ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン786】 三益 (東京・荻窪) ラーメン

【度肝を抜くコストパフォーマンス!350円は無敵!!】

 いや〜実に旨かった!そしてこの価格!ここのお店の大将とお友達になりたいと・・・食後に思わず語りかけてしまいましたよ。そのまま世間話に花が咲き、何十年と使い続けている製麺機やら、25年前に一度だけ値上げした経緯など、しこたま話を聞かされました(笑)。恐らくは、この大将はアタクシの実父と同じくらいの年齢。年末に実家京都で食した「大とら」の女性店主といい、80歳前後のパワーを思い知りました。ここの店主のポリシーを一言でいうと、

 「宣伝してる暇や金があったら、もっとええ材料を使って、良いものを作りたいだけよ!」
・・・とのこと。だったら、アタクシが口コミで宣伝しますよと言うと・・・

 「一度にたくさん来られても、めんどくせー(笑)!あんた(アタクシ)がまた来てくれればいいよ!」
だってさ(爆)。それを聞いてたそばにおられた常連さんも、

 「じゃ、次は特製ラーメン食べなきゃね!あんかけで美味しいよ!」
とはっぱをかけられてしまいました。あーー、昔、学生時代の関西で感じてた荻窪ラーメンを思い知りました。




【醤油カエシが効いた感じ!それが「昭和の醤油ラーメン」!】

 質実素朴なラーメンをそこそこ食っておきながら、またかよ・・・・とマンネリ感すら覚えるコメント内容ですが、そうとしか言いようがありませんな。このスープをすすって思うことは・・・

 「旨いがな!(*゚0゚)ハッ !旨いがな!旨いがな!旨いがなぁ〜・・・!」
 「たしかに、昔食した醤油ラーメンは、もっと醤油の味がストレートに濃く感じてた!」

 ・・・ということかな。スープ表面に広がる脂の膜もキラキラしていますが、スープ自体も透明感ある醤油ブラウンでして、とてもこれが350円の製品とは思えない迫力があります。レンゲよりは、直に丼からいただくそのスープの味わいは、カエシが効いた醤油の風味感が濃い!醤油が出汁だと強く感じ、舌の上で堪能する次第・・・・。そういえばなぜ25年前に一度値上げしたかと言うと、「醤油が値上がりしたんだからしゃーねーだろ!」だってさ。むむむ・・・・製造蔵と直接交渉などしそうにない大将ながら、出入りの問屋の扱いの中では、一番ええもん使っているのかもしれまへんな・・・。

 「しかも、節系の甘みがめちゃ濃いのであります!」

 醤油だけじゃなく醤油以外のコクを感じますが、煮干し系が弱く入っているのかもしれぬものの、アタクシが感じたのは、「節系がどっぷりと濃い!」ということかな・・・。柔らかい風味づけじゃなく、サバ節・鰹節など種類はしらんが、荒削りを煮出した雰囲気が色濃いのであります。なので、魚系の割にはとても香ばしい爽やかさが感じ取れます。

 「ゆるい生姜エッジングを感じるのですが・・・・不明。そこまで聞けなかった」

 見た目以上に濃厚なのにさっぱりしているのは、野菜?だけじゃなく、生姜かな?と個人的には思っていますが不明・・・。関東葱の青い部分をどばっと出汁に投入しているだけかもしれまへんが、とにかく「醤油でピッチリ」「節系でマッタリ」「その他(生姜?)でサッパリ」と食わしてくれます!いやはや・・・参りました。大手チェーン店が近くの大通りそばにありますが、地元でも知っている人は少ないこの店は、もはや荻窪絶滅危惧種のごとき存在ですな・・・。

 ※味のグラデーション:醤油系のコク、塩っぱさ>節系の豊かな香ばしさ、コク>ゆるい生姜のエッジ>その他葱薬味他





【自家製麺機が相棒ですな・・・・グッジョブ!ナイスコンビ!】

 使い古された製麺機が手入れ良いのか黒光りして、どこか誇らしげです。こちらの大将の自慢は、「日清製粉で一番いい粉を使っている」とのことで、詳しくは分かりませんが、粉にも等級というのがあるのでしょうな。それを自家製麺でやっているから、コストダウンと味の良さを両立できると、熱く語られてました。

 「あーーー、こういうのも好き!(*′ω`)b゛ок!!」
 ※標準よりやや細めな縮れ麺!縮れ標準度合いで、捩れが少ない感じです。
 ※加水は中の中!ちゅるちゅる〜とした感じがスープの持ち上げも良く、縮れ感がよくマッチします。
 ※潰し込みはやや控えめとのことをおっしゃってたような。結構「べらんめえ」口調な豪快さの裏で繊細かも(笑)
 ※表面はスベリよい感じで、意外と奥歯感覚より、前歯感覚の方がクチリと抵抗を感じるのだが・・・。

 とにかく御年齢を鑑みると、毎朝大変なんじゃないだろうか・・・。それを考えると350円は安すぎてどこか申し訳ないなと思ってしまいます・・・。





【メンマが旨い!】

 表面に塩が浮いているように見えて辛そうに見えたメンマでありましたが、なかなか、サッパリとした感じでして、あっさり系でもなく、深漬け込み系でもなく、美味しくいただけました。歯ごたえも、コリコリ系とフニャ系の丁度中間だったし!この味付けあたりも、年輪を感じますね〜。分量も大きさもサービスしている方だと思いますし!

 またチャーシューは、少しかわいいサイズのロールチャーシューでした。意外とあっさり系でして・・・・ここまでで振り返って見ると、味が濃いと思っていた第一印象だったのですが、随分とさっぱりと食わしていただいたのだと感じ入りますな・・・。あと、海苔は一般的でありましたが、やはり荻窪ラーメン・・・海苔がないと気分が出ませんしね!

 ※具のおさらい:メンマ、チャーシュー、海苔、薬味葱・・・・(シンプル〜♪)




 総じまして、絶滅危惧種のようなこの一杯!これまで幾度となく取材申し入れあっても断って来たとのことですので、ちょっぴり今回は写真の撮影もアップも控え気味にさせていただきますね。本当は、他のメニューの価格を写真入りで紹介したい気分ですが、過ぎる紹介はご迷惑かもと思いまして・・・・。一応、インターネットで調べて訪問させていただきましたと述べると、ニコッとされてたということで、ネットクチコミには前向きと受け取りますね!そういえば、「頑固ですね〜」と語ったら、「ばか言っちゃいけないよ!頑固じゃねーよ!周りが頑固すぎないだけだ!」と宣っておられました。大将!ナイス!!! なので詠います!

 荻窪
 価格破壊と
 ノスタルジー
 

 ラーメン頑固
 絶滅危惧種

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 あー今日もいい天気!ラーメン探訪日和



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