ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン952】 美志満 (東京・桜台) 塩らぁ麺

【コレ食ったわけ:嫁さんが散歩でもしてきなよと・・・・】

  なんだか先週までは、家庭でも暗い顔してたのかな・・・・?「オレのこと何か心配してた?」と嫁さんに聞くと、「別に〜。」と、相変わらずつかみ所の無い返事が帰って来た週末の朝です。どうして、こんな会話をしたかというと、遅めの朝食をしている時に、「久しぶりに週末晴れたからさ、散歩でもしてきなよ」と言われたため・・・。この半年間、ろくすっぽ家庭サービスもしておらず、この日もこの日で、息子は嫁さんの実家に遊びに行ったままという状態。なのに・・・・どこか気味が悪いんだけど、お言葉に甘えて自由行動をとろうと決意しました。家族に後ろめたさのない自由行動ってナイス!

  「あ♡、久しぶりにラーメン遠征ができる♡♡♡」

  心にハネが生えたというのはこのこと!喜び勇んで走る三鷹駅前通り!その足取りはまるでキャンパスに向かう学生のよう!そんな状態で、一杯だけ食おう!と決めたのが・・・・ここ、桜台のこの店「美志満」さん。桜台と言えば、魅力的な行列店が3つ有りますが、それらをすっ飛ばしてもここしかないのです。それで、結論としては・・・・あ〜えがったぁ〜、来て良かったぁ〜と心から思いましたよ(笑)。




【スープ:多段的な琥珀色の攻撃でアタクシの心は撃沈!こんなん食いたかった!】

  やはり、最近勢いのある店で、勢いを感じる一杯というのは、ええね!結局、来店時は昼下がりの昼の部閉店間際になってしもうたけど、程よい混み具合と、まったりした雰囲気・・・・、そして、誠実そうなご店主のお人柄が、まるで陽だまりのように、ぽかぽかと暖かいものを感じます。そんなストレス皆無、アルファ波全開な状態で、配膳完了。さて、まずはスープから頂こうかと思い、スープの表面を見るだけで、期待がMAX! 味わってULTIMATE!


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「これまで食って来た中で、二番目のイエローさ!されど、まるで絵画かコンテンポラリーアートのようにも感じるナイスな麺顔!」


1)旨味:鶏コクじんわりで香味油が豊かに広がります!具から来る影響度もナイスな旨コクへと昇華!

  このスープの色合い・・・鶏油(だけじゃない?)がこんなに優しい系クリアなスープに、さーーっと広がり、まるで梅雨空に水玉模様をぶちまけたような、壮快な麺顔がとても印象的です。海苔以外の具は、色合いもそれぞれが柔らかいパステルカラーのようですし、華やかであり、誠実さがあふれています。スープをレンゲですくいあがげると、水玉模様という金魚をすくい出しているかのようです。

  味わいとしてはじんわりと優しい鶏系のゆったりとした甘みあふれる味わいが広がります。そして、鶏油のコクが一段と豊かであり、それらが肉厚となってクチの中に広がります。具の中でもとくに、若いザーサイのようなものが良い風味をスープに滲み出していて、どこかしらチーズのような風味を感じます。そして・・・・鶏チャーシューがスパイシーでして、華やかな香ばしさをスープ内に垂れ流してくれています。

2)塩味・旨味:ザーサイから滲む?ちょっぴり独特な風味ある塩味がナイス!鶏チャーシューのスパイシーさもマッチ!

  塩気の特徴は2つ。まず、ザーサイの塩気。そんなに強くはありません。どちらかというと緩やかですし、マッタリ感すら覚える塩気です。この塩味自体に風味という色がついているような感覚。スープの動物感の混じって面白い反応をして舌にじっとりと感じさせナイスです。そしてもう一つの塩気は・・・・一味とか唐辛子のようなピリリ感。これは・・・はかなく消えてしまいそうな塩気でして(塩気というより塩気のエッジングを補強するだけ?)、決してシャープには響き渡りません。黒子の中の黒子!という割り切り!


3)香り他:鶏自体が持ち合わせている「甘み」を感じますな・・・

  スープ自体にもやんわりと香りを感じます。鶏本来の甘みとうか・・・・。その中に、節とか別の補強もあったやもしれませんが、うっすら魚介を感じるようではない不思議な甘みを香りとして感じます。




【麺:オーバルな平打ち麺って個人的に好き!それに色白具合が品質薫ります!】

  一方の麺ですが、これまたアタクシの心の一番柔らかいところを・・・・きゅきゅきゅきゅーとにぎり潰されそうですわ・・・。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「ダレをも魅了するであろう・・・官能的とも言える反発感がナイス!」


1)風貌:ちょっとばかりのウネリと捩れ、オーバル系な平打ちっぽいところが人懐っこく思える麺

  ちょいと太目で、ちょいとストレートな麺。しかし、ところどころ太さが手切りのようなランダムさがあり、オーバル系な平打ちなのがとても自然に旨そうに感じます。さらに多少ウェービーでして、地肌の白さも品質の高さを感じます。麺量も物足りないということがない150g程度かそれ以上?一目見て満足です。


2)感覚:二段階な反発感じ、モチモチとぱつぱつのええとこ取りのようま滑らかな感覚

  加水は中でして、わりとモッチリとツルツルとが重なり合った印象。個人的には「もっつる」とか表現していますが、今回はどこかしら二段階な反発をかんじまして、最初の一枚目の反発はやわらかいニュルニュルとした低反発。中心に行くに従ってどこかでその反発がきゅーっと強くなるような気がします。されど全体感としては「固い」というところがなく、全体的にはテンピュールに近いのでは?と真逆なことも感じる・・・・。反発が滑らかであったことには違いないのだが・・・。とはいいつつ、トータルとしては旨し!なのであります。


3)スベリ他:きめ細かい表面部分にヌメリがないのに、ニュルリとした感覚となってストンと陥る感覚

  表面のきめ細かい部分に、ヌメリが一切ありません。それなのに、にゅるり〜としたところが面白いですね。ゆっくりすすり上げても、するっと喉に滑って行くし、落ちる寸前を奥歯で捕まえても楽しい・・・・。




【具:これはお得感あるオンパレード、700円の値打ちあり!】

1)鶏チャーシュー(洋風なフレーバー?)

  思わず、ハグハグとして歯形をつけてやりたい!とおもう耳たぶフィーリングな鶏チャーシュー。これが実にブラックペッパーを始めとするコショウと塩を内側に仕込まれていて、それが解け得るように噛むとジュワーっとクチの中広がるのです。これは、洋風おせち料理にでてくる高級な総菜みたいでっせ(笑)。日本酒でも楽しめる鶏チャーシュー!

2)穂先メンマ(これだけでお得感!)

  穂先メンマだと無条件で高い評価を与えてしまう単細胞なアタクシをお許しいただきたい。だって・・・・・好きなんだもん。この感覚が(笑)。わりと発酵香りが少ないタイプの穂先メンマ。穂先というより、穂先系といった方がただしいかも。実は穂先の最先端にあたる部分を視認したわけではないので。


3)ザーサイ??(浅漬け浅発酵)

  この一品がこの一杯の大きな特徴となっているかと思います。鶏油の中にもこの味わいが滲んでいるかもしれません。香りにも、塩気にも貢献していますが、この一杯の中にも「コリコリ」とした歯ごたえが実に創造的ですし、穂先メンマと歯ごたえコラボしている感覚もあり、一見ミスマッチだけど、全体バランスが良い具だと思います。

4)海苔・白髪ネギ・糸とうがらし・薬味ネギ等

  海苔をはじめ・・・・それらは、崇高系ラーメンには必ずと言っていい程入っている具達。多少見飽きた感じもしますが、いないと絶対不満がでてくる重要な役割ですね。それぞれ・・・・平均点以上の仕事をしてたと思いますし、十分に合格点です。




  総じまして、今年に入って・・・・最高の散歩!嫁さんありがとな!と心の中で感謝し、帰り道に「KINOKUNIYA」で安物だけど赤ワインを一本買って帰宅しました。それまで、吉祥寺で本屋巡りしたり、ヨドバシでカメラ触ったりしたあとですがね・・・・・。さて、帰宅してみたら、その夜のおかずは「餃子」!今夜は、餃子パーティーなんだってさ(笑)。あちゃー、赤ワインには合わんわな・・・・。じゃワインは次週に持ち越しということで、ビールに切り替えて食ってのみますか!なので詠います!



  気の晴らし
  梅雨の晴れ間に
  桜台


  誠実あふれる
  美しき麺


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 





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