ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1160】 でんでん (東京・八王子) ラーメン


 なんか調子狂うな・・・・。GWってもっとどこかへ出かけたりしてクタクタになるものだが、ウチの子供は、家とか自宅近辺でゆっくりと遊びたいらしい。連れて行こうとすると渋る。そのくせ・・・・海外旅行にはすごく行きたがる。母親の手口か(笑)? ともあれ、海外へ遊びに行くような数週間に及ぶ長期休暇は取れないので、海外旅行は妻子だけの企画になりそう。とは言っても親戚の家にステイという格安な段取りですがな・・・。その大きな旅行に備えているのか、この春のGWは自宅でタンタンと過ごすばかりであります。 






 ・・・・などと考えながら、これまでの訪問のおさらいをしてみた。八王子系のラーメン店には、韻を重ねる店が多いのです。「タンタン」「みんみん」と紹介させていただきまして、次なるは「でんでん」。この訪問順列は、明らかに私の計算です。この他にも、「びんびん」「しょうしょう」・・・漢字で「眠眠」というのもあります。こういうのも、八王子系の特徴の一つかもしれません。





 訪問時・・・開店時間過ぎの11時40分ころ。いかにも常連さんというお方が先客で2名。遅めの朝飯のようにガツガツと大盛りの麺をすすりつつ、サイドメニューで残ったビールをあおる・・・・そんなおじさん。加えて・・・・ゆっくりとチャーシュー皿とビールで楽しんでいる同年代らしい先客がいい雰囲気を醸し出してますね〜。そこへ、新参ものの私が「ラーメン」のみ目当てで珍入するといった構図。


   ん!?場違い??? お呼びでない????


  そんな不安を察してか、ご店が気さくに「何にいたしましょうか!?」と問いかけてくれるから、間延びせずに助かった気分になります。ああ・・・・この気さくさがいいな〜と思いつつ、やっと寛げる安堵感から、店内のテレビを観る。アホな私がマイルドな気分になった瞬間から3分程度時間が立って・・・・配膳が完了いたします。





【スープ:うわ!これは見た目以上にサラサラゴクゴクと優しくゆらめく醤油ダレ!】


<マイルド!一気にゴクゴク飲み干せる柔らか醤油スープ!>

 
 これまた冒頭から感じてしまったけど、言い尽くしたその言葉「マイルド!」なニュアンス!適度に表面にラードっぽい透明層がありキラキラするところがあるが、全体的に派手な印象はない麺顔。それより質実な作り込みすら感じます。スープは、いつもの八王子系の如ききらめきますが、これまでになく、妙にアッサリとした風合いが非常にナイスであります。これなら最初から最後まで一気にゴクゴクと飲み干せる!


 特に今回は、醤油単独の存在感を感じないのだ・・・。醤油そのものが非常にマイルドと思われ、塩気は全くという程感じない。甘ったるく無い。むしろスマートなボディだ。鶏ガラ系のようなサラーっとしたコクと、豚系のじっとりした旨味のバランスが素晴らしい。玉ねぎの甘みもプラスされてのことだろけど、ご店主夫婦のお人柄を写したような、おおらかで優しさが溢れる地味と申せましょう。





<節か昆布か・・・豚&鶏エキスを円やかに研ぎ澄ますもの>


 さてその地味だが、丸鶏っぽ色気や、魚介っぽい素朴さや、そういうのと少し違う印象をもってしまっている。節系メインのシャープなアミノ酸でもなく、それより昆布や椎茸のような落ち着いたエキスのような気がするのだが・・・・。それがベースの動物系の出汁によく馴染んでいるという感覚が先行する、まさに節や昆布が動物系のコクを補強しているという図式。








【麺:極細カッツリ感なストレート!麺全体のまとまり方の感触がエエねん!】


<割りと角っぽい断面、少しカッツリとしてコマが揃うような仕草>


  カウンター越しに麺釜が見えるのですが、それは磨き込まれた中華鍋。それに熱湯がはられぐつぐつと茹だっている。ささっと麺玉を投入されて鍋全体に箸で泳がす。感覚でタイミングを見計らって平ザル登場。サラサラサラっと麺を奇麗に救い上げ、箸をふたにして上下でちゃっちゃっちゃ!と素早く小気味良く完璧なまでの動作の美しさが、見ていてとてもいい!これだけで「旨そうな麺」と思えてしまう(笑)。


 また麺が定番のようで個性的かもしれません。どちらかというと極細ストレート。それが少し角麺っぽいニュアンスでして、前歯の当たりがカツリ!とした好印象。芯で歯応えを表すというより、麺断面の全体的な反発で、途切れ目のないクッシリとした印象を与える。細麺なれど、中味が詰まったというか、潰し込みがとても効いた中加水麺という印象がある。





<極細のストレート麺がまとまりよく滑らかにスベる>


 そんな極細ストレート麺ですが、角っぽい麺のせいなのか、箸でリフトし口に運び入れるまでの感覚が、非常にまとまりが良いと感じてしまう。毛先のキューティクルまで栄養補給した髪が一日中最後まで纏まる!スタイルが決まる!という感覚に似ているような。まとまり時の麺同士の貼り付き感がよく、毛細管現象のようなスープの持ち上げ感覚がまたよい。束みなって一気に歯で切れ込むと、クツクツクツ・・・とした小気味良さを感じたもする。誠に、胃への負担も少ない麺で、これなら大盛りにしてモリモリ食ってみたかったと、後になって反省してしまう。







【具:肉厚なチャーシューがサービス的ですよ!】


<ここはチャーシューが旨し、ちょいと香ばしさ漂うのは炙りなの??!>


 またここのチャーシューは実によい!分厚さ、大きさそして・・・その表面の焦げ目?か分からない部分がすごくいい!ハグっと噛むと、醤油ダレの甘み香ばしいさ口の中に広がる。そして、柔らかい歯応えのあと、適度な大きさにホロホロと崩れ落ちる。この時点で、コレさえ合ったら、飯何杯でも食える状態になってしまう(笑)。次回は絶対にチャーシューメンにしたいと思っている。または・・・・腹がそう減っていないなら「チャーシュー皿」とビールかな。そういえば・・・・先客の常連さんは、みなそうしているようだ(笑)。




<メンマも極細で全体に合っているよう>


 とても整えられたメンマだと思う。麺顔の具の配置でもそう思っていたのだが、麺に合わせたかのような細切りサイズ。そしてタレの味付けにプラスされた・・・どこか胡麻油っぽい香ばしさ。その歯応えと香りで、食用がまた更に刺激されたかのようだ。定番な脇役な具材でも、ちゃんと仕事をしているなと、こういう部分で真摯さを感じたりする。





<この貼り付いたような海苔に哀愁>


 生まれが関西人な私は、ラーメンに海苔というのは関東の文化だと思い込んでた時期がありました。その少年時代に思い描いていた「ラーメンの海苔」は、まさしくこのお姿!。今では関東に住まい、パリパリの海苔が雄々しく立っていたり、風味もよい高級なのが100円程度のオプションで投下されたりしても不思議でもありません。海苔はスープにべっとり・・・これが何故か懐古的に感じるのは私だけだろうか。昔は嫌いだったけど、今、オッサンになってみると、こういうクッタリベッタリした海苔ってどこか憎めないし、無いと寂しいねとしみじみ思う。






 総じまして、嗚呼・・・やはり細麺は、釜茹で平ザルに限る!そしてそういう麺を泳がせるスープは・・・・清湯でクリスタルなスープに限るなと感じてしまうのだな・・・・。ご店主とその奥さんの気さくさが何とも言えずいい!イチゲンさんを快くごく自然に迎える対応がとても気持ちが柔らぐ!そういったすべてのモノが乗り移ったかのような・・・・心が温かくなる一杯でありましたよ!凄く遠いけど・・・・また食いに来たいと思います。なので詠います!



   ウキウキで
   虎視タンタンと
   でんでんへ


   ゴクゴク飲み干す
   なかなかな汁



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!




関連ランキング:ラーメン | 八王子駅京王八王子駅京王片倉駅

民芸 でんでん太鼓(祭)

民芸 でんでん太鼓(祭)

ワンピース 電伝虫メジャー ゴールデン

ワンピース 電伝虫メジャー ゴールデン