ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン887】 麺屋 翔丸 (東京・大久保) 醤油ラーメン

【きっかけは?:中央線沿線に行動範囲が限定されるし、駅から近いところだから】

  まぁ、新しい職場にも少しずつなれつつあります。詳しくは書けないけが、前よりは規模では小さくなったけど「立上げる」というしんどさと楽しさがある分だけ、やりがいがあるという感じも出て来て、平穏な気分も取り戻しつつあります。そんなこんなで疲れた体で彷徨うには、通勤経路と・・・・そして極力駅から近い店に限られてしまいます。とまあそんな感じで探し当てたのがたまたまココだったという話です。




【スープ:魚介の熱気を久しぶりに感じる!されどまったりな余韻!】

 寡黙ながら若い店主さん。余計なおしゃべりはしない方ですね。なかなか好きですよ、こういう方。でてくる一杯も・・・・なかなか、それを写したかのような質実さを感じますよ。最近、若いかたが渋い仕事をするのが当たり前になってきましたな・・・・。オッサンも負けてられへんがな!と思いつつ、スープをひとすすり・・・。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「魚ワイルド系やがな!と思ったけれど、食べ進めると素朴にうまいがな・・・・」


1)旨味:節のザラツキ香ばしく、さっぱりラードのようなクリアーなコク

  この一杯の特徴は、何と言ってもスープのファーストタッチと思うのね・・・。誤解を恐れず申し訳なく言うと、最初、スープのひとすすりのあと、そのザラツキに蒸せて咳き込んでしまった。ザラツキあるニュアンスと言っても良く有る巷の「魚粉」とすこしニュアンスが違うのです。どちらかというと、熊本ラーメンに見られるマー油のごとく、表面部分に特に厚くザラツキ感が漂う雰囲気なのですが・・・・。色合いも、醤油ラーメン故に、カエシブラウンと比喩したいところですが、どこか緑がかっている色のエッセンスを感じるのです。そういう色合い感も醤油ラーメンの中でも「魚介醤油」と分類したくなるエキス感です。


2)塩気:魚の旨味を最優先!自然の持ち味だけの塩気のよう〜

  引き算が、足し算以上に効果を発揮する、・・・・この一杯における塩気に関する全体印象です。魚介が色濃く支配するスープをまとめあげるのに、塩気を強めで全体をビシッと整えたいところが、塩気を極力使わず、魚介を含めた全体の素材が本来持つ塩気に一点集中したかのごとき、淡麗な塩気。冒頭で蒸せた魚介のイメージが、随分と穏やかに味わえるようになるから、これ不思議! むりやり魚介を押さえ込もうとしていないところが勝利のポイントなのでしょうか? 淡い!塩気が淡麗と思えるのですが、魚介と旨味が支配しますので、まったりとした濃厚・・・・・という最終イメージに落ち着きます。

3)香り:最初は戸惑う魚介の立ち込める熱気

  ここでは、ファーストインプレッションを言うしかないですね。冒頭の魚介感は、食べ慣れた人向きな「問いかけ」すら感じます。このような玄人っぽい仕事ぶりなんだけど、店主は若くて今時な方。されど、長髪を後ろで束ねながらも、かなりの猛者ぶりオーラを放っておられ、職人的な雰囲気をお持ちです。ニューウェーブとか、崇高系とかいうに及ばず、「日本のラーメンは魚介中心でしょう!」という渋いメッセージが込められてるのでしょうか? この香りの主張に、ポリシーを感じます。






【麺:ハードな?スープに、優しい麺!】

 一方の麺ですが、こういうのは好きですよ!きれいでいて、そこそこ食べ応えありますもんね。



「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「丸みとモチモチ感が・・・ナイス!これは広くウケるでしょ!」


1)風貌:中太ストレートな丸い切り口!丁寧さ感じる自家製麺

  ところで、自家製麺の雰囲気って何でしょうね? 有名製麺所の麺もそこそこ先入観に似たオーラを感じますが、多加水系のフーリングにしても・・・・存在感が「特別仕様!」って宣言しているような、艶かしさを感じます。量販品との比較では可哀相だが、明らかに「特製」な感じがする色白さ、きめ細やかさを感じますもん! 製造原価と購入単価の差を分析する手法は、日商簿記の講義で少し聞かされましたが、有名製麺所にはない、細かい自家製麺の良さが質実とかんじるから・・・この麺は偉い!と思えます。

2)感覚:丁寧で質感が上品と感じるモチモチ感、ぷよぷよ感じる奥歯の反発

  最近、柔麺見直しなので、アゲアゲ気分ですんまそん!一言で言うと・・モチモチ加減が深い!何に例えるか随分と悩みましたが、車のアクセル/ブレーキの踏み込み感覚に思いを馳せました。踏み込み感覚と実動作のシンクロ感覚と申しましょうか。触っただけの数センチの踏み込みでガガッと80%程度の加速/制御を指示してしまう車。それと反して、最初は60%程度しか効かないのだけど、しっかり踏み込めばその分だけしっかりと効いてくれる車。前者の方が一見良さそうなのですが、アタクシは後者の方が好きなのですよね〜・・・。つまりは、踏み込み幅が広い=歯のつかみどころが広いという感じで、モチモチ感の感じる幅が自然と幅広くて、ぷよぷよと感じてしまうと・・・・言いたかった次第。

3)スベリ:地肌感じながら、ゆっくりとぬめるよう〜

  見た目の通り、多加水な感じなのでスベリやすいのですが、いかんせん、スープのザラツキがその分抵抗感となりますかな・・・・。いえいえ、決して悪くはないのであしからず。微妙に一味の欠片もあるのかな?すべりつつ、その余韻として「スープの粘度・・・こんなんやったで」と去り際に捨て台詞をかますような雰囲気をもつ「スベリ」ですねん。



  

【具:このチャーシューは気合を感じます。独創性あるまん丸がいいね!】

1)チャーシュー

  これには、相当意気込みが入っているとおもいますねんけどいかが! このチャーシューには3つのこだわりがあるのかと推測します。その一つは「形」。この真円をめざしたかのようなお茶目っぷりというか、真面目さは独特ですね。もう二つ目は、「質感」。うすピンクの残るというところがこだわりと思うし、また筋肉質の断面の奇麗さなども表現したかったのとちゃうやろかと。最後に三つ目は、「歯ごたえ」。崩れるとかほぐれるというのも大変好きなのだけど、適度な歯ごたえも必要かと。それをきっちりと表現していると思います。とても全体的に古風に映るのですが、基本を大切にしているという前向き評価です。


2)水菜・ネギ・海苔

  いやいや・・・・ファーストコンタクトがとても魚系で特徴がありますので、単なるネギではなく「水菜」という立役者があることによって、とても全体にまとまりがありました。そして、メンマを排除しているというのが、潔いかもしれません。水菜の風味が魚介の感じを一瞬で中和してくれますし、また一山越えれば病み付きほどの美味さが体感できるかも?と思わせる演出さを感じます。 ネギと海苔は、特段応えることもないけれdp、あえて脇役でこそ花というかんじはいたします。




 総じまして、今のようにあちこちと行けなくなって、通勤経路という足元の店を開拓しだし、少し幸せを感じています。まだ、いろいろとやること、勉強すること、悩むことも多いけれどね・・・・・。一日や、一年にメリハリがあるように、人生にもメリハリがきっとあるのでしょう。桜の花も散りだしてしまいましたが、思えばあと半月でGWじゃん! 暦ってうまいことできてるな〜と思います。なので詠います。


  卯月にて
  桜前線
  通り過ぎ


  気持ちはすでに
  皐月の連休
  

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 






東京都新宿区百人町1-23-22


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