【コレ食ったわけ:髪切りに行ったついでに一杯!地元開拓!】
アタクシ、QBハウス主義! 頭の毛にそれほど執着がありません(笑)。なので三鷹駅QBハウスの常連なのです。でも平日夜は当然の如く、帰宅途中に髪を切るわけにもいかず、週末は順番待ちで混む店内で時間を潰すのです。 休日の散髪屋は、もう待ち時間が読めないので、iPADを持ち込みネット三昧!それほど苦痛じゃないけれど、この腹減り具合だけはどうもならん・・。「食って帰る!」とメールを打ち、「OK! 子供と実家でご飯食べてます」とのメッッセージ帰って来る。あ・・・・、もうワシが散髪行って来るというだけで、大体の行動パターンが読めてるのね(笑)。 日本人の暗黙知というのは、家庭生活にも深く根付いているのですな。
【スープ:控えめな煮干しと豚コクのバランス!そして香味で食わせるタイプやね!】
一歩、外に踏み出ると暑かった!この日の東京は・・・前夜の熱帯夜からの続きで夏日!しかも・・・妙に夏の癖に空気が澄んでいて紫外線が痛いほど。頭痛を覚えます。そんな中を出迎えてくれた女将さんの爽やかさがナイスですわ(笑)。暑いから「冷やし系」で客を釣ろうともせず・・・・、質実なまでに「醤油」「塩」「つけ麺」という必要最低限のラインナップでございます。そんな中、うやうやしく・・・女将さんが配膳してくれた一品をまずはスープからすすります。
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「仄かな煮干し使いと・・・薬味の妙がええやん!バランスええやん!」
1)旨味:甘い系の煮干し主体に思えて・・・・豚コクもしっかりあるやん!そして薬味もナイス!
まず煮干し!・・・・苦み利かせる系ではなく、甘コク系の煮干しの「ふんわり感」が漂います。されどよくある煮干し系と一線を画するのは、「豚コク」と「薬味」の使い方かと察しますぜ・・。まず煮干しふんわり系と思えど・・・結構豚の煮汁を感じさせますやん! これはあっさり部位の豚骨も貢献しているでしょうが・・・豚肉を丁寧に出汁として煮出した感覚を感じてしまうのですがいかが(笑)。勝手な推測です。
そして次に感じるのは・・・・薬味的に浮遊する「水菜」と「ネギ」の微塵から滲み出るエキス感です。これが、煮干しの甘コクと濃いクチ醤油のじっとり感を中和しているかの存在感でして、複雑系な味の立体感を醸し出しておりあすがな! 実は他にもいろいろと立体感を構成するエキスもあるのだけど・・・・「香取ならでわ」を感じるれっきとした醤油スープの世界観を感じます。
2)塩気・香り他:実は塩気より・・・一味とチャーシューダレの影響!
さて・・・その「ならでは」を感じるエキスを述べますと・・・・・まずは「一味」ですな。これは、塩気のエッジを利かせるとクドくなるところを上手いこと肩代わりしておりますがな! 塩辛くないけれども・・・・多少、ピリっ!っとくる感覚がええのです。 そしてもう一つ・・・・チャーシューから来る影響。タレに・・・・東洋系なスパイス感を感じるのは何? 単なる中国醤油を使ったためか・・・はたまた、八角などオリエンタルスパイスを投じた影響か・・・・。そんな不思議なチャーシューダレの影響をこのスープの奥底に感じますのやけど・・・・(笑)
【麺:くっしりさせて・・・・最後はチュルリン!ストーリー性がありまんがな!】
一見普通のよくある麺顔で、麺の流れ・・・・。されどその普通さが気持ちよいという瞬間が好きなのです・・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「この麺を詰め込んだ枕で寝てみたい・・・・うそです。」
1)風貌:普通の卵麺ストレート系でんねんけど・・・二層に感じる芯ありクシリ感ナイス!
写真の見た目は分かりにくのですが・・・実は周囲が半透明めいてヌメリな部分と、中心部分がコントラストを構成しております。粉っぽさが一切ないのだけど、それでも芯が微妙にある茹で加減というのが一番好きでんねん! 滑らかでかつプリプリな感覚を予測させながらも・・・しっかりとした中加水ならではの、適度なモチ反発も持ち合わせますし・・・何気に良い仕事以上のことをやってのけてんのとちゃうか?とか思い出している次第ですわ(笑)。
2)歯応え:前半クシリ系なんでっけど・・・後半やや汁吸い系でチュルリン!・・・それ好き!
前半のややクシリ系とモチ系が交錯するニュアンスから一転して・・・・、後半は・・・やや汁を吸って伸びやかにまでに優雅に・・そして質実にウケるコシを感じさせますやん!チュルリン!とするのが最後のフェーズだとしたら・・・・・その途中段階は「ニュルリン!」とした感じかと思いますが・・・。芯が完全に無くなった直後の麺の仕草が、たまらんのです!汁と馴染むし、持ち上げももってこい!そして歯ごたえはテンピュール感ありありやしね!・・・・暑さでアタクシの脳の思考回路が寸断されとるだけかもしれへんけど、なかなか最後まで美味しくいただけたことには変わりはありませぬな・・・。
【具:脇役と主役が実に生き生き!】
1)チャーシュー:ロース肉の巻き巻きが・・・・実にハグハグ感があってナイス!
最初見たとき・・・・スープに完全に沈んだお姿に、あまり期待しなかったとういのは本音でございます。しかし、リフトしてそのまずますの肉厚ぶりに納得!そして食うほどに、一枚づつ外側から剥がれる部分がまた旨し!そして・・・・八角などのスパイス感覚が・・・あるような、無いような・・・・。そうか!このチャーシューダレのニュアンスもスープに生きとるのかもしれへんで!と思ったら、スープで表現しきれなかったレビュー内容も多少の補足ができるというもんです。これは、一見地味だが・・・・店主のこだわりを感じるのだが・・・。
2)水菜・ネギ微塵:スープへの貢献が伺えます
薬味が生きているのですわ! それはまるで・・・
赤味噌の濃いめのみそ汁には、三ツ葉が欠かせないように!
合わせ味噌のみそ汁には、茗荷の薄切りが絶妙であるように!
白味噌の雑煮には、祝い大根のコリコリ感が、また味わいに感じるように!
脇役のほうに目がいってしまう・・・というこの感覚。貢献度合いは、評価したいっすね!
総じまして、三鷹のこじんまりした幹線道路に、実に地元密着の質実としたラーメン店発見という次第! 申し遅れましたが、なぜここを思いついたかというと・・・、三鷹・武蔵野エリアっていうのは、実に気になる店(そこそこの実力店)が点在しとりまして、このエリアをエクプローラーしようと思えば、チャリしかないのですわ。なので、会社帰りというわけにもいかずでしてこんな半端な機会にしかないのです。ちょっと話題店空白エリアですが、地道に探索していきたいと思うこのごろ。なので詠います!
灼熱の
休み昼過ぎ
だらけても
やっぱり食いたい
熱い醤油を
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!