クリスマスシーズン・・・・。家族サービスの買い出しで吉祥寺に出没。それでちゃっかり一杯食おうという考えですが、どこも行列でっせ・・・。一圓本店は、昼過ぎだというのに6名の行列。近くのカレーつけ麺の店も満席で・・・もはやラーメンを諦めるかと、居酒屋ランチへ切り替えてもどこも満席。やっぱりラーメンが諦めきれんと思って踵を返すも天下一品も満席。その向かいも満席。関西人には待つという考えが少し薄いのです。とぼとぼと歩いていると・・・・「とりそば」の宣伝が目につき「あ!」ってな感じで思わず入店すると、砂漠の中のオアシスの如く空席が一つだけ空いていて、もう即決ですよ。鳥料理専門の居酒屋風な店。そういえば・・・・鳥の唐揚げやカツが有名な店だったと記憶の扉を後から開けたりしてる(笑)。
【スープ:大衆老舗の隠し玉的・・・〆の一杯】
<まさに鳥料理専門店ならではのまったりとしたクリーミー鶏白湯>
鳥専門店といっても大衆居酒屋なのだけど、鳥専門とあって手羽やカツ、唐揚げや焼き鳥。ランチタイムには親子丼までとメニュー豊富です。おろしポン酢で焼き鳥と酒などを頂きたいと・・・・お昼時に余計な発想も浮かびますが、そんな中で「とりそば」の存在は・・・・おそらく「〆としての一杯」として開発されたのでしょう。そんな思いを配膳までの間で推察してまつのでありました。
配膳の瞬間はやはりメニュー写真の通りシンプル!しかし、写真よりずっと鶏白湯の白濁が濃いですね〜。まるでバターを溶かし込んだかのような・・・・アイボリーホワイトがさすがです。ずずっとレンゲを持ち上げると、中々濃そうな鳥エキスぶりです。博多系水炊きよりもやや黄色がかった感覚。クチに入れると・・・・実にクリーミー!鳥骨の髄エキスのエグミに近い部分など、一切ないのが秀逸!それに見た目以上に重く無い!これは、最後に残った鶏水炊きの残りに中華麺を投入する、あの感覚にも近いもんがあります。なるほど・・・きめ細やかさもさすがですし、ストレスなく鳥を煮出したスープぶりが全面にでております。
<塩分控えめとすら感じるモミジ排除なすっきり感もありなむ>
それにしても、濃厚なのに口の周りにまとわりつかない所作がなんともいい感じ。それがクリーミーさと結びつくのですが、モミジ系のこってり系でなくここまでこってりなのにスッキリと仕上げるのです。なので、塩分控えめのようにも感じ、鶏の旨みが塩気と感じるハイブリッドな感覚がナイスですやん!こういう鶏白湯もあったんやね〜。年季を感じる。
「鶏白湯」は、2012年にはちょいとしたブームだったような感覚です。特にあっさりと洗練されたものと、こってりと洗練されたものが、それぞれ腕を競ったような年だと・・・・。されど、この一杯については、昔ながらの〆の一杯としてひっそりと実力を磨いていたというスタンスでして、知る人ぞ知る鶏白湯なのでしょう。歴史を感じるまったりさに乾杯!
酔っ払いには勿体ない上質な鶏白湯
クリーミーにしてあっさりとしたテクニック
鶏白湯ブームには関係ないといった気の置けなさ
今度は・・・・やっぱり焼き鳥や、チキンカツを食いたいと思う!タルタルソースで食いたい鶏料理たち!
【麺:よくある系ですが、めったにない相性の良さです】
<多加水系でやや平打ちな形状が妙に馴染む感覚>
麺は、多加水系のやや平打ち麺で、ちょいとイエローに輝くのがかわいげがある感じです。少し柔らかめに感じるコシですが、クチリ!とやや弾力的に感じるのは、やや平打ち系が捩れているためか?これが、妙に納得のいくコンビネーションでして、ここで加水が低めの麺だとちょっとイメージにも合わないような気もする・・・・。まさに、繰り返すようですが、鶏好きの残りの出汁に投入するあの感覚を連想させるのです。いや逆に、この麺だから、スープをそのように感じさせるのだろうか(笑)。
<スベリより・・・スープを食っているという感覚にさせる一体感>
スープとの一体感と申しましょうか。どんぶり直付けに近い形でクチを寄せてこの麺をすすりますと、一気にスープと取り込みながらも麺が勢いよく口内にぶっこんできますので、その感覚はまるでスープを食っているかのごときです。ときどき、この食べ方は、蒸せて地獄に陥りますので、お勧めはできませんが、とても麺とスープの相性を確かめられ、かつ美味しくいただけると思っています。とくに、麺の地肌にスープが乗っかるように・・・・非常に持ち上げがよろしい麺なので、やはり相性は良いのではと判断いたします。
どこでもありそで・・・そんなにないその相性
スープとの渾然一体間がナイス!と吉祥寺で叫ぶ
気楽さと明るさが一番なりとしみじみ思わせる麺
身近な大衆系が実はすごいと思わせるところが好きやね・・・・。やはり、いい飲み屋には、いい〆があるわ(笑)。
【具:エキスを出し切った肉に・・・逆に染み入る鳥エキスがナイス】
多くを語ることなかれ・・・。こちらの肉は、スープ等ベースに貢献し、適度に脂の抜けたようなところがまたいいのです。そこにスープが逆に入り込んで・・・・別のうまさに変化ですな。このほかに、卵やネギを投入する手もあったのですが、この一品は鶏塩そば的にシンプルが一番のようなきがしたもので・・・。
思わず「おつかれさん」と語りかける鶏肉
汁を吸いこんで再びゾンビの如く蘇るその旨さ!
鶏のみでお気楽極楽〜と言いたいその存在感に感服!
総じまして、やっぱり今度は呑みで行きたいこのお店。ランチでもいいかも!この日はたまたま売り切れだったチキンカツには一度はありつきたいっす!アタクシ、チキンカツに限らず・・・・何でも「醤油」をかける派なのですが、和からしなども大好き。チキンカツと、とりそば!両方食ったら何カロリー(笑)。なので詠います!
すれ違う
人ごみの中
笑み多く
我笑みもらう
休日街角
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!