【今週のラーメン１０１５】麺恋処き楽（東京・御成門） ◯得中華そば・中盛

　　割と会社からの帰宅路として利用しやすいロケーションなのですが、最近は、一刻も早く帰りたい一心です。だから・・・気兼ねのすくない週末に訪問してみました。やっぱり翌日出勤するのですがね（苦笑）。　　

【スープ：まったく嫌みがない豚魚という感じです！】

１）王道の豚魚スタイルが上品

王道の豚魚とはまた抽象的すぎるのだけど、やはりそれは、優しくマットなベージュブラウンと、その適度なバランス感じる濃厚さが見てとれるということなのでしょうかね。関西時代にハマった「玉五郎」、三鷹駅を利用するものとして「文蔵」、その他各地の大勝軒系を連想しますが、これもそれに似た「安定感」を感じます。まあ、やさしいけれど、それなりのオーラも感じますし、それを上品と感じるのかもしれません。そんな第一印象です。

２）濃厚のようでさらりとした味わい

飲むと意外にさらりとしている！なのだけど、しっかりとした豚のコクと、魚介の香ばしさをほのかに感じる・・・。動物系のニュアンスをそのゆるいとろみにも感じます。これは、モミジとは違った感じかな・・・？。仕上げに追いだしのようにゲンコツを重ねたような、豚のとろみを感じますが・・・・不明。鶏ガラより明るく豚の煮出しを感じます。

何かと言っても、さらりと飲めるのは、魚介が細かく粉感が少ないため。そのため、香ばしさというパンチも少ないわけですが、最近の豚魚の流行りは「原点回帰」と言いましょうか、さらりとしたオーディナリーさがスタイリッシュとも言えますな。

３）柚子が嫌味なく栄えます

スマートな豚魚ゆえに、ほのかな柚子皮がフレッシュにもイキイキと感じます。嫌味ない爽やかさが、柚子嫌いな方にも抵抗なく食せる感じがします。ネギの細かい小口切りも風味感じやすいですし、なかなか風味が楽しめる豚魚という出来栄えでしょう。

【麺：これは広く人気を博しそうな・・・多加水モチモチ！】

１）多加水中太ストレート！典型的なモチモチ＆ツルツル

この一杯の考え方としては、「分かりやすさ」と「やさしさ」かと。スープ然り、麺においても・・・・。この麺は、非常に懐が深いと思うのね・・・。このモチモチぶりは、多加水にしか出せない友好的な個性ですし、女性にも確実にウケる！と思いたい。ランチタイムの女性利用率は、いかがなものか。それにそのすべりは、流石に滑らか。スープのラード感もそのすべりににわかに貢献していると思えます。歯ごたえは、前歯の感じは、反発感じるヌチっとした瞬間のあと、プツリと弾ける感覚。奥歯のすり潰し感で、モチモチ度を十二分に楽しんでください。あとの喉越しは言うまでもなし！

２）麩？見栄えも風流！

　　よく見ると麸かな？　斑点のようなものと同時に風流を感じます。本音と理想は・・・・小麦の風味を感じたかったのだけど（せっかくの風味麺だから）、やはり豚魚の個性には勝てず、己の駄舌ぶりをあらわにします。でも、それでも、この見映えだけでも褒めて上げたい演出度が伺えます。

【具：さすがは、◯得！という迫力あり】

１）チャーシュー：見栄え以上に香ばしく

　　最初の麺顔の印象からして、肉の質実さに目が奪われますわな（笑）。３枚の大判がどかっと奇麗に並べられている時点でもうこれは旨いに決まっている確信いたします。実際そうなのですが、見映えと意外なのは、焼きとか炙りをいれたような香ばしさがふわっと盛り上がること。ただ柔らかいだけでなく、薄めで肉味の本来を損なわない程度の淡麗系。それゆえに・・・炙りが香り、アピールが上手と言えましょう。