【風の噂では、「無限」が随分とメニューラインナップが豊富になったらしい・・・】
オープンと移転当時の素朴さが好きだったこちら「中華そば 無限」さん。どうやら、いろいろ当初のイメージが変わりつつある・・・・というか、実力をいかんなく発揮しだしているという噂じゃないですか!ほんまでっか!確かに以前に満席で振られた経験ありましたが、あれは花火大会だったからかと・・・。それだけやなかった訳でんな・・・あの日は。たぶん。。。。「どや!オレこんな旨い隠れたラーメン屋知ってんねん・・・」と、自慢しとったわけでんな、あの日の浴衣ボーイ達・・・。そんなんでこモテ男になれるんやったら、アタクシは、きっと今頃は、なにわで一番のモテおっさんでっせ! とまあオヤジの嫉妬ほど見苦しいものはないのですが、これは確かめにいかなあかんでしょ。前日に近くの名店で醤油つけ麺しょくしたので、今度はこちらで、醤油ベースの「つけそば」狙いで訪問しました。ところがでんな・・・つけそばだけでも凄いとおもってたらあきまへんで。「煮干しそば」あれば、さらなる限定で「煮干しつけそば」までありますしね!当初の目論見とは変わり、久しぶりに限定好きな性格が前面に出てしまいました。
【なぬ〜〜〜!ほんまあか抜けたと思う!この抜群のモチモチ麺!】
麺がものすごくイメージが変わってます。自家製麺なのは周知なのですが、以前はハンドメイド感たっぷりの、ちゅるんとした麺でして、柔らかい系の中でも繊細でかつ素朴感ありありな麺です。しかし今回の麺は、すっかり化粧を覚えたお姉ちゃんの如く、立ち振る舞いが堂々としています。東京の大学へ入学した娘が、地元に帰って来た同窓会で、すごいくええ感じ変わったな・・・いう風貌です。
まず以前ほりぴちっとしているのが印象的。芯のない茹で上げとその麺の個性でありながら、程度の潰し込みが効いていて「ぴっちり」としている印象。ほど良くというのがみそで、「カッツリ!」としたニュアンスまで踏み込まないところが、こちらのこの麺のいいところですね。しかしそれだけでなく、舌触りがつるりとしているのと対照的にもっちりした肌触り。そして噛み心地・・・・反発のニュアンスも高く、モチモチ麺の部類に十分に入ります。
さらにですね・・・・この見栄え。素朴な色合いは残しつつ、そして胚芽か殻が適度に混じったような斑点がしっかりと残っているじゃないですか!これは、個人的にも好きですし、また風味も増すというものです。はしゃぎすぎないで落ち着きを取り戻すといった風合いの麺でございますな・・・。これは旨かった! 個人的には、この手の胚芽とか殻が混じっている系は、加水が多すぎるような「ちゅるりん」な感触が多過ぎる印象が強い。なんだけど、こちらはしっかりと風合いを詰め込んでいるような気がして・・・凄いなと思います。ご店主・・・・、実は相当自信作でしょ!厨房で忙しく・・・・カンニング竹山の如く、調理にご熱心ですが、たまには笑ってアタクシにも、語りかけてほしいですわ。「どや?どんな感じや?」ってね。
※麺の感触:加水中〜多の間、表面はざらついていそうで適度につるつる感あり、モチモチ感最高
※麺の形状:角切りでストレート、胚芽か殻が混じっている斑点模様、自然な小麦の香り
【苦み系ニボやんか・・・・、甘み系にぼし出汁か・・・・】
煮干しって個人的見解では、二つあって、一つは苦みも粋というかそういう部分もひっくるめて濃い味わいにしているような系統気。それに対してもう一つは、出汁中心というか、極端にエグ味を嫌うがために、煮干しの苦みを排除し、煮干しの甘みを追求したかのごときの風格。さて、この煮干しつけダレはというと・・・実は両方持ち合わせているその両方なのですが、やや前者のニュアンスが勝っているかと思うのです。
煮干しという魚系の主張を程よく感じます。煮干しのあの個性がほのか〜〜〜〜に、香ります。表面に煮干し成分が浮き出てもいるし。しかし、あ!苦みが粋だねとまでは行かない・・・・。塩味も煮干し由来だねということを感じる程度。しかし、後半にスープ割りする前につけダレを味わうと・・・・別に割らなくてもゴクゴクといけますやんと言いたくなるほどよい加減ですね。鶏清湯とかベースに少しは入っているだろうけど・・・。なかなか、関西にあって濃いめの煮干しダレでして、これはグッドではないでしょうか?
※味のグラデーション:煮干し(塩味)>煮干し(苦み)>他の節系>カエシ>その他(鶏?)
とにかく、煮干しは、苦みも甘みも辛みも持ち合わせているので、表現がむずかし・・。
【値段だけ気張っている・・・具やね】
この一品は麺量300gと決まっていて、950円一本しかありません。なので、少しお高く感じるものの、その分、具も一生懸命です。鶏肉チャーシューと豚のチャーシューの二本立てです。この二種類のチャーシューにすべての具のポテンシャルを集中していますな・・・。それゆえ、旨いと思いますし、半熟煮玉子半分というのも、切り口がとても艶かしくて素敵、そして旨かったし。メンマは一定の評価ですが、少し小さかったかな・・。しかし、それにしても、豚肉が少々分厚く脂身も多くで・・・・脂の旨味も久しぶりに旨いとかんじさせてくれましたわ。
※具のおさらい:豚肉チャーシュー(2枚)、鶏肉チャーシュー(大小5枚)、煮玉子半分、メンマ、小口ネギ
総じまして、いよいよ本格的エンジンかかってきたなと思う店です。当初、人通りが少ないことはないが・・・電車も人も通過してしまうエリアだと感じてたので、客入りが心配でした。しかしながら、本日は、適度にラーメン好きそうな人たちが、ええ感じで入れ替わりは行って来るし、これなら元気だして何か新しいもん出そかと思うわなと・・・喜ばしく感じてました。アタクシは、東京のようなニューウェーブな実力店より、なにわっぽい実力店が親近感覚えます。何せ関西人ですから、つい・・・・応援したくなります。ご店主、また引っ越しまでには、来たいと思いますんで、よろしゅーです。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。