ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1152】 らーめん 穀雨 (東京・渋谷) ワンタン麺


 いやぁ〜・・・ゴールデンウィークが本当に間近にせまってきましたね!


 もうすぐ、ゴールデンウィークだぜ!
 ヤッター、ヤッター、ヤッターマン


 という気分!!!・・・と言いたいところだが、この期間に全く仕事に手が付かずです。ゴールデンウィークが過ぎれば、途端に重要な懸案事項が目白押しという状況なら、いっその事、集中的に出勤した方がまし?かもしれません。


 出勤した方がまし?? これは単に仕事を分散したいとういう理由ではないかも。仕事にめどを付けるためには、より早く出勤して、遅くまで業務をこなす。これ、当たり前にみんなやってますもん。仕事が出来るひとなら。それを見習って私も早起きしているのですが、どうも昼間の眠たさが尋常ではない(泣:本当は眠ってませんから!)。これは、普段の生活がタイトだからか?と思えど、実は、「春眠暁を覚えず」というやつで、『体内時計』がきっと狂っているのです。季節の変わり目は、体内時計のリセットと再調整が必要なわけかも。なら・・・・自然な形で出勤し、仕事をしようかと思えど、会議続きなのよね・・。






 ・・・などと考えながら、小雨の中を・・・ゆっりと坂道を登り、やってきました「穀雨」さん!4回目のトライで漸く訪問できましたわ!なぜそんなにこの店にフラレ続けたかというと・・・ネット情報の、閉店時間の誤情報があったから。ちゃんととある有名サイトには事務局にさきがえて、正しい情報に変更しておきました!

  








【スープ:魚介節・醤油ダレ・豚コク・塩分等・・・すべてが丸い滑らかさ!そして融合バランス!!】


<魚介と節のバランス柔らかく、塩気も円やか>


 まさに春雨の降る夜、軽く靄がかかった渋谷の坂を上がって行く。気持ちが柔らかくなります。あと少しで取りあえず大型連休なので、気持ちにゆとりがあるのか・・・・。いや、そんなことはない。しっかりと業務の宿題を課されていても、この気持ちなのだから。なんだかしっとりした気分でありましたので、自然と私の胃袋もそういうものを求めているのが分かります。この一杯が配膳されて、うわぁ・・・和むと心の底から感じたのです。


 スープカラーにして、永福町系的なゆったりとした煮干感を感じます。確かに味わうと魚介えを入れたときの安定感を感じます。しかし、煮干!という感覚一辺倒でないのに、魚介系の塩気を感じる・・・。これは、煮干系の小魚よりも少しだけ節系が存在感をアピールしているみたいな感覚。煮干のような芳ばしい甘みより、節系の天然アミノ酸のじっとりさを今回は感じる。しかしそれほど差が分かるほど知識も経験もないのだけど、私のレビューに庭では、そう感じさせていただきました。つまり、魚介系の中でも非常にバランスが良く、補完しあっているかのようなのです。


 加えて、塩のバランスも流石であります。塩辛いという部分は微塵もありません。かといってイリコ出汁のような甘みがプレゼンスをあらわすほどでもないわけです。確かに、塩気に違いないが、この円やかさはなにぞ!ミネラルをギンギンと感じる塩でなく、日本的なきめ細かい塩の丸みを感じてならないです。塩の部分も、改めて思い起こすとバランスが効いていたと言えましょう。






<醤油ダレの余韻がとても自然、甘辛く、そして熱い!>


 そして更に思えるのは、醤油ダレの余韻がとても気持ちよいこと。カエシは塩気を先導し、味わいの輪郭をデッサンするがごとく、全体設計をする重要なエッセンス。その味のデッサンも非常に柔らかいタッチと言えます。しかも、余計なものが排除された一本線。甘さと塩気の融合で、旨い具合に、魚介の他、豚コクと結びついているのです。それゆえに、脂の甘みと融合した感があり、自然な甘みが内在されておるように思えているのです。


 また、冷たいものは冷たく、熱いものは熱く。そういう料理の基本的なものも改めて感じさせてくれまして、ラード系の旨味脂が表面微妙に膜をはり、熱さを逃さないでくれています。おかげで口の中は、今日も火傷だけど、これは何時ものこと。熱い・・・熱すぎる!でも旨い!旨過ぎる!しかし熱い・・・・熱過ぎて叶わん!とは言っても旨い!熱い方が旨いに決まっている!・・・・などと、この一杯を食ってる最中、念仏のように頭の中で唱えておりましたわ(笑)。こういう時は、冷たいビールと共に頂きたいね!






【麺:柔らかいオーラを保つ中加水ストレート麺!質実なり!!】


<中細なストレート!クシリとした密度感じる中加水>


  麺も、予想以上に旨かったのだが・・・、最近旨いものには節操がない私であります。このスープニュアンスと全体コンセプトなら、多加水のモチモチ麺でも成立しそう。されど、敢えて中加水。しかも麺の密度感を感じる圧延を少し余計にとって潰し込んだかのようなクッシリ感がたまらん。 前歯の当たりの時点で、クシと感じた瞬間、スパスパとあっけなく千切れる。喉奥と奥歯に誘導して潰し切りにかかるが・・・これがまたクシリと淡白な中に上品さが漂うような抵抗感が楽しい。そして、見映えにおいても、奇麗に整えられた流れを感じる盛りつけでありまして、品質の良さも対応されてます。旨しな麺!




<汁の吸い込み度低く、沈み込む抵抗感もイイね!>


 茹で上げのタイミングも非常に良いのです。今回私はデフォルトでしたが、他客は「カタメ」とオリジナル注文していたような気が・・・。その対応力もしかりでして、コントロールが上手だと思います。丁度、芯が視認できなくなるタイミングで釜揚げ。なので、中心部分にある芯を感じることなく、全体としてクシリと食わせる。それだけでなく、スベリに影響を及ぼす地肌感のヌメリ排除も徹底的です。


 後半になっても熱ダレすることもありませんし、意外と汁の吸い込みが遅いため、最後までクシリ感を楽しめるかと思う・・・・。沈み込む歯応えが好き!という方なら、きっと気に入ってもらえる麺のキャラクターではないでしょうか。







【具:まさに手抜きなしの満足感!ワンタンがボリューミー!】


<しっかりとしたボリュームある肉餡!喉越しも楽しい!>


 さて、本当の主役ワンタンでありますが、これは、特に旨かったですよ!肉餡も想像以上に大きめでして食べ応えありあり!しかもその餡も豚鶏粗挽きと察しますし、味わい的には、淡い塩味と、ほんのり〜〜〜なスパイス感。そして隠し味には・・・・生姜?????のような爽やかさがあり、これに肉汁がジュワーっと噛んだ瞬間に広がります。ご飯的にも十分通用すると言えましょうな。


 それはそうと・・・このワンタンの形状も可愛い。訪問日が雨であったからそう思えたのか、肉餡が大きく丸いので、まるでちっちゃい「てるてる坊主」のような形(笑)。食べるのがもったいないような気にもなるが、私のようなオッサンがそんなメルヘン語るのは気持ち悪いので、これ以上考えることを放棄した(笑)。

  





<二種類のチャーシューがまた嬉しい ^_^ >


 こちらは、具に手抜きが一切ないのがいいです。ワンタンに気をとられておりましたが、チャーシューも豚と鶏という二種でキッチリと完成度を主張しております。豚肉の方は、中華街的な見た目を食紅で感じます。池尻大橋の有名店を連想させますな・・・。きゅっと締まった歯応えながらも優しく解ける感触が泣かせる。味わい的にも素朴な旨さと高級感。こういうチャーシューは、少しづつ味わいながら紹興酒で味わいたいですね・・。


 一方の鶏胸肉のホワイトチャーシューはまた、歯応えがコレまでで最高レベルの「テンピュール感」を醸し出します。味わいは、豚肉よりももっと淡白。これはスープを浸して食えという品質設計なのでしょう。豚チャーシューしかり。鶏の胸肉チャーシューもしかり。チャーシューにおける役割定義というか、要件定義がしっかりしていて、ブレが無い!と言えましょう!







 総じまして、疑いもない春節到来に、浮かれ気分な春霞にちょうどピッタリと心の隙間に入り込む上質な一杯を体験したという話です。もしもの話だが、ラーメンにも季節があるとしたら、ワンタンメンは絶対に春だと思う。この柔らかさは春です。因に、夏は冷麺じゃなく個人的には、担々麺。しかも辛〜〜いヤツ。汗が出る熱い時節に汗がでるものを食うというイメージ。夏の対抗馬としてカレーラーメンをエントリーしておきます。 そして秋は、豚骨魚介。冬に向けて、いろんな味わいの含まれている濃厚スープを摂取したい。最後に冬ですが、これは文句なく味噌でしょう! 醤油と塩は、共通プラットフォームとして一年中、横断的活動をしてくるということで。などと考えて食うと、ラーメン四季というもの楽しいかも(ほんの少しだけね)。なので詠います! 




   春雨と
   温い風吹く
   穀雨


   腹減り目指す
   穀雨の一杯

   (穀雨二十四節気の一つ:今頃という説もあり)




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


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