ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1128】 つけめん TETSU 三鷹店 (東京・三鷹) まぜそば

 ま・・・何と言いますか、少し早めに内示を頂きまして気持ちを切り替えんとしますが、中々人間というのはそんなにデジタルには出来ておらんのです。異動と申しましても、隣の部に移るようなものでして外目には大したことないのです。しかしね・・・・、数字にこだわり、それに向けて◯◯を推進するといったことをもう◯0年も続けて来たものですから、そこそこ愛着があるのです。この一年間、さんざんぼやき続けて来た業務環境だったけど、職種としては誇りがあったのだと、今更ながら思い知りました。


 話は変わりますが、最近テレビをぼーっと見ていて、はっと気づいたことがありました。「きゃりーぱみゅぱみゅ」のインタビューを見ていたのですが、彼女はキテレツな感性ぶりが強烈に印象に残っております。例えばあのパフォーマンスを見ていると「いかにも、きゃりーぱみゅぱみゅらしい!」と思う。しかし、彼女自身は、「いかにも・・・・」というように相手から自分を型にはめられるような言われ方が嫌いなのだそう。なので、いつも「お!そうきたか・・・・!」「え!そんな方向にいったの!?」とか、そういう風に常に相手とか自分以外の世間には、思われていたいのだそう。だから常に自分を変化させているのだそうです。変化が楽しめる若さが羨ましい反面、ちょっと後になって考えさせられました・・・・。


 つまり、成長とか進化とは、今や過去を越え進んでいくこと・・・変化していくことに他ならないのです。変化せず、深堀していくことが美徳のような感覚は実は錯覚であり、成長でもないのです。・・・・・・あかん、グラスを傾けながらブログを書くと、妙な勢いがついてしまう(汗)。やめとこやめとこ、これ以上は・・・・。







 ・・・・などと先日の考えを思い出しながら、いつもの夜遅めの中央線に揺られて最寄りの三鷹駅に降り立つのです。あ・・・・、今日は晩飯も食う時間がなかったけど、人並みに帰宅できたなと安堵感がたちこめます。そして・・・・煮干しの匂いもたちこめる。そうそう、これは近くのTETSUからたなびく匂いそのもの!そう感じたらもう・・・・三鷹駅南口に直行ですよ!目指すは「煮干しらーめん」!そうして、いつもの券売機のタッチパネルを押し進めて行く。すると、「まぜそば」といういかにもやわらかい印象を与える文字ボタンがあるではないか!

 おおおおーーーー!新メニュー!!

 と感じたら延髄が反応していた・・・・・。まぜそばボタンを押しており、私は、ここでも一気に別世界へと放り込まれるのでありましたわ(笑)。 








【タレ:・・・ちゅーか、ぶっかけタイプの油ダレ!】


<さらっとした油・・・なれど、その量と背脂に戸惑う>


 配膳の瞬間、予習不足とはいえそのタレの存在に戸惑います。最初、まぜそばらしき丼と、スープの入れ物が同時に配膳されて、てっきり食中に投入する割りスープかと思う。しかし、麺だけすするとあまり味もせず、第一タレが絡まったようすもないため、これをお好みでぶっかけるという趣向かと理解。と思ってぶっかけようと汁の入れ物を除くと・・・・・まさに「脂肪遊戯」。背脂がお盆が過ぎた晩夏の海のように、クラゲの如くプカプカ浮いておりがな・・・・。その数半端なし。


 しかも、油の海に脂だぜ!背脂をよけて琥珀色の汁をすすると・・・・・そこにはまさに、オイリーな薄塩味がひろがり、にわかに塩だれのような淡いエッジングを感じます。塩パンチでなく、コクパンチ!煮干し魚介先行な、ゆったりとした中華そばと、濃厚系つけ麺を供するTETSUらしからぬ、脂の大冒険に、今夜はオヤジが大冒険でっせ・・・・。 





<卵黄が奥に潜んでおります・・・更にまったり油ダレ>


 とどめか!?と思えるのは、油タレの奥にはさらに卵黄が潜んでいるのであって、これを投入したときに一気に混ぜるのだという。どばどば〜っと半分程度投入してみる。麺の隙間をタレが通り抜けたあと、表面に残ったのは、浜に打ち上げられたがごとくな・・・・無数のクラゲのような背脂。そこから助言に従い、まぜまぜタイム約30秒。もう油コクしか頭に残らない。それを一気にすするのみだ!




<油と脂のコクに酔うのみだ!>

 
 家族を気遣ってか「ニンニク抜き」にしたが、これは絶対にニンニクを欲する。それに、いい感じで好みな薄醤油な油味と思うが、まぜそばに求めるもののは、極太麺なら「ぶぶか」のような褐色にそまった麺の地肌かもしれない・・・・。されど・・・・ここは武蔵野。武蔵野系油そばの発祥を考えれば、この染まり過ぎないといった選択は正しく、計算高かったのかもしれません。 


 味としては、マイルドで実は思ったほどに脂っこくない印象。見栄えに反して程よい醤油由来の塩味とも思え、ブラックペッパーを好みでかけるていどでも十分に味わえる。されど、脂感は否めず、旨さよりも腹回りが非常にきになり、食っていて気が気でない(笑)。特に少し古いスーツを着たものだから、もともと腹回りがきつい。ああ、明日からはダイエットだなと思えど・・・・・飲み会が控えておったりする。








【麺:つけ麺とは別格な剛麺!縮麺!スベリと歯応えでウニウニと頂く!】


まぜそば用特製極太縮れがクッサリとした歯ごたえ>


 つけ麺のストレート系とも違う、極太でランダムな強い縮れがとても印象的。加水的には中程度で、ひやもりでなく熱がこもっていた状態で、前歯がスパスパと切れ込む。奥歯の歯ごたえもクッサリとした感覚で、麺の風味としても味わい深いものであったかもしれません。





<周囲を蹴散らかすようかにハネる!油でさらにすべり良し>


 もともと、スベリが良いと思われる地肌のうえに、脂のコーティングですから・・・・もう滑ることこの上なしです。すべり過ぎて、弾力が強いので、豪快にすすり上げるたびにシャツにハネが飛び散らないか気が気でなりません。でも・・・・食欲という誘惑に負けて麺をパワフルバキューミングしてしまうクセはぬけません。







【具:油に飲み込まれたようだが、しっかり最後に堪能・・・・ブロックチャーシュー】


 とにかく、油ダレと背脂と、極太縮れ麺に圧倒されて・・・・正直よく覚えていない。キャベツ、もやしの茹で野菜もなかなかであったけど、結局麺を食ったあと最後に残った「極旨チャーシューブロック」とともに、口の中にへと放り込む・・・・・。あ、ここで思うのは、チャーシュー入ってたんだと・・・・自分で笑う。








 総じまして、あっさり煮干し中華そばでも・・・・と思って入って、新メニューに誘われ、深夜に胃袋撃沈したという話。あーーー、10時半回ってこの大量のオイリーは、オッサンにはちときつかった。でも、悪くない。俺がもう少し若ければ。もう少し・・・・残業で身体を消耗していなければ・・・・・。もっときっとおいしくいただけたでありましょう。とはいえ・・・・しばらく、あっさり淡麗系を食い続けて体調整えることとします。なので詠います!




  夜が更けて
  オヤジ冒険 
  極オイル


  煮干しのはずが
  背脂の海
  


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!



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