ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1122】 塩つけ麺 灯花 (東京・四谷三丁目) 特製塩つけ麺

まさにスランプ・・・・(-_-) そういう日がまさにそれ。裏目裏目にことが運ぶ。結果が出てないので、元々不器用な私は、アップアップしてしまって、自分の負の面が表に出てしまった。また、それを執拗に突かれて・・・その男の性格の悪さには、本当に参る。パワハラを受けてしまいましたわ。簡単な仕事をしているのではないのだが、逃げることだけはしないのであります。それは、意地ではありません。プライドでもない。逃げていい結果に結びつくことは、決してないから。わたしは、結構ブラックな環境には、意外にも抵抗力があるのかもしれません。妙に裏返った自信と言うものを最近感じる。一つ悟ったことがもしあるとしたら、非生産的な悩みは害であるということかもしれませぬ。


そして、こういう日には、極上の一杯を食ってリズムを取り戻すことも、最近この一年で知った。理屈や能書きで解消できない負の気持ちは、極上のスープが綺麗に洗い流してくれることでしょう!今回だけは、終電になることを覚悟しながらもこれを食いたかった! 灯花の塩つけ麺!一人深夜で奇声を上げる(心の中で)四谷三丁目!






・・・などと考えながら、この狭〜い店にピットインするのであります。それにしても、カウンターと調理場が近い店はこれまでたくさん経験してきたけれど、このガラスサッシ引戸とカウンターの狭さには、身動きが取れない。そこがまた愛嬌と思える空気感!強い親しみを覚え、思わず「特製」のボタンを押してしまいましたがな ^_^ 。いざ食わん!








【つけだれ:クリアーさと芳醇さが映える!スープ割まで待てない?うまし!^_^】


<明るく透き通った塩だれ!これが塩の「風味」か!?>


ともかく、配膳の瞬間につけだれの透明度に目が奪われますな。この黄の色合いは、何と無く丸鶏の丁寧な出汁とりを連想させてくれます。揺らめきの全体的な表情は、光の加減でまるでオリーブオイルのような光沢です。たまらずレンゲでひとすすりいたしますが、う〜ん・・・明るく広がる感じのミネラル感がええですやん!丸鶏のエキスに結びついとる塩気であるのだが、まるで塩自体がそもそも出汁を含んでいるかのような、サッパリ感なのです。 まさに「塩が香る」。塩自体に風味があるという感覚ですね。




<丸鶏の芳醇さが広がる!豚の香ばしさも交じる!>


それにしても、動物感が非常に濃いのに上品に感じるのです。濁りのなさに複雑な味の組み合わせを感じません。多少の薬味と塩自体の風味。それと丸鶏だけでこんなに豊かにも、芳醇にも感じる。それに、具として投じられている豚の脂身が何気にバーナーの一手間がほどこされ、タレに旨味エキスとして溶け込んでおる。地味にも感じられ、一方で華やか。炙り香ばしさプラスなハイセンス塩ダレ。




<微妙な一味加減と柚子胡椒が見事なエッジング!>


投じたれた薬味が適度で、過ぎない感覚。今では珍しくもなくなったが水菜。それも割と柔らかい部位を使用しており、後味感もフレッシュな余韻。そして、一味が適当に散りばめられ、味わいには出てこないが、全体的な味の輪郭、デッサンが決まった!という感覚で非常に凛として清々しい。








【麺:落ち着きのある反発!タレとよく絡むまとわりつく麺】


<平打ちでやや多加水?モチモチ感程よく!>


さて待ち受ける麺は、やや多加水に傾斜したストレート系。そして、平打ちであります。パスタでいうと、バリラNo7をややふやかした程度。適度によじれて旨そうです。茹で上げ的には、少し芯が残る程度を通り越した感覚を、後追いで冷たく引き締めたような感覚。なので、モチモチ感が主体的なのですが、だれたところは一切なし。前歯のスパスパとした切れ込みも少し抵抗を感じるし、奥歯のすりつぶし感もややクニクニとする。それでも全体的な印象は、モチモチとした感覚。非凡なる平凡と褒めさせていただきたい。





<張り付く地肌!塩だれがまとわり意外に高速滑り>


水切りも良く、こういう時のつけ麺ならではの後半のかすかな張り付き感が愛しい。こういう状態にあるところをズバチョン!とドSのようにつけだれに麺を放り込むのであります。その時の、スープのまとわりつきが・・・・気分的にスープの絡みが良いと感じるもので・・・。全く根拠はありません。塩ダレが絡むと一気にさらさらさらさら〜と滑る。塩ダレの個性その通りなさらさらスベリ。そう、意外にも高速に感じる滑り感覚。








【具:存在感と共に香ばしさがタレに貢献!】


<バーナー炙りの一手間が最後まで残る>


さてタレに気が行きがちだが、チャーシューもなかなかな出来具合なのであります。麺を茹でている最中から、ジュージューと炙られ食い手を誘惑。調理場とカウンターが太陽と水星ほどにも感じる観念的接近度。ですから、あたくしを調理中から、ドMの世界へと誘いをかけるようです。 待ちに待ったその肉二枚ですが、肉の甘みを感じるほどに、香ばしい。花粉症に侵された鼻腔でさえ、肉の炙り焦げた香りに広がるおもいであります。




<緩めの味玉!久しぶり>


さて味玉は、塩だれに付け込まれて薄い褐色に見えるのがいいですね。玉子は、タマゴカケゴハンを例外とするならば、塩で食うのがベスト。期待に応えたウマさが広がる。さて、気がかりは、やや黄身が緩めであったこと。通常ならWelcomeなのですが、あまりにもクリアーな塩スープが濁るかなと妙に気を使ってしまいました。味わいは、うまし!









【スープ割:一気に落ち着いた感じがする昆布スープ割】


一通り興奮しつつも楽しませてくれたあとは、優しくスープ割で楽しみます。昆布出汁の割りスープ。刻み海苔とあられを投じられ、まるでそれは、宴会〆のお茶漬けを連想する。そういう意味では、非常に落ち着きを感じるスープ割。これにたどり着くまで、漬けダレのあまりのうまさに飲み干しそうになるのを耐え忍んだ甲斐があったというものですわ。








総じまして、春の激動前のエアポケットのような瞬間に染み入る一杯。楽しませて頂きましたよ。最近、仲間とたまに飲むのは偶発的にしかできないけれど、それゆえにとっても面白い。そういう偶発的な出会いの一杯が、忘れられんのよ。それは、ラーメンでも同じこと。ああ、出会いに感謝。なので詠います。




  暖かき
  夜風に誘われ
  フラフラと


  足元危うい
  我が身も危うい




お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


関連ランキング:つけ麺 | 曙橋駅四谷三丁目駅四ツ谷駅

街の灯 [DVD]

街の灯 [DVD]