ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1151】 麺屋 すみす (東京・青山) 博多水炊きらーめん


 決断力って難しい。管理職って決断することが仕事なのかもしれませんが、優柔不断な私にとっては苦手なのです。慎重になり過ぎというのでもない。慎重とは、ある仮説が頭の中で出来上がっているからこそなのであって、持ちかけられた相談ごとがすでに手が施しようもない場合は、頭の中の回路がショートしたかのように思考停止に陥ってしまったりする。ロジカルシンキングなど、いろいろビジネス書を読んだにも関わらずね・・・。いわんや、新しい仕事始めたばかりなので、知識や経験の蓄積がないのだ。ここは地道に実績と経験を重ねるしかないのだよね・・・・。




 ・・・などと考えながら、この日も何を食おうか迷いに迷ってしまったのであります。夜9時を過ぎると近場でサクッと済ませたいと考えますが、やはり遠くの旨いと評判の一杯も食いたい。あーでもない、こーでもないと、スマホで目の色変えて駅前で検索する私は、全くのアホである。


 だいたい、コッテリ系を食いたいのか、あっさり系をくいたいのか、自分の腹具合も分からんとはアホの極み!



 うだうだと考えつつ、とりあえず山手線に乗り込み、岐路についたのですが、たまたま目に入った「水炊きらーめん」ちう文字に釘づけになってしまった! ちゃんと自分が以前にブックマークしていたのも忘れてしまったようです。新橋で急遽飛び降りて、銀座線に乗り換え渋谷方面へ突撃。目標は「すみす」さんにロックオン! 先日、南青山のとある店を訪問してたのが頭のどこかにあったのかもね。青山一丁目に初めて降り立ちました。HONDAのショールームの裏にあたり、実に穴場なロケーション。先客3名。あと客なし。かっこいいBGMが流れていてそういうところはさすが青山です。

  








【スープ:水炊きの残り?いやいや研ぎ澄まされた濃厚スープですよ!】


<おお!まさに純粋!鶏コラーゲンのみの上質な仕上がり>


 無化調を唱うラーメン店は数あれど、「豚骨」「魚介」「節系」を一切排除!という一杯は、そう容易くお目にかかれないものです。このスープの成分は、鶏オンリーということになる。一般的な旨味成分を一切排除して、鶏一本に絞った「水炊きらーめん」というそのスープ。排除してあまりある付加価値の創出に成功しておるのですな。先に言っておきますが、水炊きとくれば〆はおじや。このラーメンスープも最後には、白飯を投入しておじや風に食されることを、大いに勧めます。是非お試しください。


 それにしても、このスープカラーにして、鶏油の存在があまりあるイエローぶりですな(笑)。最初は重いスープかもと見映えで判断してしまいますが、一口すすると気宇とわかります。じっとり感と、サラサラ感の間にある、丁度ええ塩梅のトロみ加減が最高!鶏のコクがコラーゲンのまったりした感覚と合わさって、ゴクゴクといけます。そして、余計なドロドロというか、モミジに見られる脂の貼り付き感覚がない。まさに水炊きの残りスープの如きの旨味の凝縮系がそこにあります。


 それに、つくねに代表される焼きめの芳ばしさが、コラーゲンたっぷりスープに実に合う!スープの丸い塩気とは別に、トッピングの焦げたような塩気がまたコントラストを構成します。それがまた食欲をそそる。葱の薬味がこれまたスープのまったりした感覚に、一服の清涼剤のごとく、清々しい苦みを提供する。青いものが欲しくなるところに、ほうれん草のトッピングが嬉しいじゃないか。いいぞ!うん、これいい!スープの濃厚マイルドさが、トッピングの爽やかさで、より高い次元に持って行っているような感覚が嬉しい。





<醤油ダレが鶏に結びつきマイルドな塩気!>


 塩気もしっかりとしている。でも食塩チックではなく、醤油系のカエシだれの余韻を残し、風味のある塩気となっておりのだな。鶏コラーゲンに醤油ダレって合うに決まってる相性だけど、改めてそれが浮き彫りになったかのよう。結果としてマイルド系塩味に変化しておるのですが、想像以上に塩分を得たとして、後から喉が渇くほどの塩パンチはない。


 この手のスープは、鶏骨のエキスを煮出されていて、少しエグミが出て来るのが少し苦手という方もおられるけど、そういう方にこそ食していただきたいね。髄のエキス感というより、コラーゲン主体故に、ポタージュをすする気分で気軽に食せるタイプ。さりとて薄いというところがこれっぽっちもないから、鶏骨好きな食べ慣れたラーメンラバーでも、きっと不満が少ないかと思うのだけど・・。







【麺:博多水炊きなら・・・当然でしょ!博多オマージュ麺!】


<博多オマージュの細麺ストレート!クッシリ歯応え!>

 
 また、麺がいいのである! 博多水炊きというから、博多麺。しかし、一般的な細麺で、圧延も効いており粉密度もそこそこあります。中加水と低加水の中間からやや低加水寄りの立ち位置。茹で上げコントロールもさすがでして、配膳の瞬間は、そと皮一枚だけ透明で中心部は視認して分かるほどの芯を残す。まさにクッシリ! ヌメリ感が少ないけど、鶏コラーゲンの海にあってヌメル。


 どこまでも博多オマージュな麺。そういえば、博多って水炊きの本場だそうですね。流派もあるそうで。私自身は京都出身なので、そこそこ京水炊きにはうるさい方なのですが、この一杯から逆算的に、博多の水炊きを空想してみると、メチャメチャ旨そう!これは・・・・いつか飲み会で博多水炊きの店へ行きたい!という気分にさせてくれますがな!





<鶏スープとの絡みと持ち上げ最高>


 まあ、スープを見た途端からそうは思っていたのだけど、絡み方がいいし、毛細管現象のごときスキマへの入り込みがすごくいい!麺も風味を感じる熟成度合いからして味わい深い。スープの塩気と麺の風味でスルスルと、いつまでも、どこまでも、どんなときも、食い続けていきたいという感覚に襲われますな・・・。スープを十分に持ち上げたそれを、前歯で千切り、クシリ・・・・。舌触りも滑らかに、奥歯へ誘導し一気に圧で押しつぶすとクニリィと時間差を感じる沈み込みがある・・。


 とにかく、濃いスープ感には、加水の低めな麺がよく似合う!特に細つけ麺という分野に近い感覚を覚えますな。濃厚さには、パツパツした麺が良く似合う!補色の組み合わせの如く・・・・対極にありながらも、マッチングに落ち着きを覚える。







【具:日本酒、焼酎、ウイスキーでやりたいような気分になるかも?】


<軟骨入りました焼き目香ばし「つくね」なり!>


 このつくねがまた旨しなのであります。スープ、麺、具の三位一体がここで成立いたします。この出来具合からして、生ワサビをちょっと付けて、冷酒でいただきたい衝動を覚えますがな!焼き目が非常に芳ばしい上に、中には細か目に刻まれた軟骨が多く存在し、コリコリというより、ぷつぷつぷつぷつ・・・・・っと噛み砕いてはその面白い食感に和むのです。味付けとしては薄め。ジューシーさは少し控えめな分、スープを吸い込むのには適しておりますので、一回だけ箸で沈めてから頂くと格別と思われます。




<鶏チャーシューはしっとりと旨し!>


 醤油系のタレは一切排除なのがまたいいね!スープと共に召し上がれ的な計算が嬉しいではないか!事実、軽い塩胡椒程度で、実に旨く感じることができる。これなら・・・・ウイスキーの水割りの横に置いても様になるやもしれぬ程・・・上品で締まっている味わいがある。これも、スープに一回だけ沈めて頂くのが、一番味わいとして鉄板だろうと思われますな(笑)






 
 総じまして、少し大人の落ち着きのある街、青山で食う一杯は、ハードルを越えて旨しと思えるのであります。青山というハイセンスなロケーションでもラーメン屋があるというのは、日本人のソウルを感じますね。しかし、そこはやはり・・・・濃厚は濃厚でも、少しセンスと遊び心があるところが気に入ってます。退社帰りにでも行きやすいし。これは・・・・おそらくもう一度食いに来るのだろうな・・・・。是非頑張ってこの広い東京では唯一無二の「博多水炊きらーめん」を大都会の中心で提供しつづけて頂きたい次第です。なので詠います!




   日が落ちて
   大人の時間に
   青山へ


   なれどすること
   やっぱりらーめん



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!



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