ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン917】 カラシビ味噌らー麺 鬼金棒 (東京・神田) カラシビ味噌らー麺・辛さ普通・痺れ普通

【コレ食ったわけ:引越し荷物の中のラーメン本に魅了されたから(笑)】

  引越しというのは、実質上、半年間くらいにも及ぶものだ!とにかく・・・段ボールが家の中で山積しているのであります。視界から段ボールが消えるのには、大体3ヶ月から半年くらいかかるもんです。この気持ち、転勤族にしか分かるまいて・・・(笑)。毎週末、大きな荷物の整理。平日は・・・・出来る範囲で荷物の出し入れです。本当に参る(泣)。でもそういうなかで・・・・・アルバムとか本とかお気に入りのものを発掘するのも楽しい!だから、整理がいつまでもつかないもの・・・・。 そういう中に、約1年前に購入したラーメン本を見つけ、整理作業中に見入ってしまったのです。何に魅入られたかというと・・・・・カラシビの一杯! しかも、場所が神田でっさかい、コレは訪問せずにはおれまい! 神田としては珍しく、二回続けて味噌探索とあいなりました。




【スープ:エンタテイメント性に溢れる一方、破滅的な美しさも感じる珍しさはナイス!】

 実は・・・シビカラという店が大阪駅前ビルにあるのですが、享楽的としては大阪に軍配!そして、破滅的には東京に軍配です! 辛さのエキストリームで名をなすこの店。単なる辛いもの好き比べ選手権的な華やかさより、辛いもの好きのコロッセオといった戦いの場としての雰囲気を感じる・・・・。そう感じるのは、食してからあとの話なのですがね・・・。ということで最初の感想は・・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いけど辛いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「麻痺して感じる旨味!もはや・・・・辛さの攻め方とか、泳ぎ方に評価ポイントがいっとるがな!」


1)旨味:とにかく豚骨背脂の海を「辛さ」と「痺れ」で泳ぎきった思い

  ともかくデフォルトでまずは様子見・・・・・といった考えが、3クチもすすると甘かったと感じます。考えが甘くても味は辛いです。辛味噌のパワーというより、唐辛子の練り込み感漂うといった風な『突き上げてくる辛さ』。そして、辣油のシャープな『切り込み鋭い辛さ』がこみ上げて来ます・・・・。この辣油の辛さに上からかぶさって来るのが・・・・中国山椒ならではのビリビリ感でしてまさに『麻痺に陥る快感を覚える痺れ』とでも表現いたしましょうか・・・・。とにかく、『辛さのお祭り』状態なので笑う旨さなのであります。   この辛さのお祭りの中でも、よくよく他の旨味を探すと・・・・やはり最初は味ベースとなっている味噌。麻痺していながらも僅かに感じる酸味は、味噌由来の発酵の片鱗をかんじさせますやん! そして・・・・・豚コク!ハッキリ言って「背脂」。これ結構入っているとおもいますよ!これだけ麻痺してすらかなりの脂コクを感じますし〜。目に見えていない完全に液体化した部分も相当多いはず。これは胃に来ますね〜・・・・。

2)塩気:味噌持ち合わせに塩気のみ

  この一杯にあってこそ、塩気を語りたかったが、ムリムリムリ〜♪ 完全にお祭り状態な辛さのベクトルに塩由来の辛さは埋没してしまってます・・・。まぁ、敢えて言うなら、味噌の中に入っとるやろと・・・、それぐらいしかコメントできずなアタクシ・・・・。


3)香り他:あらゆる香ばしさのバトルロワイヤル・・・・山椒・辣油・ネギ・味噌・唐辛子

  辛さがお祭り状態だったら、香りの方は「バトルロイヤル」なのです!山椒の華やいだ香ばしさは、鼻腔にもビシビシと来ますね〜!鼻づまりが治るかと思える勢いを感じます。そしてやはり辣油からくる鷹の爪!熱した油でジュワッと鷹の爪のエキスを絞り出すような香ばしさ! そして味噌の風味も柔らかく、最後にはもう一度唐辛子を感じる。油でなく、味噌と結びついた唐辛子独特の香ばしさとでも申しましょうか・・・・・・。それらが渾然一体となっとりまして、まさに、バトルです!




【麺:オールスター戦で活躍するのは、スター選手ではない!質実なスーパーサブである!そんな思い】

 一方の麺ですが、この一杯にあるだけで注目されないのが残念!結構ええ仕事しとると思うねんけどな・・・・・。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「やや平打ちで、うねうねしている色白麺!ややカッツリがあるだけで・・・唸るしかない!」


1)風貌:中太平打ち、やや捩れという・・・普段ならややワイルド系が、このスープでは大人しく見える

  基本的に今風な味噌ラーメンなため、麺を引き上げるとそこには、ワイルドにうねうねした中太麺が現れるのやろと期待・・・・・やはり、その通りな展開!されど、スープの個性が強烈なため、なぜかやや大人しく見えて来るから皮肉というしかないですね〜。やや平打ち風なこのような麺は、以前なら「切り口がオーバルな麺」と自分では表現していたのですが、基本的には好きなんですよね〜。全体的にも手もみ風なヨレヨレ感が少しありますし、エエ感じです!


2)感覚:中加水の中でもクッチリとしっかりとした歯ごたえ感が、負けずに主張しています

  こういうスープにあってこそ、モチモチ麺よりは、スパスパ&カッツリ麺が良く似合う!弾力というより反発と言いたい気分でんがな!前歯の最初の切り込みは、実にカッツリと感じますし、その後は小気味好くスパスパと千切れます。続く奥歯のすり潰し感も、ヌチヌチ〜と圧をかけるだけしっかり潰れ込む自然な感覚がナイス!表面に微妙に貼り付く辛さ成分がまた、見た目にも食欲をそそります。


3)スベリ他:オイリーな海を潜るので、思いのほか高速にすべる・・・・またハネをつけてしまい凹む

  嗚呼・・・・、これから人と会うというのに・・・・調子をぶっこいてズボボボボボ〜〜〜ッと勢いあまって汁が・・・・シャツにこびれ付く(泣)。一番遠くの席にいた外国人カップルのように、今日だけは紙エプロンをもらうべきであったわ。こってりな粘度あるスープのようで、結構実はオイリーなスープですから要注意ですね。




【具:ヤングコーンを語らせると・・・・・オレは長いぜ・・・・(笑)】

1)チャーシュー(もっと肉くれ!というほど旨かった)

  肩ロースっぽい部位を結構深く甘辛く煮付けてあるほろほろ肉でありました。熱々のところをトングと包丁で分厚く切って苦心していたご店主の姿が印象的でした。この激辛の一杯にあって、唯一ほっとする甘みが感じられてナイスですし、もとから上質さを覚えます。肉繊維がほろほろ手前で崩れ落ちる直前に、スキマが生まれてそこに辛いスープが入り込み、甘さと辛さがまた交じり合いますし、絶妙に旨しです。


2)もやし(もはや・・・狂気の中で唯一の常識)

  もやしは、かなり熱を加えられた感覚でへたり具合があるタイプ。この中では唯一、辛さを中和してくれそうな貴重な存在ではないでしょうか。でも結局辛さに負ける存在感なのですがね・・・。中太い麺と絡んで麺との歯応えもコントラストがあって楽しい感じ。


3)ヤングコーン・薬味ネギ

  なぜヤングコーンがこの一杯にあるのか不明。また、ヤングコーンとは、本当にコーンのヤングな奴なのかも不明。エネルギー問題で、バイオガソリンが一時期問題になったけど、マスコミそれ以上取り上げずそのままかも・・・・・。ヤングコーンを廃止して大きくしてやれば、バイオガソリンではなく、世界の食料問題解決の一助になるのではと・・・・ラーメン食ったあとの中央線で考えたりする・・・・。




 総じまして、辛さのエキストリームとは・・・・・、ファッションか、ビジネスモデルか、アートか、カルチャーか・・・・・はたまた・・・・単なるエンタテイメントでええのかと、いろいろ定義付けが難しいジャンルでありまするな・・・・。そんなテーマが面白いお店ですが、外国人カップルは、実に礼儀正しい振る舞いで、英語でお礼を店主につげ去って行ったのを見ると・・・・「パッション」なのかとすら思えて来るのです。 辛さの中に旨味あり!そいういう情熱がこの店のテーマなのかと。パッションなら、例え言葉が通じなくても、心で通じ合えるというもんですし!なので詠います!



  突き抜ける
  個性と信念
  娯楽性

 シビレて悶絶
  ドMさ満開


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 




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