ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1125】 中華そば 一龍 (東京・下北沢) 中華そば

 ちょっぴり懐かしい敦賀系の中華そば! 私のお袋が福井県敦賀市の出身ということもあって、敦賀の食生活は子供のころから少し影響を受けていると思うのです。たとえばソースかつ丼などは、子供のころから京都の実家で食ってたけど、卵とじかつ丼などは、大学に入るまでらなかった。「へしこ」というクサヤ??でもないんだが、それ系の魚も普通に食ってたし、さつま揚げのことを天ぷらと呼んでいたし。従兄弟がたくさん敦賀にはいて、今では楽しい少年時代の思い出。敦賀は、関西圏へも中京圏へも特急1本で同じくらいの時間で行けるので、関西と名古屋の文化を少しづつ受けていると思う。そうそう・・・・今でもたまに実家に帰って昼飯にスパゲティをお袋に作ってもらうのだが・・・・茹でたパスタを一旦冷ませて、再度油を引いたフライパンで炒めて、仕上げにミートソースをかける。これは、名古屋のやり方だと思うのだけど、真相はわからんが・・・・。そんなことが頭の中を去来しながら、この懐かしい味わいに浸っていた・・・・。







・・・・などと考えながら、今回は「一龍」の中華そばで決まり!下北沢って個人的には縁がなく初めて降り立ちましたが、この雑多な路地続きと若者の雰囲気が入り混じる活気がいいね!ハイセンスなショップと、ネットカフェなどミスマッチが自然でどこかfestiveな空気感。こういう街で青春をおくるのも悪くない。

 








【スープ:よくありそうでちょっとない・・・鶏豚系の懐かしい大衆系】


<鶏豚感覚が近畿圏の余韻!ゆるい鶏白湯とゆるいゲンコツのコラボ?>


 配膳の瞬間、この黄土色の鶏豚スープ! 東京に住んでいて西の彼方の出身者ならではの・・・懐古系スープカラーを垣間見て身震いする。のったり、まったりとした鶏のちょいコラーゲン感に笑みがこぼれる。そして少し豚の特徴・・・・ゲンコツ風なエキス感も薄〜く漂い・・・・ああ、これ昔食った食った!とあまりにもの久しぶりさに涙がでそう(笑)。 モミジ感が少なく粘りが少ない鶏エキス。丸鶏のような崇高さは皆無だけど、親近感丸出しのエキス! そこにチャーシュー仕上げの連産品級豚エキスを超えた、独特の豚個性をにわかに感じますぜ!それらの紐付を醤油ダレが結び付けている程度の醤油の貢献度。決して濃いスープではない。されど・・・濃密と感じさせるプレゼンスは、この大衆系の中では独特です。非魚介系のじっとり大衆ラーメン。




<少し強めの塩気が紅ショウガと混じり・・・・じっとりと!>


 なんといっても塩加減であります。最初から、丸みあるくせに強めの塩ボディー。されど前向きな辛さ加減が良い!動物系エキスとの交じり合いで丸みがでたのだと・・・・最初の内はそう思う。そして、トッピングの紅ショウガのエキスが交じり合った途端に、百万分の一程度に金属的なとんがりを感じる。違和感?と思った瞬間にそれが塩味の輪郭と分かり、そして淡く消えゆく。淡く消えた余韻の内に、本能的にもうレンゲで次のスープをすする。そしてそれが紅ショウガの仕業だとひらめくのであります。









【麺:つよ縮れが弾むようで・・・クッサリと沈む歯応え】


<久しぶりの強い縮れ!外固のようで中身はくっさり感!>


 いいね〜、久しぶりにブリブリの縮れ麺を堪能した気分です。もはやウェービィーという範疇を超えた縮れぶりがナイス!そしてそれと同等に特徴なのは、麺自体の歯応え。 一見、分かりやすい中加水麺かと思えば、いやいやどうして・・・・・意外と外固なのであります。そして、中は・・・・くっさりとしていて、前歯の刺さり具合もスパスパ!っとちぎれます。そして奥歯のすり潰しは・・・・「くっさり」として質実なるその余韻!単なる大衆系のちゅるりんとした余韻とは一線を画するのです。


 麺を食うとき、のど越しを堪能するか、歯ごたえを堪能するか、とても個性が分かれるもの。それはクセでして、アタクシの場合は、歯ごたえ派。そういう歯ごたえフェチな男にとって、この余韻は、「芯を感じない」のに「反発感強し!」という感覚でして、いわばレアな好き系!




<ぶりんぶりんとはねる!薄いラミネートタイプの高速すべり面!>


 外固クッサリとした歯応えで、しかし今回の食後の印象はスベリの方が強い。薄皮一枚、スベリのコーティングを残したような茹で上げコントロールがナイス!しかもそれが外固な歯応え印象とミスマッチ。麺のハネといいますか、口に吸い込むとき瞬間の麺の暴れっぷりで「ぶるんぶるん」とした感覚が、懐かしくもあり、一周まわった斬新感を覚えます。いや、実に楽しい!地肌の白さと、紅ショウガの赤。クッサリとした感覚と高速なスベリ。どれもコントラストを上手く調和しているようで、大衆系の中に懐の深さを思う一品ですな。






【具:個人的に当たり前過ぎるほどに懐古に感じる・・・歯ごたえ系】


 肉汁じゅわーっとした系統ではなく、肉質を噛み締めて旨しと感じるタイプのチャーシュー。薄味なところは京都系なニュアンスも感じますが、より肉厚な感覚があります。周囲の香ばしさはスープにあうようにナチュラルなタレ風味。食欲そそり、あっという間に平らげてしまい寂しさ誘う。チャーシューメンでまた対峙したい。








 総じまして、子供の頃・・・・そんなに食ってないのに懐かしい感じのする一杯でした。京都をはじめ近畿圏では、中華そばと言えばこの程度の濁り感は当たり前。西へ西へと進めば更に濁るか?(笑)とは言え気分転換させてくれた下北沢の夜でした。あーーー、相変わらず、パワハラ攻撃が止まずじゃが、修行と心得て仕事だけはやり遂げたいと気持ちを切り替えます。なので詠います! 




  もう厭じゃ
  現実逃避で
  懐古系


  食って復活
  仲間は多いと




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




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