【コーヒー飲み過ぎ状態で・・二郎はキツかった・・・】
この日の朝の天気予報では、昼から雨模様とのこと・・・。雨やったら「昭和歌謡ショー」か「栄町ミルクホール」でまったりと落ち着きたい気分です。しかし、ここまで来たら・・・「二郎3連チャン」やったろと取りあえず思うわけです。あまり褒められた訪問理由ではないですね〜・・・。でもね、いつも神田神保町店に行くと、靖国通りにまで延びる行列ですから・・・雨に月曜日だったらマシかも?と思いますやん!そう考え出したら、朝から行くぞと決めたのです。しかし・・・・仕事中にコーヒー飲み過ぎて体調不良。てはわけで・・・・ヘタレと思われようが「小ラーメン・少なめ」でご勘弁くださいまし・・・。
【待ってる間も中も寒かったこの日・・・・】
行列の間、ビルとビルの間にスポッとハマる箇所があり、そこをすり抜ける風が寒い寒い・・・・ガクガク。また、やっと入れたと思ったら・・・・入り口のそば!こちら、いちいち扉を締めたりしないで開けっ放しですから、ラーメンが来るまでの間は寒かった・・・・・。
ところが、寒さで集中力が途切れたのか・・・・プルガク震えてたところに、不意をつかれて「ニンニク入れますか?」と問われて、「ハイ、入れます!」と思わず右手を挙げて答えてしまった・・・(汗)。その挙動が妙だったのか、一瞬変な空気が流れましたがな・・・・。
【スープのコーティングにダイブする!まさにオイリーな海でっせ!!】
そんなこんなで、ドジ踏みながらも待ちこがれた一杯がこのお姿!ちょびっと端っこのスープを・・・・クチをひょっとこのようにしてすすります(ちょっと箸でまぜるが)・・・・・。その感想は・・
「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「スープの表面がビカビカですやん!これは皮下に溜まりますな・・・・(笑)」
1)これまでの中では・・・オイリーな海でんな!
配膳直後のスープの表層は・・・・ラードの海!という感覚でんな! 遠い記憶なれど・・・三田の総本山で食した時以上に、オイリーに感じてしまいましたわ・・・。完璧に、表面付近のモヤシが、本栖湖底の古木のように、透けて見えまっせ・・・。かと言ってレンゲがあるわけでもなし。麺とヤサイで混ぜ返すしかないので問題ないですが、胃のもたれを予測なんかしたりするアタクシです。
2)じわぁ〜っと、カネシが底からにじみ出て来ますわ!
ラードに恐れをなしながらも・・・・麺を引きづりだしたり、ヤサイをどけたりしているうちに、湖底の沈殿物が湧き出るかのように混ぜ返されます。じわぁ〜!もわもわ〜っと褐色の層がにじみ出て来ます。お!なかなかカネシのしっかり効いた感じがええですやん!まさしく豚骨と醤油が融合する瞬間!ビッグバンの瞬間ですな。良い加減に混ぜあわさってきつね色になります。
スープをすすりますと、たしかにカネシの芳ばしさ!その直後には・・・・豚脂のまったりさ、というよりギトギト感が漂いナイス!そして後半は、塩っぱさが支配し後味のグルタミン酸ソーダは、それほど主張せずオイルでまったり塩酸味が後を引きます。そして、ニンニクの漂う部分に合致すると、「ビシー!」と塩と辛さのエッジングが響き渡り・・・・「あ!二郎の味!!」というあの感覚が駆け抜けますわ〜・・・。
3)乳化というより二層状で「どんより」と「スパーッツ」の間くらい
しかし・・・完全に混ぜ合わさって、白濁とした色合いに落ち着かないのが、なんとなく特徴のような・・・。こういうのをあまり乳化が進まないというのでしょうか・・・不明。まだまだ新参者なんで(汗)。また、背脂の塊の浮遊も非常に細かかったような記憶でして、想像以上に飲みやすかったとの総合印象です。「飲みやすかった」のは、「慣れて来た」ということかもしれませんが、そのところ引き算して想像してくださいまし。
※味のまとめ:二層コーティングのような佇まい!オイリーのようでサッパリ、ちょっぴり非乳化???
【見栄えが素朴やけど・・・・やさしい麺と受け止めました】
二郎の場合、ヤサイと豚の見た目が凄いので、麺はどんなんかなど・・・・開けてみなと分からないですよね〜。宝探しか、おみくじ気分で麺をほじくり返します。するとこんな感じ・・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「最初からびびり過ぎて・・・早く食い過ぎて・・・・麺が足りんようになったがな!」
1)意外と「素朴」そうな見栄えと色合い!
ずりずりと麺を引きずり出すと・・・・写真では分かり難いが、「お!想像以上に細め??」「それに色合いが少し古風な茶色ですやん!」とすこしばかりの驚きがありました。お姿が野趣な感じするのに意外なサイズ感。それに平打ちも捩れ少なく見えて、スパスパ食えそうですやん!
2)ワシワシっと剛麺!というよりやさしいタッチ!
などと思いながら、ずるずるっといく!確かにワシワシっという感じでなく、デフォルトは想像以上に柔らか目なんだなと思いました・・・・。しかし、二郎=剛麺というのは勝手な刷り込みでして、そういう極度なワシワシ体験って無かったなと反芻しながら、食し続けます・・・・。またまだ二郎経験値が甘いなと反省・・・。
でも、普通に旨かったやないの!ジャンキー系とは言え、やさしい口当たりが印象的でして、これはスープのオイルをすり抜けて来たからスベリがよいだけか??スパスパと前歯で千切れんこともなく、快調に食べ進めることができました。ここで麺少なめとしたことを凄く後悔いたしました・・・・。こちらは、量が多めだと踏んでの調整が裏目にでました。
3)表目だけはゴワゴワしてるのね意外と・・・
すべりがいいのだけど、正面のザラツキはしっかりありまして、すべりが高速すぎることはありません。ぐにぐにとした奥歯の感覚もありますし、こってりしたスープを受け止めるだけの個性の強さはたしかにありますね〜。非常に旨かったので、先に麺だけを食しヤサイばっかりが残ってしまいましたがな・・・。
※麺のまとめ:意外に素朴で優しく軽く食せる麺!ただし、デフォルトの量がどんなもんかは知らんので、軽い麺と侮っては・・・手痛いしっぺ返しをくらうかも?
【ヤサイも少なめにしてくれてありがとう・・・(おおきに!)】
「肉を食っている!という実感を与えてくれました!二郎に来たって感じも味わいですね!」
1)豚食ってる!という歯ごたえ!
麺が比較的優しかったと思って肉をはぐっと噛むと、お!肉繊維を適度に感じる歯ごたえでんな!腕肉の部分の反発を覚えます。かといって固い肉では決してありませんでして、大きさ厚さも申し分ない豚が二枚投入されております。先日、先々日の肉に比べれると・・・・「期待していた二郎の肉!」という野趣を覚えます。
2)クタクタまでいかないちょうど良さ
どうも・・・松戸二郎の刷り込みが残っているのか・・・・。もやし多めで、ややクタクタ〜なのが二郎のデフォと思い込んでいるらしいアタクシです(最初に、関東のら〜友に連れて行ってもらった二郎が松戸だから)。いやいや・・・普通に旨いがな。「普通に旨い」というのを連発している最近ですが、かえって失礼な言い方だったら、この場でお詫び申し上げます。他意は有りませんので・・・。
3)気を使ってくれたその分量感がナイス!
恐らく「麺少なめ」とオーダーしたから、ヤサイもそういう調整なのかと察します。アタクシレベル、アタクシの年齢ですと、この程度で丁度でございます。また、関西では見る事のなかった・・・・・、女性が行列にならぶという光景(二郎インスパイア系で)。女性向対応というのも普通なのね!後ろに並んでた女性と丁度同じ分量でした・・・。
総じまして、一応ですが・・・・有名な二郎を体験できてとても有意義な気分になれました。大変ありがとうございました。ネットでは、二郎のお作法とか丁寧な情報がたくさんありまして、関西時代から重宝しておりました。その一方で、「そんなに気をつかわなあかんのん!」などと怪訝な気持ちも若干ありました。されど、人気店を回った限りではとても気さくで、接してくれますので、自分自身がとても頭でっかちだったなと、逆に反省をしております。なので、これからは、もっと気楽に二郎を食べられると思います。これからが楽しみです。なので詠います・・・。
靄はれず (※)
雨の合間の
神保町
二郎の一角
傘が連なる
(※)靄=「もや」
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。