【コレ食ったわけ:阿佐ヶ谷開拓パート3〜もう駅前しか訪問せんぞということに】
一向に余裕ができませんな・・・・。アタクシのスタイルとして、最終電車になるくらいなら、家に持ち帰る派でして・・・・なんとかラーメン屋の閉店前に滑り込む戦略です。とは言え、駅から徒歩10分程度となるともう訪問する気が失せますな(笑)。駅から3分が限度?駅前ならなお良しでして、そんな厳しい条件に見合ったというより、無理矢理ここに訪問したという次第。夜遅いからあっさり系食うたろと思ってメニュー見たら・・・・どれもこってりメニューしかあらへんがな(笑)。ま、どこかずっこけな性格がアタクシの一部なのでして、受け入れるしかないですな・・・。そんなこんなで「わぶたらーめん」と注文しますが、どうやら正式名称は「わとんらーめん」らしい。最後の最後までずっこけでんがな(笑)。
【スープ:創作系と大衆系の合間みたいなとんこつでんな・・・東京トンコツでっしゃろか?】
さて入店時、先客ゼロ。夜遅い時間にこれは気が引けるね・・・・。なのだけど思い切って入店するのですが、こういう時に限って、あとからドンドンと他客が入って来るって経験よくありませんか?まさしくそんな感じで、アタクシまるで福の神やん!などと思いながら・・・・一日あったことを思い起こして、家に帰ってからやることを頭の中で整理します。あーーー、と深いため息をしたところにタイミングよく配膳が完了。最近、ラーメン店に入ったら気が抜ける思いなので、調理時間が大体何分程度なのかも、どうでも良くなって来た(笑)。そして、スープをひとすすり・・・・・。その印象は、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「出汁感と背脂こってり感のコラボが最高やん!」
1)旨味:非博多系の出汁感漂うとんこつ!程よく豊な豚コクがさっぱりし、淡雪背脂が舞う!
最近、とことん醤油系を始めとするアッサリ系を食べ続けて、どことなく胃もたれしそうやな・・・と頭の中が過ります。しかし、一口すすってみて、そのとんこつの「出汁感を感じさせるあっさりさ」、そして「背脂チューニングのコッテリさ」・・・・天下一品風に申せば、「こっさり」風なコクスープとなりましょう! 午後10時過ぎてこの手のスープを結局完飲してしまったのですが、メタボリスクをはね除ける魔力が・・・、やはり淡雪背脂には含まれているとしか言いようがありませぬ(笑&泣)。さすがに今回は、「with Beer」は控えたけど、もともとメニューに無かったのかもしれへんな・・・。
とんこつ感ですが・・・・非博多系というか、ゲンコツかち割り煮出し!という感じよりは、いろんな部位の骨を丁寧に煮出した・・・・という、どこか店の雰囲気とは裏腹な上品さを感じたりいたします。どうやらこういうところに、ブランド豚の実力度というのが出て来るのかもですが、「和豚もちぶた」のスッキリした豚コラーゲンが見事という感じです。背脂をレンゲで脇にやって地のスープカラーを確認すると、そこそこ濁った透明度も感じますし、アタクシ個人的な好きタイプ!ゴクゴクと一気に飲めてしまいます。
2)塩気:少ししっかりとした塩味加減が背脂にまけないソルティーエッジを感じまんがな!
豚骨系にはやはり「塩味」による補強がとても活きますね! 背脂のコクだけで実はじっとりと、じんわりと旨味を味わう・・・・こともできるのですが、やはり豚骨は、淡麗系よりも濃厚系が分かりやすいというのも事実!はっきりとしたボディの主張を感じます。背脂に負けないそこそこの塩の輪郭が、味の二本立て感があり、どこか立体的な味覚感を覚えますし〜。
3)香り他:やってもうたがな!ほんのりニンニク風味でウチに入れてもらえないかも(笑)
塩味と豚骨風味のスキマにどこか香ばしいエッジングがあったような・・・、それはニンニクに似た風でもあったけど、背脂と塩の奥にかき消されてハッキリとは認識できなかった・・・・。それにしても、アタクシの嫁はんの嗅覚は、シェパード級とは言えなくともスヌーピー級程度には鋭くきくヤツでして、完全にスープを飲み干してから「やってもうた!」感がアタクシ全体を支配します。もう・・・腹一杯やのに・・・・駅近くのコンビニで牛乳パックを飲み干します。ホンマは・・・・家でビールを飲む為に残しておいた胃袋のスペースだったのにね(泣)。
【麺:トンコツと背脂のコンビネーションを受け止めるには・・・それなりの麺密度が必要だと伺えますな!】
次第に尻上がりなイメージのスープ感。それに見合う麺のフィーリングを自然と期待してしまいます。そして、結論からすると合格点だったわけであります。うーん・・・・、疲れたときはアッサリとか、柔らかいとか、そういうもんを探してたけど、真逆に攻めるという手もアリだなと少し考えの幅を広げたり
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「やはりどんなトンコツであっても、カッツリと芯があると、旨く感じるね!」
1)風貌:標準やや皮一枚太目な感じでやや加水が低めなニュアンス
ハッキリ申しまして、麺の姿が個人的には、感性にピピピと来まして・・・随分とイメージアップを後押ししたというもの。引き上げた感じは、標準サイズとうより、皮一枚だけと感じる程度のやや太い麺。こういうところも、九州豚骨とは明確に差を感じます。そういえば、今頃思い出しましたけど、アタクシの住んでいる武蔵野・三鷹エリアには、クルマを流すと「東京とんこつ」という看板や旗印をよく目にする・・・・。それとこれとの関連性は、全く不明ですが、麺一つ引き上げてみても、とんこつのスープにいろいろタイプがあるように、麺との相性やイメージが様々であることを思います。見るからに・・・・カッツリ感楽しんでくれ的なふてぶてしさが、どこか憎めない親近感を覚える・・・。
2)感覚:しっかりと芯を感じるクッシリ歯ごたえ!後半のクッサリとした時間差歯ごたえがナイス!
そして、前歯のファーストタッチに神経を集中させますが、まさしく2段階な反発を覚えますがな・・・・。最初はややすーっと前歯が刺さり込み、やがて中心部分に入り込み、一気に反発がマックスになったところで、プツリと切れる感覚・・・・。レビュアーの悪いクセですが、わざわざレビューのネタ集めのために、麺の噛み口を視認するのです。そこに、明らかな芯をそこに発見してちょいと嬉しいという小心者です(笑)。やはり・・・・ちょいとコッテリ度合いがあるスープには、こういう加水の麺が合うのだろうなと、淘汰された様式に感服するのであります。
3)スベリ他:背脂からみまくりですから、コク旨を感じさせながらスベルのです(笑)
まーーーー、滑りますわな!だって、この背脂ですやん!これでザラツキを覚えます・・・とか書く訳が無い(笑)。とは言え、表面の質感がきめ細かく、普通のスープでもそこそこスベリが走る性能を持ち合わせる麺です。
【具:和豚がテーマなんでしょうな・・・】
1)チャーシュー(ブランド豚らしい)
まーーーーー、バラ肉というだけでも旨いのに、ブランド豚とくれば、そら旨いがなと思います。事実旨かった!醤油系でなく、塩ダレ系で漬け込んだチャーシューも中々だと思いますよ!柔らかさは言うまでもなく、背脂と肉に差し込んだ脂とが実にニュアンス深めな多重構造な旨味となって口の中に、押し寄せて来る感じですな・・・。
2)メンマ(ディープのようでライトのような・・・)
先日、これぞ!といったメンマの山を食いましたが、それとはまた打って変わって・・・量販的な感じもする。だけど、そう目くじら立てることもなく、そこそこそこの品質ですな・・。
3)海苔・薬味ネギ
今回、背脂に具の王座を奪われてしまったようですな(笑)
総じまして、なんだかんだと申しまして、結構楽しめたお店と逸品でした。やはり男の疲れは、良い意味で男臭さがちょいと漂う店でないと取れんような気がするのですわ。とんこつにもいろいろ味噌とか野菜とか辛ネギなど…バリエーションもありますし、これはまた「コッテリ」ドハマリの扉を開けてしまった夜だったかもしれません(笑)。なので詠います!
店内の
男臭さが
ちょい和む
とんこつまろ味
意外な繊細
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。