醤油独特の酸味の残骸も感じるやん。海苔が丼でなく、スープにへばりつくという感覚。スープの醤油味と海苔の風味もよくマッチしており、スープの時点でどこかボーダーラインを越えたような痛快感すら感じますな。
【麺:ちょびっとだけの縮れっぷりが、スープとの相性を最大限にする】
<緩い捩れ感が素朴に映るが、割とハード意識の茹で上げ>
ストレートのようで細かい捩れとウェーブがある。なのだが、ソバージュヘアーのように全体ではまとまり感があり、それがまた麺顔全体を美しく見せる。中加水系と見映えでわかり、練り水の効力か、健康的な黄色っぽい地肌が実に旨そうに見える。前歯の歯応えは、最初すぱっと差し込みながらも、後半はややクッシリとさせる部分がある。
茹で上げのコントロールも流石で、麺の地肌薄〜く一枚は透明の層があるように感じられる。奥歯に運んで束になった部分を臼歯で押しつぶす。非常に自然な低反発を感じ、クニリとした擬態語が頭に浮かぶ。熱ダレもあまりしないように思え、最後の最後まで、一定した低反発を楽しむことができたという感じ。
<絡まりやすいスープ?清湯の持ち上げ感いいね!>
表面の透明な薄ーーーーい層の仕業か、それとも、見た目以上に粘度を感じるスープのせいか、大変スープの絡まりの良さを感じる。いわゆるスープの持ち上げという感覚が良いと直感的に感じる。ややソバージュな形状もそれにとても貢献しているのではないだろうかとも思えてしまうのだよね〜。このスープとこの麺との相性は、なかなかええやん!
【具:染み込ませる・・・それがテーマかの如く・・・・香ばしい!】
<深い醤油ダレの染み込み感じる香ばしいバラチャーシュー>
いかにも浸かってます・・・・というような濃い色合いのチャーシュー。特に周囲の部分は、それを感じ、白飯と一緒にかき込みたくなるではありませんか。色合いと染み込みが濃くて分かり難いが、バラ肉の関東ローム層のような文様がキレイにでている。したがって脂身の旨さ・甘さが醤油ダレの香ばしさと混在して非常に旨しな世界が広がる。
<味玉の白身がいい塩気感じてばくばく食えて香ばしい〜♪>
もっとも、醤油ダレの染み込みの深さを感じさせるのは、味玉のほうだね。この深ーーーーい、ミルクチョコレートのような色合いは、ちょっとこれまでの中で同じくらいのものを思いつかない。その期待の通り、白身が香ばしくて実に旨しでありまして、中の黄身の濃厚なとろみとベストマッチであります。旨し!さすが、鳥を専門に扱っているだけあって、玉子は外さない。
またこの傾向なら、メンマも味が深めでコリコリ系かと思いきや、実はオーディナリーな漬け込み具合でありまして、むしろ全体的にクドくなり過ぎない配慮と感じ取れてもしまう。
総じまして、最近また仕事がたてこんできたり、飛び込み業務が多くて凹みそうになっていたのだが、その自分へのご褒美として思い切って少し回り道して大正解という顛末であります。それにしても・・・・このお店、休みなしで、しかも業態変更と、その中でまた・・・・濃厚とあっさりと・・・・提供するもんを入れ替えて営業しているのは偉いと思う。ローテーションとは言え、どのメニュー曜日展開でも逃げ道がない一本勝負なのだし、仕込みもそういう回転計算もしっかりいれているわけでしょ。メーカーとしては、生産ラインの部品配置を毎日パターン変えているということなので感心するわ。まさに、生産革新な一杯!感心しつつ・・・・なので詠います!
七曜日
毎日締め切り
面食らう
区切りでようやく
麺食らうなり
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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