【69’n ROLL ONE のファンとしては見逃せず訪問!】
ネットより、師弟関係とか手ほどきを受けられたとか・・・情報キャッチしながらも、訪問が遅れてしまいました。家に居る時は、自転車で気分転換と運動不足解消にと・・・中央線沿線から西武池袋線までやってきて、漸く目的が叶いました。いや・・・急激に運動をすると逆に気持ち悪くなるのね・・・。防寒用帽子をかぶらなかったものだから、真冬の寒風が直接に脳血管を刺激し萎縮させ、到着したとたん、本当に頭がクラクラしましたがな(泣)。吐きそうな気分ながら、5分ほど休憩と息を整えてから扉を開けます。店の前で、オッサンがぜーぜー言ってても気持ち悪いだけやろから、ええ営業妨害でんな・・・。今後は、気をつけます。そんな気分で「味玉醤油」!
【実にその系譜を感じますね・・・町田の名店のニュアンス+α!】
もう当然、配膳までの確認ごととして期待することはただ一つ!「あの湯切りは・・・やるんやろか?!」ということ。町田のあの店でも、メディア向けに誇張されているほど大げさなアクションは無かったものの、やはり最後の仕上げでは、小刻みに前に突き出しててと記憶です。ジーと背中を見つめ続けるアタクシ・・・・・。「あ!」と思える瞬間はありまして、なるほど・・・という感じですな。詳しくは、オフ会にてご報告を・・・。
と、まぁ確認行為が終わったころには、アタクシの体調も元通りになったわけでして、急激に腹が減ります。そしてそれにあわせたかの如く、滑り込むようにアタクシだけの一杯が配膳される次第です。むーん・・・、やはり麺顔みると、血統と申しましょうか・・・・系譜というものを感じますね。メンマの感じが違うものの・・・・・、やや澄んだ黄緑色とも見える鶏油?香味油?のようなものが、緩〜くゆったり気味に厚く漂いますやん。それに、いつも言っていることばやけど、クリスタル醤油ブラウン海が・・・・香味油と通した屈折を受けて、より深みを増して感じますやん!「早よ食えよ!」と周りに思われていようが、一定の時間で写真を終え・・・気持ちだけ背筋を伸ばしてスープをすすります。するとその心は・・・
「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「醤油が・・・カエシが効いとるのに甘みすら感じるゆったり感!動物のコクと醤油がまた甘みコラボやがな!」
・・・という感じですかな。別の言い方をすると、醤油が艶かしく感じる。キチンと丁寧に作られたスープには違いないのですが、『醤油スープはこういうもの!という掟を守るような質実さ』というより、『醤油の新たな旨味をちらつかせて、食べる側をその気にさせる誘惑性』・・・・そういう「艶かしさ」ということかな・・・。そのちらつかせるエッセンスというのが、「醤油のまろみ」と「鶏香味油の旨味」の一体性だと感じます。
とにかく、最初の一口から醤油の香ばしさが鼻孔に広がり、続いて鶏旨味が舌を支配します。それらが次にあわさって「まろみ醤油」と時間差で感じさせて、最後は、丸い酸味をのこして去って行く感じが素敵!ゴクゴクと飲み干せるのですが、個人的には、ちびちびとレンゲで最後まで味わってみたいなと感じさせますな・・・・。これは、塩も期待させますし・・・・また、限定で煮干しもあるとのこと。これも気になりますな・・・。
※味のグラデーション:醤油の芳醇さ>鶏油のまったりコクの旨味>節系と鶏系の合わさった甘み>醤油のゆるい酸味>その他
【「醤油そば」と表現したくなるその風合い・・・・麺の話】
「鶏そば」「塩そば」「煮干しそば」などと呼び名があるラーメンに通じるものがありますな・・・・。なので「醤油そば」とも呼びたいその麺の風合いが素敵です。
「あーーー!やっぱりこういうのが好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
※細めのストレート!角ばった切り口と姿ゆえに、すらりと伸びる流線型がええ感じ!
※加水は中程度で、表面のスベリ感もナイス!
※最初のひと噛みで、一本一本がプツリプツリプツリ!と重なり合うように千切れる感覚がキレイ!
※奥歯の噛み心地は、あまりモチモチせず、くちっとシンプルに潰れ、喉の奥に落ちる・・・。
これらの感覚がまとめて「そば」と感じさせるのかと推察をしております。
【具のシンプルさが粋かも】
チャーシューは、大きなバラを半分に切った形状で、薄味且つスープを邪魔しない風味です。肉自体の味わいも感じ取れるし・・・・豚肉の脂身感もシンプルかつクリアに感じ取れます。
味玉は、文句なしで、白身のほんのりと染み込んだ味付けが上品。黄身の感じは三段階で、周囲はやや固めなしっとり感、その内側はやや固まったオレンジがゲル状、さらに奥まった中心部は、とろ〜りとした感じです。温度感覚もナイスというわけやんね。
(←割り箸で強引に割る・・・失敗)
良く眺めれば・・・葱は二種類の切り方の薬味なんですね。青い部分は飾り程度。やや白い部分は、鶏油と馴染んで風味の一部に役割特化しているかのようです。その一方で、メンマは、細切りタイプでして、やや歯ごたえを感じるタイプ・・・・あまり個人的な好みタイプでは無かったようなです。
※具のおさらい:バラチャーシュー半分、味玉、薬味葱(2種類)、メンマ
総じまして、お師匠の系譜は確かに感じられ、忠実なところを感じますが、ややオリジナリティも若干感じるといったところですね〜。あとから気づきましたが、丼も同じ形状だったかと言う記憶。そういうところ忠実さの現れですが、醤油と香味油の加減が、お師匠より輪郭ハッキリと前にでた感じでして・・・・そこがまた面白いという感じかな・・・。ただ・・・・場所がまた分かりづらいというのがしんどいかもですね。訪問したタイミングがまた悪かったかもですが、鄙びたビルテナントの奥まったところに、ぽつりと存在してます。面した通りの看板に気づくかどうか・・・という感じですが、アタクシの後に、ゾロゾロとお客が入り出してて・・・・口コミ訪問のラー通みたいな方もちらほら・・・。ともあれ、「保谷と言ったら◯◯」と言われるくらい、まずはコシを据えて頑張っていただきたいと思う次第です。また応援もかねて訪問にまいりますので・・・。なので詠います!
受け継いだ
ロック魂
大切に
保谷で守らん
知る人ぞ知る