ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン886】 ラーメン専門 くぼ田 (東京・西武柳沢) 味玉塩ラーメン

【きっかけ?:桜見物の寄り道です・・・・】

 前夜に夜桜宴会したのですが・・・・寒かった・・・・。午前中に体調が優れず、妻子は実家へ戻ります(近いとこに住んでいます)。しかし、朝ごはんをしっかり食べて少し寝たら、完全に直っちゃった(笑)! なので、一人で近場の桜を見に行き、その帰り道に、西武柳沢の名店!「くぼ田」さんに直撃です。 




【スープ:淡麗系と大衆系の極みやね!じんわりとはこのこと・・・・】

 それにしても、毎回思うのやけど・・・・・、こちらのご店主に注文を告げるタイミングが、未だに迷う・・・・。邪魔したら悪いと思うほど、真面目で実直そうなので、気を使う(笑)。そんなこんなで、味玉塩ラーメンをいただく機会をゲットだぜ!手持ちぶたさで置いてあるラーメンを眺めて8分後にご対面です。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「煮干が香るか、そうでないか・・・・微妙なくらいが、めっさええねん!」


1)旨味:動物系淡く魚介系やや勝るという丁度ええ塩梅!魚介も節と煮干しが淡く??

  淡麗系なのは良く知ってはいるものの、やはり毎回唸ってしまうのであります。この出汁加減は、あっさり味好みのハートをわしづかみにされますな・・・・。しかも、表面にきらきらと油の和が浮いていて、またこれが健康そうな良品質を詠っているようです。 ともかく旨味としては、極上の鶏清湯と、魚介の透き通った旨味です。節系や昆布系のピッチリしたアミノ感が、薄い動物系の出汁の中でゆらめいて、丸みを帯びるような感覚。しかし・・・・イリコや煮干しといった小魚系の風合いも感じる旨味もじゃっかんあり・・・・。出汁の元のどれも上澄みだけを濾しとり出汁にまとめたかのごときな、すっきり感です。

2)塩気:塩ラーメンといいつつ塩気が薄く・・・ただ旨味と区別できかねる塩分

  このすっきり感がまた、塩味が濃ければ台無しになってしまうようで、塩気としてもとても淡麗。「薄い」と言ってしまうと少し違うのだろうね・・・・・。淡麗な味わいが、旨いと思える塩気の深度の広さを感じますがな。例えるなら被写界深度が深いレンズのような、フォーカスが広く決まるというか、そんな、ダレでもやさしいと感じる、余裕ある塩気を感じますな。


3)香り:ふわっと淡く魚介の香りが僅かにする淡麗な香りの湯気に・・・ゆず!

  全体的には淡いけれど、感じやすいのは、やはりふわっとする魚介の方の香りか・・・・・。配膳の瞬間の湯気のなかに微かに見いだします。そして、やはりつぎにくるのは、ゆずですね。麺顔でも大変アピールしてくる物体なのですが、香りや味わいについても、僅かに入って来るだけで、快き爽やかさが伝わって来ますよね。これ結構すきです。





【麺:柔らかそうで・・・・クッチリと食わせる】

 一方の麺ですが、平凡の醍醐味と申しましょうか・・・・。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「ピッチャーの投げる球筋が、ストレートのベルト辺りに来てドキッとする気持ちと似てる!当たり前すぎてツボ!」


1)風貌:王道の中加水ストレート!角麺がすっきり決まった漂い方がナイス!

  麺も王道のような、中加水ストレート麺でして、大体言う事も尽くした感じがあります(笑)。しかも、高品質を感じさせる・・・・象牙よりも華麗で白めな色合いが、旨さを保証しているかのように映ります。角麺でして、たとえ茹でで角が丸くなっても、箸でもったり、口でもたつく時には、しっかりと駒が揃うかのごとき整い方が容易な麺です。


2)感覚:「The クッチリ」とも思う定番な流れるコシつきに和む

  全く芯を感じさせないで、全体の反発で楽しませる定番なタイプです。モチモチ度も抑えめで、噛む感覚重視と、スベリ重視の丁度中間に立つような・・・広く受けいれられる麺だと思いますよ〜。ただ主張しないのでもなく、いろいろなインスパイアやニューウェーブの「エキストリーム性」と対峙するようなどっしりとした「オーディナリー性格」を感じますねん。 前歯で麺がぴたっと整列しスパスパと何気なく千切れる瞬間、奥歯でのクチクチするすり潰し感。一番最初のチュルリン感覚など、当たり前な一連がいちいち楽しいと感じさせてくれます。


3)スベリ他:きめ細かく滑る一方で、クリアな油を吸い上げる

  スベリも不自然でなくとても気持ちがよいものですし、ヌメリが一切なくこの点も良し!そういえば、窪田店主が茹でた後の水きりを執拗なまでに、何度も繰り返しておられましたが、あれはスープが濁るのを嫌うのみと思って見ておりました。されど、ヌメリの一切も排除したかったのでございましょうか。ぴたっとした表面と舌の貼り付きも面白いし、また、スープとの接触面から油の輪っかが麺に吸い寄せられるのをみていても楽しいもんです。





【具:隙がありませんな・・・・・どても上質】

1)チャーシュー:ロールバラ肉がこんなにも美しく決まる!

  豚のバラ肉の脂部分がゆったりとやさしい味わいが溶け出しています。表面は醤油のニュアンスも少なく、塩チャーシューに近い味わい。これは・・・・アタクシが一番すきなタイプやないですか!しかも仕上げ方が美しすぎまっせ!柔らかさも歯ごたえも満足な逸品。チャーシューメンなどのメニューもなく、そういうところ・・・・出し惜しみではないでしょうが、安売りしないようなところも、スペシャリティも感じます。


2)味玉:白身自身の旨味とすら感じるバランス良い塩ダレ感覚!

  割り箸で割ったため少し崩れたけれど、これもやはりプロの仕事を感じる逸品でした。とくに、今回は染み込む出汁の旨さではなく、玉子自身の旨味すら格上げするかのごとき淡い塩気がすきでしたね!黄身が濃厚なので、これは旨いのは分かる!白身がいいのです。濃いタレに浸かってタレの味しかしない白身ってよくありますよね?今回は、白身自体が旨味があったんかい?と思えてしまうほど、淡麗極まる味玉でして・・・・・、好きなタイプ。これ100円の価値はありますな!

3)メンマ:定番すぎるが何故か奇麗に感じる

  これまた「定番」な作りなのですが、ここまで定番にこだわりがあれば、逆に「定番なエキストリーム」と呼びたいくらい・・・。歯ごたえは、くにゃっと柔らかい系で、コリコリした感じも薄い。味わいも漬け込みが適度で、ご飯にでも合いそうかも・・・・。感激するほどでないが、それが狙いのような気がしております。


4)薬味その他:やはり、ゆず皮が光る!

  薬味ネギはさておき、やはりゆずですね。このちっぽけな一枚があるだけで、どうしてこんなにも爽やかに落ち着くのでしょう・・・・。すまし汁に浮いているならともかく、淡麗とは言え、ラーメンのスープにあってもしっかりと主張してきます。かといって支配しないから好き。




 総じまして、アタクシがチャリで通える半径内で一番好きな店!この一週間の緊張からの開放感と、桜の季節で気分が高揚し、一番好きな店へと駆り立てられました。こんな感じで、これからも通います!自分にとって特別な日にはね。なので詠います。



  春風と
  桜の坂を
  駆け上がり


  喜びいさむ
  くぼ田目指して


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 






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