ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1077】 一圓 三鷹北口店 (東京・武蔵野市) 担々麺

週末は・・・殆ど寝てました・・・。土曜日はいろいろ事情がありまして私事をこなしたのもあり、日曜日は、寝て起きて食うだけ・・・。二回目に起きたとき、そこに家族はおりませんでした(笑)。しかし、腹が異様に減りまして、さりとて体力も無く、チャリで通える範囲のこの店に突撃。微妙な時間にでも通し営業してるこの真面目さに感謝!






【スープ:酸味が先行し、辛さがあとから虎視眈々とやってくる担々スープ】

<酸味先行の珍しい展開>

大衆中華の調理麺、となれば個人的には、タンメン、麻婆麺などをおもいつくものの、なぜか咄嗟に担々麺という店側にとってはハードルの高いをちゅうもんです。このジャンルとしては、本場四川に通じる痺れ系でアピールがもはや主流ですから。はたして、花山椒なる華麗なるものは期待薄とはいえ、店側のセンスがダイレクトに伝わるもんです。

さてその味わい傾向ですが、芝麻醤系の健康的ゴマ甘さが先行するかと思いきや、事実としては、酸味と味噌に似たまったりコクが先行いたします。そして花胡椒のような痺れは皆無。黒胡麻メインのような、グレーっぽいベースに赤さが「キター!」言わんかの如くさすスープカラーが印象的です。酸味が味噌と結びついたかのような発酵に似たまったり感。シャープな印象は辣油からくるものと推察されます。


<痺れ排除なスッキリ辣油エッジング

辛さは、ほぼ辣油からくる? シャープ系の中に、じっとりと感じるエッジングが占めます。挽肉炒めと豚骨スープの余韻もかすかに感じるものの、酸味と同格に辣油の個性を認めます。痺れ排除なだけに、すっきりと酸味と辛味がスマートです。そして仄かな塩味も認めることができて、大衆系担々麺の醍醐味を思い知るという感じでしょうか?ゴツゴツしたひき肉炒めの固まりを噛み締めるたびに滲み出る肉味でまたうっとり?調子にのってゴクゴクと飲み干そうとすると蒸せる(笑)。その一見間抜けな一部始終が、週末のゆとりから自然とわきおこる笑を誘う・・・といった感じでしょうかね〜。





【麺:普通の中多加水麺が担々の中にあっては印象が変わる】

<モワッとさせてスープを中和する印象>

 量産的な黄色い中華麺でもなく、かといって崇光系な低加水標準麺でもなく、見慣れた風貌のストレート麺。されど、担々麺としての役割としては、どこかいつもの麺が、かしこまったように見えますな。エヴァに出て来る赤い海を彷彿とするスープに浮かぶ、使徒のような別格な存在感を示す白めがちな麺。麺を箸でリフトすると、もわもわ〜っと浮かび上がってきます。そこから4〜5本たぐって、麺をすすり上げ、前歯で処理すると・・・モワッとした歯応え?? スパスパといかなくとも、クッサリとして千切れる感覚が、手作り感を醸し出します。



<クシリとした歯応えからやんわりと表情を変えます>

 クッサリとした前歯感覚から、徐々に奥歯へ運び込み、すり潰しの段階にかかりますと、そこにはクシリとした感覚がまたある・・・。満足げに食べ進めて行くうちに、徐々にまた変化してゆき、時間とともにやんわりとした表情をたたえます。そう・・・汁を吸い込み始めたのだと認識いたしますし、それと同時にスープも麺の風合いを受け止めて、ややマイルドになったかのよう。後半は、やさしさが先行するやさしい担々麺に変化したかと思うと、面白い時の流れを感じます。





【具:意外とキノコが活躍するのです】

 具としては…ひき肉より、キノコ類が印象的。えのき茸、ブナシメジ、そして生椎茸。それらが割と小さめに切られて歯応えとか舌触りに面白い変化を起こします。そして何より・・・キノコのエキスもスープに貢献しているのを何となく感じて、尖った辛さも和らぐよう・・。担々麺にて、キノコの性能を感じたのは初めて。いやはや・・・大衆系担々麺というのもなかなか面白いもんです。





 総じまして、お疲れモードが一気に吹き出し、遅めの昼食かおやつかわからんような時間帯にあって、ちょうどええ大衆系担々麺。まさに地元の愛すべき味。老若男女が集まりて、夜な夜なプチ宴会を始めては、低価格で腹一杯になって帰って行く店に、昼間に独占状態で和む〜。でも・・・・ちょっとさみしいかな・・・・。仕事で家庭を犠牲にしてはならんが、もう少しオレに家族が付き合ってくれてもよいではないか(笑)と思うとよりいっそう寂しさを覚える・・・・。なので詠います!



  目覚めれば
  昼間の自宅
  朦朧と


  ひとりさみしく
  遅めの食事



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。