ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン918】 宝龍 (東京・武蔵野市) 冷やし中華

【コレ食ったわけ:週末は、搬入済引越し荷物整理で・・・まだ忙しいねん!整理で疲れて夫婦で一杯!】

  嗚呼・・・5月は実に印象深く刻まれるのです。まだ・・・家の中で荷物の整理をしています。週末遊んだ記憶が遠いです。子供を妻の実家に預けて、ダンボールと夫婦で格闘です。そういえば、アタクシは転勤とあわせて結婚をしたのでありまして、新婚ホヤホヤの神戸の賃貸マンションで、こんな作業をしておったなと・・・・ふと記憶が蘇ります。お昼が過ぎて疲れと空腹がピークなころ・・・・

  アタクシ:「ねぇ、また宝龍いく?」
  嫁さん :「いいね〜、ビールも一本いっとく?」

 ・・・という会話が成立いたしまして、肩を並べて向かいます。神戸の時(新婚)は、こういうとき、パスタとワインだったかも。段々と生活感がお互いにじみ出てきたのもありますが、大衆中華にのめり込む夫婦というのもええやん!




【スープ:皆様がイメージする通りのサッパリ醤油!】

  少し前まで汗だくだったのもあって、アタクシは久々に「冷やし中華」をチョイス!独身時代は、スーパーの安売りで購入した、東洋水産冷やし中華を良く自分で作ったもんです。あのなじみの酸っぱい醤油がなぜか懐かしくて、「冷やし中華はじめました」のポップを見たら、もう注文しなきゃと思うのした。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「むうううう・・・・王道でんがな!この味は不滅です!」


1)旨味:醤油のニュアンスとアミノ酸・・・・そこに馴染みの食用酢のさっぱりさ!昭和の大衆冷麺の王道!

  実に懐かしい冷やし中華スープ!やはり酸味がと醤油のバランスというのは、中華のひとつのテーマですね〜。透明感あふれる醤油ブラウンには、僅かな鶏豚の油の玉が浮かびます。冷えているため動物系のコクといいうのは正直感じないのですが、きっと無いとがっかりする黒子的な存在感です。そこをお酢と結びついて希薄化する存在感にピッケルを打ち込み踏みとどまっているようですな・・・・。スープ単体で飲み干しても全く問題ない程度の濃さ。特別なお酢を使っているとも思えないのですが、柔らかい酸の広がり。慣れ親しんだ味わいが、夏日でやや脱水状態の弱った胃袋にも優しくよりそう感じです。

2)塩気:塩というより・・・・和からしのじっとりとした辛味が実に相性がいい!鉄板ですね〜。

  酸味で食わす一杯なのですが、和からしと、アミノ酸が結びつく弱い塩味とのマッチングもいいですね〜。お酢と和からしと言えば・・・・シュウマイ!まさにこの組み合わせは鉄板!今更何を語らんや・・・・。夏向けのサッパリな一杯に、鉄板な味の見合わせが、まさに鬼に金棒な感じなのです。そして・・・・紅ショウガ。酸味と塩気を凝縮したようなあの味わいが、塩気のフレームを実は形成しているのかもしれませんね。


3)香り他:いかにも手作りな錦糸卵のもわっとした香りが家庭的でナイス!

  何故だか香りで一番惹かれるとしたら・・・個人的には、錦糸卵のもわっとした香りかな(笑)。落ち着くのです。熱を帯びたわけでもないのですが、ちらし寿司の酢飯の上にのっかる甘いニュアンスが、味蕾だけでなく、鼻腔にも弱く甘く広がる感じがするのは錯覚というやつかも(笑)。




【麺:ノスタルジック感がひろがる多加水麺!】

  一方の麺ですが、だれもが一度は好きになった麺ではないでしょうか?アタクシなんかは、子供の時は、冷やし中華はごちそうの部類でして、よく兄貴とシェアして食った思い出があります。麺の取り合いしたっけ(笑)。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「どこにでもある・・・・というより、いつでもそばにある麺というべきか」


1)風貌:たぶん、どこに行っても出会えると思うストレート中華麺(笑)だからこそ「落ち着く」

  超定番な麺で・・・、語るところが殆どないのだが(笑)。非常に分かりやすい麺タイプで、悪気ない言い方だとコンビニの宣伝写真でも見かけるお姿・・・・。細麺ストレートで見た目で、粉っぽいところを一切排除しているのが分かりますね〜。錦糸卵と同じ様な黄色い色合いなのが、またどこかかわゆく思えて来る大衆麺ですわ。


2)感覚:はやり締められた多加水麺のモチモチは、分かりやすい旨さ!

  多加水系は、〆ると弾む・・・・・。改めて感じさせていただきました。正直、多加水の中でも麺密度というか潰し込みは一定評価な麺ですが、決して手抜きでない丁寧な仕事ぶりを感じるのですよ。つまり、「ダレてない!」のです。立地やコストを考えると大衆系しか手だてがない経営戦略なのですが、地元密着型と申しましょうか、「仕事が一所懸命」なのです。ご店主と女将さんの対応とか会話をみても、誠実さがあふれているし、そういう方の仕事ぶりというのが実に伺えるのが・・・・・実はこの麺なのかもね!

3)スベリ他:先に錦糸卵が無くなることが多くないですか?スベリとザラツキのコンビネーションがスキ!

  麺のスベリとかザラツキとか別で・・・・・この手の冷やし中華は、錦糸卵とのからみを無視できないと思う。ツルツル高速スベリ麺と、ごわごわ錦糸卵の絡まりとが混ぜこぜ一体となって、ズボボボボボーーーーーー!とすするのが醍醐味!その快感ゆえに、錦糸卵配分を多く求めてしまい、最後には錦糸卵が無くなる(笑)。味わいでも、色合いでも、歯ごたえでも・・・・・スベリでも、コントラストという構成は、表現という点で実に基本的であり効果的な手法なのですわな・・・・・・・。




【具:錦糸玉子はお袋の味】

1)チャーシュー千切り

  チャーシューも千切りに成れば評価がしにくい(泣)。そういえば、千切り系の基本として、厚さを揃えるというのがありますな。例えば、居酒屋でよく出て来るお通しのなかにある「春雨の酢もの」。キュウリやら、ニンジンやら、時には茗荷やら・・・・いろいろ混ぜこぜになってますが、これら構成物がすべて千切りの厚さが揃っているだけで、最高に唸る旨さを感じます。春雨の直径に合わさってたりすると拍手ものです。  でもね・・・・、このチャーシューと、この具材と麺の直径に合わせるのはムリムリ〜なので、仕方ないのだけど、そこは「大衆系中華コンセプト」だから十分に許せるのですわ(笑)。妙に崇高系で800円を越えたらこういうものの言い方はできませんが(笑)。


2)錦糸卵

  錦糸卵は、母の手作りのが最高。ちらし寿司(関西では「ばら寿司」)の時には一番興奮を覚えます。プロの作るのもいいけど、大衆系な中華で出される家庭的な錦糸卵も最高に好きです。アタクシは・・・・・最高に幸福を覚える「錦糸卵」です。


3)キュウリ

  ふふふ・・・、実は地元民だからこそ知るのですが、仕入れに定評のアル八百屋で仕入れているに違いないキュウリ!詳しくは語れないから、あしからず。


4)もやし・ナルト千切り・紅ショウガ・いりごま

  ま・・・・・いちいち語らずともいいですよね。業務用なそれらですが、そういうところに愛情を感じるのです。こういう性格ですから、出世はできないな(笑)・・・・・と思い、ただただ、美味しくすする昼下がりの冷やし中華なのです。




 総じまして、初夏を思わせる陽気のなか、久しぶりに大衆の冷やし中華を食って、家族の絆を感じたりしてね〜・・・だからこういうの好きと胸を張っていえます! ささやかながら、中古のマンションだけど、購入して喜んでくれた嫁さんには、感謝です。なので詠います!


 週末の
 昼にデートだ
 嫁はんと


 パスタやビザより
 宝龍麺也


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 

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