ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1078】 さっぽろ純蓮 恵比寿店 (東京・恵比寿) 正油

 今週の数少ないラーメン体験の一つです。本当に先月ほど印象に残る忙しさは・・・これまでで無かったと思ってたけど、今月の方が忙しいがな!単に業務に追われているというのとはワケが違う・・・・。これ以上言うと嫌らしいか(笑)。この一杯を食った月曜日の夜から・・・・地獄の日々が続いたのであります・・・・。記憶を元にレビューしますので、或る程度の脚色は、お許しいただきたい。

 





【スープ:豚コクと炒めテクニックが・・・素朴で秀逸!!】

<豚コク&ラードが実にじっとり&マッタリ>

 ラードの膜がシンボルのようなこの一杯ですが、正油においても少し滲んだような透明の膜は、健在です。見るからに豚の骨と肉の塊からジックリとエキスを煮出した感覚。すりガラスを通してギラついた油のごとく・・・存在感を示しますかな? 普段、この系統では味噌を定番のように食ってきましたが、こうやって正油にすると、豚のベースがよりハッキリと認識できますね。くさみが一切なく、動物系の味わいが舌にじっとりとまとわりつくようなファーストタッチです。それでいて、しつこく無いので、味の余韻が丸い。塩味系の旨味というより、動物系の甘みという感じが後口として広がります。これが、ラードマジックか?? 油の旨味が素朴のようであり、そして健気な感じで伸びやかに受け取れます。ストレスを与えない脂の抽出が、一気に炒めのテクニックで別世界へ昇華!・・・という世界観がありそうで、なさそな雰囲気〜。


<正油に結びつく甘み〜玉ねぎの甘みもほのか>

 この手の正油の本領発揮は、正油味と甘みの一体感でしょうな。 自然な甘みと言いたいところだけど、それだけでない炒めの甘みという感じの何かがプラスされとると勝手に思い込むアタクシ。まずは、この甘みは玉ねぎの炒めから来る甘みが一目瞭然でございます。それも焦げ目の香ばしさを一緒に運んでくれまんがな。味醂の甘みもあるのかと勘ぐるほどの、正油のエッジング。塩気だけじゃない正油の奥義を垣間みたような気分です。正油って万能! だって辛さを与えるにもグッドで、甘みにもよく合う!そして・・・・溜まり醤油のような発酵まろみについても良い仕事しますしね〜。ともあれ、炒め油が香ばしく漂う正油スープは、ハイセンスな恵比寿の街並に背反するように・・・・・素朴な味わい、佇まいを醸し出すのであります。

 



     都会の喧噪の中に素朴が息づく正油感覚!

       甘みと炒めの香ばしさで緊張をほぐす都会のオアシス

         煮干し醤油系とは対極的な、動物系正油!北の大地馳せる思い



  嗚呼・・・、引退したら北を巡ろう。厳しい寒さの中で息づく熱い思いが凝縮する一杯を食ってみたい。それも寒い日にね。  
  



【麺:工業製品のような緻密さを感じる完成品ですかな?】

<まさにプラスチックなイエローでんな!>

 サイケデリック・イエローと言うよりも、どこか工業的なプラスティックを連想するようなイエローでんな(笑)。正油を潜ったその麺は、通常なら飴色、鼈甲などと洒落た形容を使いたいもんですが、どこか愛らしいほどに、Francfrancで売っている小物のようなイエローを彷彿とさせますわ。また、縮れぶりがイエローを際立たせるというか・・・・・。ええ感じやん! 大阪芸人で例えると、笑福亭笑瓶・・・・・ニッチなところで言うとタージンのメガネのフレームを連想させるイエローぶりがナイスです!(完璧に関西人の感覚やん)。 地肌のきめ細やかさを語るのも奥がましい程の光沢がさすが!これらは、アルカリの成せる技か・・・、化学反応でしょうが、この感覚は、100%許せるのが不思議ですね。完璧に・・・・この麺にハマってしまって、大盛りをしなかった事を悔やみます。


<潰しこみが効いた歯応え麺>

 カッツリとした歯ごたえと言いましょか、実にはっきりとした歯ごたえであり、角麺縮れであるため、調子に乗って思いっきりすすり上げるとワイシャツにハネが飛び散りますから注意が必要ですね。前歯の刺さり具合は、スパスパとした感じなのですが、身に覚えのあるはっきりとした抵抗感もあり、短いタイミングで千切れほどけてゆきます。すべりは言わずもがな・・・表面の光沢からつるつる〜っと一気に奥歯方面までスライディングしてまいります。そしておもむろに臼歯ですり潰しますと・・・・グニりとした感触にまた微笑んでしまいそう・・・・。この手の麺の練り水が独特というのか・・・多加水にして潰し込みが強い?麺密度が高い??というような感覚でして、こういうのは確かに麺好きとしてはたまらんのですわ!



   飴色に輝く色合いにアメージング!

      カッツリとした歯ごたえが感性にピッタリとハマる!

         そして思わず強烈にすすり上げてシャツを汚して泣く・・・・



 この手のラーメンを食うときは、マイエプロンを持参して食いたい(そんな奴おらんやろが・・・)。




【具:炒めの風合いがこの一杯を物語る】

 鍋での炒めがこの一杯のすべてだと思うのですがいかがなものでしょう? 炒めた野菜・・・特に玉ねぎが半透明になるまでしっかりと熱が通って一部焦げたところなんて、甘さと芳ばしさがとてもうれしく、スープにエキスが溶けて・・また貢献度合いが高いのです。それに、もやしもやさしさを醸しているし、何気にネギがフレッシュでこれまた味わいの中にちょっとしたクリッピングポイントを提供しています。メンマも安っぽくないし、そして、チャーシューもロース部がなかなか良い仕事をしておりまして、量もまずまずと言ったところでしょうか?



   炒めてさらに昇華するさっぽろの具たち

     甘さがより芳ばしく感じるテクニックに魅了

       素朴な具たちの仕事ぶりに食ってるアタクシ恵比須顔



 そういえば、ハイセンスな恵比寿駅近くということで、店内もとても感じよく清潔感もあり。飲み屋か洋食店の居ぬきのお店なのでしょうかね?




 総じまして、帰りがけに非常に重宝する実力店。それもあの純連系ですからね〜。これからより一層寒くなりますし、利用頻度が高まるかもです。味噌は定番ですが、今度は一度、塩を食ってみようかしら・・・・。ともあれ、この夜は胃袋から温まりましたわ・・・・。なので詠います!



  襟立てて
  寒さをしのぐ
  帰宅中


  思いをはせる
  北国の麺



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




東京都渋谷区恵比寿4-4-1 セント恵比寿ビル1F