ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1099】 つけめん処 あすなろ食堂 (東京・武蔵野市) とまとらぁめん

 会議が多い場合、自分のデスクワークをする時間が苦しい・・・。だから夜に集中するのだが、デスクに居れば居たで、いろいろと相談とか受け付けたりする(苦笑)。あまり効率よく仕事ができなかったりします。なので早朝に出勤し定時前にあらかた片付けるのが私のワークスタイルだったのですが、オフィスが移転しテナントビルの都合上それができなくなりました(泣)。よって最近は、早朝営業のマック等で仕事をしていたのです。しかし、これもまた空しい・・・。結局、最近は朝起きたら自宅でPC立上げて、業務処理をし、適当に人並みの時間に出勤することにしています。


 この少しばかりの生活パターンの変化により、いいことがひとつできました。朝、家族そろって朝食をとることができること。やはり、早朝にどこかで朝ラーメンするより、家族そろってご飯とみそ汁という方が、健康的にも精神的にも満たされるというもんです。嗚呼・・・・食べ物が染み渡る・・・そういう温かさを感じて、出勤を始めます。つくづく思うのは、仕事より家族。そう感じる自分の幸せのために、私は結局は仕事を頑張るのだとね(家族のためというのは、少しエゴなので正確ではないと思う)。


 などと考えている中、先日、とてもホームメイド感に溢れる一杯に遭遇いたしました。それがこれ!ラーメン食っていつものとは違う優しい気持ちになった。 









【スープ:鶏とトマトのトロみ感!・・・そして+アルファで更に優しく】


<ホームメイド感あふれるトマトスープ!甘みが旨し>


 配膳の瞬間、顔がほころぶような感覚です。この優しさが溢れる麺顔というか、これは女性ウケも必ずいたしましょう。とまと系はつけめんで押しているこのお店ですが、イメージ的には確かやさしい味わいだったか・・・・。それが、ラーメンに変化いたしますと、より一層やさしさが強調されます。その風合いはまさにホームメイド感!ひとえに「やさしいとまと」と簡単に語るが、それはトマトの酸味をどう丸く表現するかの問題としたら、これはかなり最強な部類ですな。誤解を恐れず表現するなら、どこかトマトクリームソースにも似た丸みあるトマト感がナイスなのです。


 話は少しそれますが、実はアタクシ、手作りパスタが趣味でして、今でもたまに粉から打ったりします。なのでソースもそれなりに自家製でつくったりもしますが、ある日ポモドーロを作ろうと思ったら、手が滑って生クリームが入り込みトマトクリームソースに変化してしまったのです。これがまた旨くて、それ以来トマトクリームソースが十八番になったのですが・・・・。ポモドーロでいかにやさしい酸味を表現しようとも、クリームのまったり感と、トマト酸味との結合には「丸み」では及びません。そんな記憶が蘇るほど・・・・、このラーメンのトマトスープの丸みが優しかった。その感動がまさにホームメイド感なのでしょうな・・・。


 胃が休まるようなしっとり感。粉チーズが適度にスープに溶けて、淡い風味となって鼻腔をくすぐります。トマト成分とどこか乳製品との結びつきで丸いと思ったのですが、その乳製品とは果たして粉チーズだけなのだろうか・・・。でもこのスープカラーに、はっきりとした乳製品の色合いは出ていないから、この味の丸さの正体は何なのでしょうね・・・。



<適度なとろみがスープ感を高めある意味スープパスタ!?>


 また・・・この「とろみ」が何とも言えないのです。こちらは鶏系の専門店なので、トロミとくればモミジとすぐ発想するものの、そういうベトベトしたまとわりつきが非常に少なく、それがトマトの中和的役目なのかは不明。されど、粉チーズの助けもあってか、ナチュラルにして緩やかにマッタリとした粘りを感じます。



 スープの表面ではなく、スープの中に細かい気泡があるというところも特徴的です。クルトンの浸透もとてもゆっくりとしていて、半分べっとりとスープを吸い込みながらも、中はまだカリッとしたところもあって、浸透の遅さもその粘度からくるものと推察。それがまた、いつものサッパリ醤油ラーメンとは違った体験として新鮮なのでしょう。3行でまとめえるとこんな感じ。



   優しさ溢れるトマトの甘み

      箸が止まらぬクリーミー感覚

         スープパスタならぬスープラーメン???



 こちらのお店らしい演出で正直ほっとした感じ。チリ系とか、強酸味系なトマトは、似合わないなと思っていたから・・・。このトマト感は、お店の看板になると思うのだけど・・・・、かなり好き!






【麺:つけ麺適合タイプと思いきや・・・熱ダレに強くラーメンにもマッチ!】


<細さ・色合いがまたパスタとしても自然>


 麺の細さがまた・・・パスタを連想してまうがな(笑)。スパゲッティからは少し細めの感じ。それでいて麺がしっかりとしていてスープに負けていない・・・・。よくスーパーで売っている茹で時間が短くて済む細めのパスタがあるが、あれと同じくらいかな。でもスーパーのそれは、いつ調理しても出来映えが中途半端になるというか、すぐにアルデンテを越えてしまい感触に残念感だけが残る事が多い・・・。それを思うとこの麺は大したもんで、最後まで麺の中心部分のグニリとした部分をキープしていて中々良かったのではなかろうか・・・。



 この麺は、つけ麺用に冷水で〆るとこれまたいい腰つきを発揮するのですよね〜。なので、あつもりというか、ラーメンではどうかと少しいつも心配にはなるのだけど、この一杯の中にあっては、優しいながも個性的なスープを受け止め、相性は合格ではなかろうかと。



<麺密度ありつつ若干柔らかに感じるクッシリ系>


 つまりは、麺の密度が高い、潰し込みが効いているということに尽きるのかと・・・・。自家製麺だとしたら、手が込んでるなと思います。圧延の回数が若干多めとはいえ、全部となるとかなりの手間だからね・・・・。ホームパーティでパスタなどを披露しようものなら、かなりの時間パスタマシンと格闘することとなり、手を抜くとその分しっかりと出来映えに反映するからね・・・。なので、このアツアツぶりなスープとの絡みでも、熱ダレせずにほんのりとクッシリと感じさせるってのは、相当品質が高い麺だとおもわざるを得ません。3行でまとめるとこんな感じ。



   つけ麺クッシリ系な麺が汁系でも大検討やんけー

      パスタを連想させるけどしっかり拉麺してるやんけー

         熱ダレと汁の浸透の影響・・・単なるワシの老婆心やんけー



 けーけーけーけー、いきなり関西弁でゴメン!でもいきなり関西人の血が騒いでしまうほどに、武蔵野地域なりの粉文化を俄に感じますな・・・(けーけーシリーズ化したろかしら:ウソです)。







【具:洋方向へとの割り切りも感じバランスも良く】


 鶏のもも辺か・・・ブロック部を上手に展開したような一枚肉が、薄味上品な味付けで好印象。グリルっぽくしていないところが、またスープとの相性ではグッド!チャーシューというと何にでも焦げ目を付けたくなるところをよく気持ちを抑えました! また水菜とフレッシュ玉ねぎをふわっと盛りつけたところもナイスで非常に麺顔に似合っています。海苔を付けなかったところがまた個人的にはプラス。


 意外にも・・・メンマがスープに合っていた。水菜の下敷きになっているのですが、大きめのものが2本、醤油味かと思わせる深い色合いで和の存在感ありありです。なので、全体感にマッチしないだろうなと思い食うと、いはやはどうして、味の喧嘩はまったくせず、むしろ良く調和していたという印象。歯応えも固いところなく、かといってフニャっとせず、中々のコリコリ感でした。3行でまとめるとこんな感じ。



   一見アピール度が低い鶏が実にいい仕事ぶり

      オニオンはフレッシュゆえの歯応えと甘みがグッド

         重鎮とも言えるメンマも全体に馴染んで絶妙のコラボ



 どこにでもある演出なのですがね・・・・それでも精一杯感があり、しかも満足度合いもありまっせ!やっぱ・・・応援したい店やね!!






 総じまして、年越えてもう・・・パッチが必要と決意さえするこの寒空に、温かいとまとのラーメンはまた格別であったという話です。こちらのメニューは、少し前に新規開発されたとのこと。実はもう少し早くに訪問すべきだったのですが、昨年のGWにプチ引越しをいたしまして、通勤経路が変わった影響もあり、今回まで放置しておりました。されどやっぱりホームに帰って来たような安堵感が溢れるお店でして、ご店主ご夫婦の明るさが、また冷えた体に沁みるわ〜。アタクシが平日帰宅できる時間は閉店なさっておられるから、またの訪問も難しいのだけど、ちょくちょく通って暖かさを分けて欲しいなと思うこのごろでした。なので詠います!





 寒空に
 南風誘うか
 とまとめん


 優しい味わい
 笑顔重ねて





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。



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