2012年度上期終了!まさに・・・激動の半年間でありまして、締めくくりにどこか都内の有名店で締めくくろうと思ったのですが、時間的に無理でした。なので自宅方向で最高に思いつくこのお店に訪問します。この半年間は・・・・一生忘れないと思います。なのでこのタイミングでは「適当」なところで一杯ということはしたくなかったのだな・・・・(笑)。
【具:巷の「野菜そば」とは趣を異にするトッピングです】
1)ゴージャスな野菜トッピング
まさに野菜が主役な一杯。配膳の瞬間の山盛り野菜にどことなくハイセンスを感じます。それもそのはず、野菜の種類も豊富ですし、その選択もナイスです。定番のモヤシ、人参、そしてキャベツは言うに及ばずで、水菜も最近では珍しくもなくなりました。アタクシは、何気にベビーリーフを散らしているところと、レタスの軽い炒めのテクニックに泣くのです。歯ごたえがしっかりしていて、ヘタっとしたところが少なくて凛とした感じです。
それにまた、キクラゲも言うに及ばすで、小さめのブナしめじが投入されとることでかなりのポイントアップ。それにまだ飽き足らずの如きで・・・・エリンギか?、ポルチー二茸?が少し散らばっている様子。コリコリとクニャクニャ感覚が、野菜のシャキシャキ食感と入り交じってまた楽しいです。
2)脇役と呼んではもったいないチャーシュー
チャーシューも今回だけは、脇役に追いやられましたね(笑)。されど、相変わらずの肉厚で柔らかい仕上がりでして、筋肉質のきめ細やかさが高級感を漂わせています。何時もとは違った部位でして、脂身が皮と一緒に付いているようでプルンとした感覚と脂の旨味が分厚く舌に染み渡ります。また繊維質はまさにテンピュールのようでして、ハグハグと食ってあっという間に千切れて行きますわ・・・・。
炒めとサラダの共存といった感覚がナイス!
いろんな食感がオーケストラの如くそれぞれでも全体でも楽しめる
さらにキノコの旨味と食感が加わり、まさに見映え通りな立体的な旨さ
前回訪問時に隣で食ってた一品を、今こうして周回遅れで食してみましたが、これならどこか健康的にすら思えて来ます。なので、ラーメン食って健康を維持するなんて、この一杯なら簡単にできそうと思えて来ます。
【スープ:野菜も出汁と心得る・・・淡麗系醤油】
1)淡麗醤油の上にさらに重なる野菜の汁
やはり何時ものサッパリ淡麗醤油のキレが良い! サッパリ動物系の煮出しに・・・・魚介は節と昆布系でじんわりとした旨味が支配する淡麗さがナイスと言えましょう。されど何時もと若干違う・・・さらなる優しさを今回は感じますね〜。そのため、食べ進める度にいつもより軽い濁りを感じ始めます。そして何時もの味わいに加えて「野菜の出汁感」の存在がいいですよね〜。健康的でもありますし、精神的にもよいです(笑)。
2)醤油の酸味も柔らかく
ただ、野菜の出汁で角が丸くなったとか、淡くなったという感じが心配されますが、醤油のいいところも失われてはいません。むしろイキイキ。特に醤油由来のあの「酸味」エッジングには衰えを感じません。この快感を求めて、レンゲですくうのがじれったくなって、結局は丼直クチつけでグビグビとスープを一気に飲み干してしまうのですが(笑)
サッパリ醤油に更にやさしさを与える野菜汁
受け止めるベーススープの性能の良さを再認識
いつまでもキラキラ光る見映えと酸味が映える崇高系醤油!
うーん、最近ここへの訪問の回数が一気に上がっていますが、どこ行くか迷ったときには、西荻窪に落ちついとるのは、このスープのせいか?それとも・・・・。
【麺:野菜の歯ごたえがあろうとも・・・・凛とした存在感】
1)このカッツリさは野菜歯応えにも埋もれず
これだけ具沢山で役者揃いな野菜にあって・・・・麺のカッツリした快感がしっかりと確認できます。主張に衰えを感じません・・・というかいろいろな複雑な歯ごたえに埋もれていません。密度感としなやかさのバランスでいうと密度感が勝つイメージですが、熟成度が十分に進んでいるため固くも感じずです。むしろカッツリと受け取れるのでありまして、見た目もしなやかに映ります。
2)やや汁を吸ったしなやかさを楽しむ
カツリカツリとした歯ごたえが、時間が経つにしたがい少しづつ変化していきます。もともとそう汁を吸い込む系でないのですが、やがて、クシリクシリとしたややしなやか度が増すイメージ。最後の段階では、そこそこ汁吸い状態でクニクニという塩梅に変わります。その一連のプロセスが、野菜の中にあってもいろいろと歯ごたえが楽しく、恐らく野菜も時間によって熱と汁を吸い込むためでしょうが、中々最後まで楽しませてくれます。
質の良さを感じる密度感ある歯ごたえ
野菜に混じっても凛とした個性は衰えず
熟成度を感じてしなやかさを知る、そして汁を吸って滑らかさを知る
いやはや、改めて考えるとアタクシを強く惹き付けているのは・・・どうもスープよりも麺のほうかもと思うこのごろ(笑)。どっちも崇高系に旨いのですが、スープ好きと自負していて、やはり麺も旨しと当たり前なことを再認識するのです。
総じまして、気分的にこの半年の中で一番ホッとした一杯でありましたかもです。ラーメン以外の要素が大きいのですが(笑)。それでも大切な節目で食いたいと思って・・・それに十分見合った一杯でありました。これから・・・こういう一杯を重ね続けたいもんです。なので詠います!
嗚呼やっと
ここまできたぜ
決算期
まさに激動
一生忘れぬ
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。