ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン800】 永福町大勝軒 (東京・永福町) 中華麺

大勝軒を学び始める・・・永福町からスタート】

 麺好きと自負していながら、「二郎系はすこし苦手です」というのはよくある話です。しかし、東京に活動拠点を移して「大勝軒系列は知りません」というのは・・・・少し格好悪いなと思う体験をしたのです。過日のお年賀の集まりで、「実はラーメン好きなんですよ」と親戚のおじさんに語ったところ、少しばかり麺好きと見えて、あれこれと話ます。その流れで「永福町大勝軒は行ったんでしょ?」と聞かれて絶句した・・・。たまたま永福町は外したんじゃなく、どこも食っていないということで、一気に馬脚を現してしまいました(汗)。「大阪大勝軒ならなんとか・・・」とその場を濁しただけに、後味の悪さを引きずったままでは悔しいので、漸く訪問へと重い腰を上げたのでした。ちょっと邪道な訪問理由。さりとて、東京ラーメンの歴史の味を知っておくのはいい経験だとも思います。



【地元のファンをしっかり掴んでまんな〜】

 敢えて時間をずらして訪問する日曜日の午後3時半。このタイミングでなんと「満席!」たまたま、入れ替わりで席に座りましたが・・・・この価格とこの時間帯でスゲーと思う!相当のラーヲタ風な客層じゃろなと見回しますが、いえいえ・・・そんな事はございません。さすがは京王井の頭線沿線! パチンコ屋の流れという方もちらほらいるものの、ちょうど落ち着いた壮年夫婦とか、近所の品のいいおばちゃまが、「ちょっとラーメン頂きにきましたわ・・・」などの会話をしながら、麺を待っているではありませんか。いやいや〜、地元密着形エンタテイメントぶりを発揮しまくってますわな!



【初めてなのに、懐かしい感じがする煮干しスープ!】

 やっぱり配膳の瞬間が緊張する大勝軒!洗面器かと思うほどの丼のデカさに、「やってもうた・・・」と後悔混じりの笑みがこぼれるもんです。おまけに専用銀トレーにのっかって、レンゲのサイズも丼に比例してデカいのです。もう・・・これはスープまでの完飲は冒頭で諦めるのです(ヘタレなアタクシ・・)。という下げ気味な気分でスープをすするのですが、その印象は・・・・・

 「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
 「煮干しの風合いの懐かしさに加え・・・醤油カエシのエッジングが独特なスパイシー&ソルティー!」

 ・・・と感じます。なにもコショウを効かせたという意味でスパイシーじゃないのですが、いろんな成分と煮干しの苦みが結びついて、スパイスに近い感覚があったものでして・・・・あしからずです。

 ベースの豚&鶏の動物系スープの透明系な味わいより、まず出て来るのは煮干しの風合い、そして醤油カエシのエッジングです。煮干しの風合いは、甘み系よりも塩味系の旨味出汁、そして独特の苦みが立ちます。この苦みが、いろいろなものと化学反応するかの如くの存在感です。醤油の塩気に結びついたかと思えば、出汁にほのかに漂う「ゆず味」にも敏感に反応し、苦み+塩気+酸味これらが結びついてスパイしーと錯覚すら覚えるのです。そして一方では、尖ったようでいて、薬味の葱などの甘みで旨くまとまっている感じもしないでもない・・・。

 三クチ、四クチと飲み進めると次第に、慣れて来るので判別が難しくなるもですが、それにも増してスープの温度がちゃんとして「熱い」のでして、やけどまでは行かなくとも、熱も旨さの要因や!と改めて気づかされるのも斬新なわけです。単なる懐古系煮干しスープと・・・・割り切ってしまえませんな・・・。

 ※味のグラデーション:煮干し塩気>豚鶏系コク>煮干し苦み>醤油カエシの輪郭>ゆず柑橘風合い>薬味影響他



【柔麺好きなら集まれ〜♪ 見事な主張です!】

 そう、ここまで来たら、その柔らかさに主張すら感じます。思えば昔のラーメン屋で「麺固め」などと言うことは無かったし、それは九州ラーメンが関西(育った地域)に浸透し始めた中高生のころからです。ほんまの昔ながらのラーメンはこういうもんやでと、訴えかけるようですわ・・・・。そのためか、客層も昔ながらな方や、それなりに思い入れある客層が多いわけかなと感じます。

 「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
 ※中華そばじゃなく、中華麺!加水中〜高程度の、やや手もみ感あるストレート細麺!
 ※歯の噛み合せが多少悪くとも、歯と舌の上での噛み合せでも十分に千切れる弾力。
 ※すべりが当然のごとくよろしく、「つる〜ーーー!」とどんどん入ってしまう感覚。
 ※奥歯処理が「くちゅり!」と低反発の末に溶けてなくなる感じ・・・。

 麺の量も相当多めで、さすがは大盛りの館ですね〜。この分量だったら値段も納得感ありますけど、ところでご年配のおばちゃまも、これと同じ量を食べるの?と思えば、お元気が何よりですねと、微笑み返したいくらいです。



【メンマの量が多いのでうれしい!】

 チャーシューも4枚デフォルトで入っているのですが、丼が大きいためか、小ぶりに見えてインパクトがあまりないかな・・・。周囲が香ばしく、中は薄味の肉味を歯ごたえとともに楽しむタイプのチャーシューですが・・・。しかし、アタクシは、メンマの方に釘付けです。太さ・大きさ・味付けなど、教科書的な高品質を感じますが、とても量が多いのです。途中、麺の量に飽きて来たときに、このメンマの箸休めがとても効果的でした。

 ちなみに、「メンマ付」というメニューもあります。メンマ単品では210円。デフォルトでこの量だったらメンマ追加はどんな感じやねんと思えば、一つ向こうの方が「メンマ付き」。単品追加なのか不明ですが、小鉢にたくさん入っとるがな!ビールのアテにというのだったら分かるが、お酒メニューあったっけ???記憶なし(ないのとちゃう?)。

 ※具のおさらい:チャーシュー4枚、ナルト、メンマ多数、薬味葱多数




 総じまして、好きとか好みとかあまり関係なく、どっしりとした風格を感じられる店の雰囲気とその一杯でございました。それにしても、大阪で食った大勝軒とはまるで違うものでして、いろいろと系列が大勝軒の中でもあるようです。これから、知識だけじゃなく舌と体験でもって、学んで行きたいと感じました。「食っておくべき一杯」に巡り会ったと感じて、帰りの井の頭線ホームから、吉祥寺方面のそらを見上げました。なので詠います!

 守り抜く
 個性と顧客の
 味好み


 永く伝えて
 福を広めん

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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