ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン836】 天虎 (東京・芝公園) 一三五 +半ライスサービス

上を向いて歩こう!どんな春でも春は春!・・・】

 春っていろんな意味がある言葉っすね〜。すがすがしい意味合いもあれば、猥雑な意味もあったり・・・・。そして闘う春もあれば、抑圧されたものから開放される春もある(アラブの春ね・・・)。 なんか今年は苦い春になりそうな思いをしとりますが、やはり、暖かい日光というのは、心を開放してくれるものです。暖かかったこの日は、お昼の用事のついでに、少し散歩して帰りました。その途中で見つけたのが、こちら「天虎」さん。とても小奇麗な感じがしましたし、また適度な行列状態がラーヲタとしては、こころが動きますやん!




【取りあえず・・・・食ってみるしかないだろう!名前で悩む・・・・】

 店の前で待っていると、「取りあえずご注文だけ先にお伺いいたします」と言われて、意表を突かれました。慌ててメニューを探すと壁に貼ってあるのね・・・・。ともかく悩んで間があくのが・・・・決断力のない男みたいで格好悪いため、目にはいった「一三五らーめん」というのを・・・・さも知ったかぶりして伝えました。伝えてから、その意味合いを知る(笑)

 一三五とは「麺固め・ちょいこってり、味濃い目」のオーダーの通し方から来ているのだとか・・・・・。ま、丁度好みな対応やったんや!とこの偶然にちっぽけな喜びを感じます。それにしても・・・・女性客が多いな・・・・・。店内は奥に長いL字カウンターになっています。やはり小奇麗でして、女将さんとおぼしき方が、ひとりひとりに、暖かいオシボリを風を切って渡してくれます。 方やご店主は、ひらざるを勢いよく上限に湯切りを決めていて・・・・・・なんか対照的。それでいてしっくりきた感じ〜。一旦座れば、出てくるのが早かった、着席5分弱でその一杯は配膳されました。




【想像よりもビチッとした塩気がクセになる!】

 まず・・・・丼と汁の少ないところに「!」が立つ。次に色合いかな・・・・。恐る恐るレンゲですするその印象は・・・・・。

「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「他に似たのがすぐには思いつかない独創性醤油感がナイスですやん!」


1)まさにジョッパイ塩辛さがクセになる味わい

  まず見た目にインパクトを感じるのは「これって何系統?」という不可思議な麺顔です。どんぶりの割には汁が少なめに感じられ、あ・・・・・よくある上品な系統かいなと思わせます。されど、スープの色合いが、醤油ブラウン加減で、とても濃い味の感じさせます。とはいってもそれが「一三五」たる「ちょっとこってり&味濃い目」な持ち味と・・・・・メニュー表には書いてあったのですが・・・・・。 しかしここまで塩っぱいと感じさせるのはまた珍しいかも? 塩辛くてもどこか丸みがあるから、ゴクゴクと飲めてまうという絶妙さが秀逸です。女性客もそこそこ多いこのお店ですが、そういうところ「少し辛い味わい」がクセになってしまいそうです。

2)カエシの輪郭を失われないシャープさ

  とは言っても、単に塩辛いのではなく、醤油カエシ独特の風合いと、豚系メインなの動物コク、そして辛味のエッジングが、最後に一つにまとまるような味わい!濃い目のこのスープとはいえ、デフォルトの普通のスープも、結構これらのエッジングが主張しているものとおもわえます。この中で、カエシの輪郭がとても印象的で、なぜか風味間が節や魚介のコクを連想するがごとくの、広がりを感じさせます。

3)まさに・・・・・白ご飯に非常に合う

  この味の濃さが非常に白ご飯に合います。ランチタイムの半ライスサービスがここに来てすごく有難く思えてくるから不思議・・・。で、ご飯を食しながら考えたのですが・・・・・・・これは、なんとなく家系を食している感覚だなと・・・・・・。随分と見栄えも内容も違うのだけど、塩分濃度がそう感じさせる。脂感がない家系を、メインの豚をすっきりとさせれば・・・・こんな感じ??? いやはや・・・・不思議な一杯です・・・。

 ※味のまとめ:塩味と醤油の風味が全面に押し出され、動物コクが下支えする独特な世界!クセになる塩味とはこれ!




【コシと反発がスープに負けない個性を感じます】

 一方の麺がまた個性ありすぎとも感じる品質なんすわ!箸でリフトする時点で、いつもと違う感じやとかん事させてくれます。その印象は・・・。

「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「こんな麺の固め茹で上げって・・・・ありなんや!」


1)玉子麺を固め茹で上げで食う・・・あまり個人的にはない感覚が斬新

 スープが個性的なれば、麺もやっぱり個性的です。色合いから・・・玉子麺!そして、適度な縮れがあり、これをバリカタな茹で上げで一気に食うという計算式です。 通常、バリカタ設定ということであれば、博多麺の低加水を連想しますが、それは伸びやすいため替え玉制が鉄則。しかし、この麺は、玉子麺ゆえにそこそこ熱や伸びに強いと思われ、バリカタであっても「大盛り」という設定もありなシステムです。前歯がスパスパとは入りにくいコシつきも個性ですが、こういうのも食感としては、濃厚スープ対応としてはマッチしていると思える・・・・。

2)固め以外にも、天然カン水配合のような・・・・パツンパツンの反発

  また、表面のハリというか・・・・・反発というか・・・・・。それらがかん水を多く含んだ系統のごとく、パツンパツンとすら感じます。しかし、独特のアルカリ感はなく、使っているのはいいものかもしれません。独特で強い歯ごたえが感じられるのは、このためなのかもしれませんな・・・。
 
3)細いのに剛麺と感じる・・・・ウネリがスープに負けていない

  色合い、反発、それに茹で上げに加え、ウネリとよじれによる舌触り、歯ごたえも、「剛麺」と感じるゆえんでしょうか。細い麺なれど、その存在感は剛麺そのもの。 大きな縮れ感があり、よくみるとそれぞれ小さい捩れがまるで練りこんであるかのようです。そして、手もみによる不規則なウェーブ感も感じさせ・・・・・これは、中々主張する麺!という感じですね〜。

 ※麺のまとめ:玉子麺の細剛麺の固ゆでタイプ・・・という歯ごたえエキストリームな性格が、とても個性的!




【お金が許すことなら・・・・チャーシューで多い尽くしたいわい!】

 今回は、味玉を注文し損ねたのが痛かった(泣)。でも、清算時に、次回の味付け玉子無料サービス券もらったからねぇ〜♪

1)チャーシュー

 肩ロースっぽい品質よいチャーシューが、醤油ダレが周囲に香ばしくしみこみ、厚めのスライスが好印象です。こちら、肉の枚数単位で値段設定が変化いたしますので、この肉も自信作なのが伺えますな・・・。これは悪く言う人は居ないはず!ナイスな肉です。


2)ほうれん草

 ほんのちょっとだけど、葉の部分が丁寧なゆで方で風味も感触もようござんした。やはり・・・・こういうのは、小松菜とは違う振る舞いだよな・・・・。葉の甘さをかみ締め、ちょっとした箸休めになっとります。


3)メンマ、薬味味(刻みネギ)

 なかなかメンマと薬味でナイス!と声を張り上げることはないですが、今回もそう。ま、残念さはなく、一定の品質です。メンマの味のしみこみは普通で、歯ごたえは、コリコリとシャクリの中間というところ。また、ネギは・・・・さすがに濃厚なスープの中にあって、風味は埋もれますね(笑)。

 ※具のまとめ:やはりラーメンは、チャーシューで印象が違うよな・・・・と思わせる質実感ある出来具合!



 総じまして、街のはずれに思わぬ店を発見したと・・・・個人的には収穫あった昼散歩でありました。 いろいろ食べてきて、醤油では驚かんだろうと思っていても、まだまだ、見知らぬ味系統って出てくるもんですね〜。 また逆に、個性の出し方もまだまだ知恵を絞ればあるもんだとも言えます。 こういうところ、仕事も同じような気がしてなりませんな。 当たり前と思っているやり方、効率的と思っているやり方だけでは、カイゼンとは言えんのですわな・・・・。と、散歩の帰り道の後半は、仕事頭に切り替わっているアタクシなのであります。なので詠います。


 暖かき
 雨水の晴れ間
 誘われて


 既知と思えど
 新しきを知る

 (雨水・・・・・二十四節気の一つ。)

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 

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