ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1139】 ほうきぼし 神田店 (東京・神田) 雪のたんたん

 
先日、一年を通じておつかれさまでしたと・・・・仕事仲間と飲みに行く機会がありました。そういえば一度も飲む機会がなかったねと・・・毎日顔を合わせていた同僚とも酒を酌み交わす。その彼と私は、同じ境遇というか、全くバックグラウンドがない状態で、激動の組織に放り込まれたという仲間。妙にこの一年のことを語り合うと、同じ時期に、同じような事を考え、同じような行動をしていたのだなと・・・・二人して笑うのでした。二人とも同じような行動とは何かというと、限界!と思ってもマイナス思考にならないように「実際に行動を起こす」ということ・・・かな。彼は元の古巣に戻ることになったのですが、また飲みたいねと男の約束をするのであります。


 約束。自分の子供にも常に言っていますが、約束は守らねばならないもの。でもいつも完璧にできるものでもなくベストエフォートなものかと・・・・。でも、自分が自分自身にする約束は、やぶってきたことの方が遥かに多く、その数を思うと落ち込みそうになります。丁度去年の夏頃、私は、仕事で悩んでいた時期でもあり、これではいけないと、とあるコンサルタントに相談を持ちかけることとしました。そこでは、毎回毎回、今悩んでいることを話すことでその因数分解をさせられ、ささいな約束事を指示されていきました。とってもささいな事なので、やらない訳にはいかなくなるけど実際は行動に起こし難いものを指摘されます。でも、少しづつやって行った・・・・。その結果、少しずつ自分の周りの空気が変わってゆき、そして自分にも良い影響を与えていくことが徐々にだが実感できるようになった。そして最後のカウンセリングでこう言われた。「周囲が変わって改善したんじゃなく、◯◯さん(私)の方が変わったのですよ」と。そんなことも・・・・この一年の中ではあったのだと、振り返るといろいろと思いが去来する。こんな思いをする春は初めてかもしれません。





 ・・・などと考えながら、結局この日も遅くなり、東京駅でラーメンをすすれる時間も過ぎ、仕方なく神田駅へと向かいがっつりと味噌ラーメンでもすするかと駅を出るのです。ああ・・・またキャバクラの誘いをたくさん受けるわ。よほどお姉ちゃん好きそうな顔しとるのかしらと思うけど・・・・。とそんな誘いを避けるようにと道中の端を歩いて行くと、どこぞで見たようなお店。その名も「ほうきぼし」。あ!ここやったんか!心の中でブックマークしてたのをすっかり忘れていましたわ(笑)。ということで、味噌気分が一新し、担々気分に塗り替えられました。入店決定。


 それにしても・・・・たまたまなのか、ラヲタ他客の存在感ぷんぷん(他人のことは言えない:笑)。類は類を呼びまして、私もその一味なのですが・・・「あの店はマズい」とか「かん水で苦くて食えなかった」とか大きな声で話すのはちょっといかんね〜・・・って、それなりにお酒が入っておられたようだが、ご店主は嫌な顔せず親切丁寧なご対応ですね。感心です。因に、そこそこ旨いと思ってた店だったから、聞いてた私の方が凹んでしもうたがな・・・。



 






【スープ:豆乳の投入でマイルドだとは言うものの・・・嬉しい誤算でありますな!】


<マイルドとは言うものの遠慮なしの本格派!気持いい汗 ;^_^A >


 さて、元気なお姉さんが甲斐甲斐しく一杯を運んでくれます。配膳の瞬間!それにしても、久々の担々麺のような気が致します。関西転勤時代は、かなり食ってたこのジャンルですが、東京醤油に嵌っていたのか、関東煮干に嵌っていたのか・・・、このジャンル攻めをすっかり忘れていた次第です。しっかし、神戸に住んでいたときは、辣油先行な辛さが気に入ってたものです。とは言っても、最近お疲れモードなので急激に辛いものを摂取しても心配なため、比較的マイルド系にした訳ですが、配膳の瞬間から・・・メニュー名称とはまた違った迫り来るものがありますな・・・。


 また、辣油のクリスタルながらシャープな感じのオレンジ色が、胡麻色の柔らかい色合いと非常にコントラストを覚えますな。などと感じてレンゲですくうと胡麻色の中に成分として白い細かいものが浮遊する・・。そういうのを視認したあと、一気にすすり上げる!その瞬間、ガツンとした痛快さが押し寄せてくる!あーーーー!辛い!痺れる!けど旨い!けど辛い!また痺れる!だから旨い!でも辛い!・・・・などと頭の中で永遠の連鎖が続きます。




花椒のしびれ感覚と辣油のシャープさがせめぎ合い !>


 兎に角、日頃の家庭の食卓では上がることが極端にすくない山椒の本格的な痺れに「来てよかった!」と思う。そして、家庭の晩ご飯でコレだけの量の辣油をふりかけるなら、嫁さんに悪い気がするのだが、そういうの遠慮なくぶちまけられる開放感がいい。メニュー名の横のふきだしには、「マイルド」と書かれてあったけど、私にとってはこれでも十分すぎる程の辛さ。


 まさにジリジリとした痺れ感覚が、血管が脈を打つたびに、じんじんとシビレてきます。そしてそういうのおかまいなしで、食い手を切り捨てるかのごときシャープな辣油の辛さがたまらん!まさに、痺れと辛さのせめぎ合いと、一体感のエンターテイメント!





<泡立つ豆乳&芝麻醤が仄かな甘みを醸し出す>


 それにしても豆乳はどこへ行ったのだ!と思えるほど本格的な辛さと痺れ。それが食べ進めるうちに段々と慣れて来るというか順応してくるのが人間なのですな。たった3〜4分でそんな回復ぶりを示す私の体なのです。そうすると、少し余裕が生まれて来るもので、その辛いスープの海の中を甘味を求めてしまったりする。


 すすと、徐々に後味のはしとかに、甘味を感じるのだよな・・・・。芝麻醤の余韻?だけど・・・ここに豆乳が投入されておるわけだな・・・、メニュー解説からすると。中々、泡立つようなじんわりとしたスープ感ではあります。とろみを少し感じるところもあります。丼の周囲にへばりついたスープの後を見ると、そうとう細かい泡立ち感であることが分かる。ホイップ感とは違う、非常に緩やかなクリーミー感というか・・・。







【麺:受け止める麺も質実さながら・・・・白さが印象的な中太麺】


<白さが際立つ中太中加水ストレート>


 そんな想像以上に本格的だった担々スープに負けることなく、質実と勝負にでるのはこの中太麺なのであります。グラム数にして140だそうだ・・・。中加水程度で、芯を残さない茹で上げコントロール。麺密度というか潰し込みも確かに感じる品質感あり。スープの個性を受け止めるクッチリとした奥歯等の歯応え反発がナイスです。


 前歯の当たり方も、スパスパとした小気味良さの中に、クシリ感も漂い。スープと絡めて食うと非常に「麺ってご飯だよな」と思える充実感が生まれるようです。小松菜と混じり合っても風味も歯応えも合うし旨し。揚げ麺クラッシュとのコラボもまた面白い。




<まさにヌメル感覚が具とコントラスト>


 とまあそんなとろみ感あるスープと、クシリとした感覚の麺ですから、滑りとしては非常に最高に合い一体感がニュルリンとした覚えがある。と、ここまでなら普通なのだが、ここに、コリコリっとした揚げ麺クラッシュが絡まって来て、カリ!カリ!っと砕ける歯応えが加わる。ミスマッチのようでダイナミックな組み合わせが担々麺の醍醐味!このコントラスト与えるスベリ感覚が最高に良いとおもいましたよ!






【具:エンタテイメントですな・・・まさに個性と個性のぶつかり合い!】


<挽肉は花椒の隠れ蓑?痺れの巣窟と化す・・・>


 さて挽肉だがこれだけでも相当スパイシー系な味付けがあるはず。そこに、花椒の粗い粉がふわーーーーとかけられているので、あとはこれらが混じり合い一体感をなす。挽肉を奥歯で噛み締めるたびに、ビリビリとくる山椒の痺れが襲って来る。たまらん、なんどでも食いたくなり、箸がとまらん!




<揚げ麺クラッシュがナイスなアクセント!>


 ベビースターではなく、ちゃんと中太と思われる程度の麺の素揚げ状態。それらが2センチ前後の長さで切られたような、クラッシュされたような不思議な大きさ。このシッカリとした太さがあるため、歯応えのアピール度が非常に高まり、質感も上げているようにも思える。何気に大変良い仕事をしていると思える具なのであります。


<見た目以上に多めなカシューナッツ


 担々麺で歯応えとくれば王道!褒めるとするなら、クラッシュの粒が大きめであるという点。そして、見かけ以上に量が多くて、大変充実した感があるということ。他にもプチトマトや、小松菜など脇役も実はバランス良い。特に、プチトマトが1つあるだけで、スープの甘味の貢献もすごいあると思うし、私の場合は、口休めとして非常に安堵して食させていただきました。




 総じまして、春盛りか?と思える気候になり、アベノミクスの影響か夜の飲み屋街も活気が増えつつアある。もう寒くも無く熱くもなく・・・良い気候になったな・・・・・というとこで辛い担々麺食って一足先に口の中は夏気分!今年初めて気持ちよく汗をかいた気分であります。まさに今回は、見映えや歯応えや味わいに楽しませてもらった・・・。正直期待以上だったと言えましょう。これは、また担々フェチシズムに傾倒してしまいそうで自分が怖い・・・・。なので詠います!



  春盛り
  一足先に
  汗をかく


  汁を飲み干し
  痺れ楽しむ



 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


  


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