ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1103】 bia bia (東京・東高円寺) 塩ラーメン+ローストトマト

  いつ寝ているのだろう・・・・。まさしく仕事の虫。会社にそんな管理職がおられます。しかし、いつもビシッとしていて紳士的です。愚痴や人の悪口などを決して言いません。会議でも要所要所でポイントを冷静に発言されます。背筋がいつも伸びていてさすがです。それに腰が低い。年下のアタクシにさえ、いつも「さん」づけで呼ばわりです。こういう人格者になりたいものだと、いつも心で思っているものの・・・・やっぱりできないよね・・・・。



さて・・・  なんだかんだで東高円寺駅。地図データを頼りに駅から目的の店へ・・・・。ん?以前来たようなデ・ジャブな感覚。変だなと思ったら、名店「えん寺」の近くでんがな。これまた挑戦的な新店舗計画ですね。これも自信の表れともうしましょうか。やるやん!意気込み! ウッディな店構えが、若者ウケしそうです。店内もカウンターがステンレスになっとりまして、なかなかきれい。カウンター内におわしますご店主・・・・お久しぶりです!芦花公園以来ですね(笑)。そのときと同じ、塩系のトマト入りで今回もお願いいたします!

 





【スープ:溢れるミスマッチ系創作意欲!和洋折衷感がええねん!】

<鶏と魚介がスッキリ!しかも旨味しっかり>

古風な様で、全くのモダンな色合いであります。優しさ第一の半透明ベージュから、少しばかり麺が透けて見えるのが・・・いかにも旨そうな感覚。そんなオーラを配膳の瞬間から垂れ流しな麺顔に、久しぶりの興奮を覚えまんがな。どことなくアンバランスに思えて興味をそそるのは、丼のふちに輪を描く節の粗い粉のような貼りついた浮遊物。う〜ん・・・、見た目は濃いめの鶏煮出しやのに、魚介パンチなニュアンスで、一気に好奇心を食う前から駆り立てなんな〜。

我慢できずにすすり出すと、これまた何とも言えない味わい深い鶏出汁のひろがり! 淡麗やのに、しっかりとした旨味を感じますし〜♫ こってり感を排除したかのようなすっきり感が、とてもハイセンスとすら思えてきましやん。グビグビと飲み干しても妙な後味が残らない絶妙の濃さと申しましょうか・・・、心の中でこの時すでにナイス!とさけびます。

しかしラーメンスープたらしめるのは、やっぱり魚介の味わい。煮干しと言うより、節系に感じるエッジの効いたシャープな魚介感。それが非常に全体の落ち着きを演出しとるのです。しかもこれもまたスッキリしていて、なのに旨味がシッカリとしとる。なんというか、濃い淡麗というミスマッチな感動。ありそうで比較するのが限られる面白いスープ感覚ですな。ああ・・・・そこでどうしても、芦花公園に思いをはせる。




<トマトの酸味でよりスッキリした印象>

一通りスープの庭で遊んだ後、箸休めのごとく名物らしいローストトマトにかぶりつく。その後にほとばしるトマトの汁が、非常に爽やか!そして、スープに徐々に影響を与えるのですが、酸味と言うより、旨味だしとも思ってしまうほどに、あらゆる天然アミノ酸がすっきりして、さらにまろやかに感じる。酢とは比較にならんほどに、淡く柔らかに、ゆっくりとスープを円やかに変えていきます。


・・・・例えるなら、ソーセージとコンソメと根野菜の出汁が効いたポトフに、プチトマトが弾けて軽やかな旨味に変化してゆくかのよう。節系の魚介に、洋風のトマトが実にミスマッチな感動を与えてくれるのであります。思えばこの一杯は、「塩ラーメン」なのであった。そういうカテゴリーを全く意識させてくれなかったことは、すごいね。実は、塩ダレがこの味のフィクサーなのかもしれまへんで。








【麺:繊細な雰囲気と強気な歯ごたえ!】


<極細のカッツリ感ある歯応えがたまらん!>


カッツリした極細麺は、アタクシ好みのド・ストライクなのであります。しかも、ストレートで角麺。地肌も多加水傾向の艶。意外にも、熱とか汁の吸い込みなどの影響度が少ない麺でした。その代わりに、麺自体に風流さと味わいを感じる。


前歯のちぎりでは、最高とも感じるクツクツとした感覚が鮮やか。反発と言うよりマイクロサイズのぶるん!とした歯ごたえが束になった感覚。奥歯のすり潰しの直前まで、はりを感じますし、喉越しに至っては・・・・・恍惚に浸ります。




<どことなく繊細!ハイセンスと素朴さの融合>


素朴と感じるのは、魚介の粉の張り付きか、はたまた全粒粉の欠片か判別がつきにくい、その微妙なまだら模様なのか。それが、枯山水のようにどんぶりの中で、緩やかに泳ぐのです。その角ばった稜線の流れに繊細さを感じますが、粒粒したところが逆にハイセンスとも受け取れる。つるつるしたところは確かにラーメンなのですが、見た目は支那そばか白目な和そばにも感じまっせ。なかなか、風貌からして麺好きなオッサンの心の柔らかいところをつかんできます。





【具:エンタテイメント性あふれますがな〜】


<ほどけるばら肉!余韻もナチュラル>


 これくらいの厚みであれば大満足!関東ローム層のようなビジュアルばら肉が、ほぐれて、崩れて、舌の熱で脂肪部分が溶けて味蕾全部を覆い尽くす・・・。タレの味付けもあまり醤油っぽく過ぎず自然。肉の味わいを妙な脚色をしないナチュラルなうまさが、ほんまええ感じです。今度は、スペシャルラーメンにしたろかしら・・・・。もっと多量の肉に埋もれてみたい・・・・。



<最高のミスマッチ!出汁のようなローストトマト>

やはりトッピングというか、麺顔のインパクトはこれです。ローストトマト・・・・芦花公園近くと、阿佐ヶ谷あたりの青梅街道の店以来、あまりお目にかからない食材。でもラーメンラバーには、ミスマッチ部門では定番とも思えるテーマ! ローストされてトマト自体の味が凝縮され、酸味もどこかしらフルーティーに感じ取られます。スープに溶けて更にうまし!微妙なゆるゆるの歯ごたえもまた面白い!分厚い切り口がこれまたええねん!








 総じまして、しばらくラーメンの数を減らしていただけに、久しぶりの創作系・・・・崇高な一杯は、身にしみましたわ(笑)。もちろん近場もええ店あるねんけど、やっぱり、たとえ少しばかりでも遠征して、新規開拓するってのは気持ちのええもんです。ああ・・・・週末だけのラーメンラバーなアタクシ。今年はそんな感じの活動ですね・・・・。なので詠います!




  寒空に
  疲れモードで
  まわり道



  とまとの酸味
  とまそん和む




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌! 今日も本当にごちそうさまでした。





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